2016.10 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
<後編>
「燈は安定感があってスマート(鈴木)」「純矢くんは“達者”(赤澤)」「勝吾はナチュラルで子供みたいな人(池田)」
赤澤燈 池田純矢 鈴木勝吾
――初めて会った時のお互いの第一印象は覚えていますか?
鈴木:燈(赤澤)は、映画で1回共演させてもらっていて、第一印象は「かわいいな」「目つぶらやなぁ~」と思いました。(一同爆笑)。でも中身は結構しっかりしていてお芝居のこともすごく考えている。でも、それは敢えて表には出さないんです。すごく実直で真面目で。でも、その真面目さに自分自身が押しつぶされないように、わりと抜くところは抜けるような性格。すごくスマートだなという印象がありましたね。暑苦しい感じでもなく、真面目すぎて曲げられないというタイプでもなくて。かわいいけど仕事に関してはスマート。僕がいうのも何ですが、安心して見ていられる安定感がある。「いいな~こういうの」って思う(笑)。
赤澤:ありがたいお言葉ですね。
鈴木:その時も仲が良くて一緒に呑みに行ったりとか、ダーツに行ったりとか。まあダーツの腕前が同じくらいだったっていうのもよかった(笑)。すごく好印象だったので、今回共演できて嬉しいですね。純矢とは…。
池田:初共演は「199」(※)なんだけどその時は会ってないからね。「薄桜鬼」かな?
(※)劇場用映画「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」2011年)
鈴木:5年前くらいかな?燈とはまた違う意味でスマートなんですけど、もう少し汗くさくって出来ないから努力するというか。実際、何でも出来るんですけどね。彼はエンターテイメントを作りたいという思いがすごく溢れていて、自分の役や作品のシーンごとにどうやったら面白くなるかとか、全然やらなくていいところで笑わせるとか(笑)。ものづくりに対しての姿勢が、遊び心を忘れず真剣に取り組んでいる感じがあって、この人がカンパニーにいるとすごく頼りになるし安心するんですよね。作品力が上がるというか、どんな役でも自分の全力以上のものを持って挑んできて…。気を抜くとこっちが危ないぞって思わせる完成度をいつも見せてくれるので、すごく刺激になる存在だったなと思います。です♪
池田:どもッス!ハズカシイ~(照笑)。
赤澤:勝吾くんとは彼が主演の映画で共演させてもらったのが初対面でしたが、歳は1歳しか違わないのにすごく落ち着いているし、言葉選びが上手いなって思いました。頭の回転が早いんでしょうね。優しいし、主演ということもあって周りも気遣えて。1歳しか違わないのに“お兄さん”だなっていう印象を受けましたね。その時から舞台で共演したいなってずっと思っていたんですけど、中々機会がなかったから今回やっとそれが叶って嬉しいです。
純矢くんとは、どこが初対面なのかわからないんですけど。ちょこちょこと、何処かしらで顔を合わせるくらいで。
池田:舞台を観に行って楽屋で顔を合わせたのが初めだよね?共通の知り合いとご飯食べている時に居るとかね(笑)。
赤澤:そうなんです。でも、純矢くんのお芝居は一方的に観ていたので、正直「怖いな」って思ったんですよね。“怖い”というのは何でも出来る人は怖いという意味で。誰にでも優しく明るく接してくれるんですけど、「どんなことを考えているんだろう」って何かミステリアスな印象を受けましたね。でも「達者だな」と、いつも観ていて思いますね。
鈴木:そう、達者なんだよ。
――そんな池田さんからみたお二人の印象は?
池田:僕が最初に鈴木勝吾を認識したのは…テレビを見ていて知ってはいましたが、顔を合わせたのはオーディションの時なんです。その時のことはとてもはっきりと覚えていて、「ナイフみたいなヤツがいるぞ」って(笑)。もう尖りまくっていたんですよ(笑)。
鈴木:マジでぇ!?(笑)
池田:ホント尖りまくっていて。「あれ?ここ稽古場じゃないよな?オーディション会場だよな?」って(笑)。「これをやってください」と提示されたものに対して、勝吾は「いや、何で?何でそうなるんですか?わかんないです、俺」って。オーディションなのに「無茶苦茶噛みついてる!狂犬みたいなヤツがいる!」って思った(爆笑)。というのが本当の第一印象でしたね。
鈴木:いや、僕は覚えてないですね。そんな事実があったなんて…(苦笑)。
池田:初めて一緒に舞台で共演した時に、最初は尖ってる人だと思っていたんですけど、中身はものすごくナチュラルで子供みたいな人で…今から思うと、ナチュラルさゆえの言動だったんだろうなと。疑問があれば全部ぶつけるし、わからないことはわからないと正直に言えるし、妥協しないし、それってすごく強いと思う。「わからないのならわかるまでやりましょうよ」っていうタイプの人間だったので、そういう姿を見たときにすごく素敵だなって思いましたね。一方、ふざける時には僕と全く同じようなベクトルで「わぁ~」って、ふざけるんです。そのブレない姿がかっこいいなと思いました(笑)。遊ぶ時も子供みたいにはしゃぐし、集中する時も子供の集中力と同じくらいに夢中になる、突貫力のある役者だなと思いましたね。
赤澤くんとは、ちょこちょこ会っていたので、初対面という感じはしなかったんですよね。初対面のときも初めて顔を合わせたと思ってなく接していたかもしれない。
赤澤:ああ、でもそんな感じだったかも。
池田:自然に彼の姿を見ていたので。でも、プライベートでは話をしたことがなく、どちらかというと僕は、板の上に立つ彼の姿を観て彼の印象を持っているんですけど。今もそこに居るのかな?今回、ライトという役をキャスティングするにあたって、自分が本を書きながら考えていた役に適した役者さんが見つからなくてどうしようという時に、自分の記憶の中でポンっと繋がって。電話番号も知らなかったので聞いて電話したんです。「今大丈夫?あのさ、僕の作品に出てほしいんだけど」って(笑)。
赤澤:そうそう、急に急に!(笑)
鈴木:単刀直入だな(笑)
池田:「スケジュールどう?」ってね(笑)
赤澤:急だったので僕も「わかんないです~」って(笑)
鈴木:わかんないよな、そんなの。(一同爆笑)
池田:「とりあえず来週ご飯行こう」ってなって、2人で食事しながら話したんです。その時に彼の人となりを知ったのかなと。すごくまっすぐで純真な感じで、でもそれが表面に滲み出ないところが、なんかすごくいいな、今回の役にも合っているなと思いましたね。いい意味で嘘くさい感じが出るなと思いましたね。それが今回は僕の中でピタッと嵌ったんですよね。
――作品にかける意気込みを含めてメッセージをお願いします。
鈴木:人間ってやりたいことがあって、でも色んなことを言い訳にして出来ないと言いがちなんですけど、時には池田純矢みたいに「自分のやりたいことを自分の責任でしっかりと押し通していく」ってすごく人生で大事なことだなって思うんです。間違っても失敗しても批判されても、やりたいことをやり通す姿勢を5年付き合っていて今の純矢から感じるので。何かそういった思いがこの作品に全部詰まっていて、決して楽ではない道を彼が作り上げてやろうとしている作品なので、物語の話でも自分が宇宙好きだから採りいれたと言っていましたけど、彼が作りたかった思いを作品の中身以上に舞台で表現したいなと思っています。彼は「エンタメだから楽しんでもらえればいい」と言っていますけど、僕は物作りをする人間がここまでまっすぐに行動力を持ってやっているという思いや熱量を舞台の上で届けたいですね。それをお客様にも楽しみにしていてほしいです。
赤澤:オファーを直接してもらったことがすごく嬉しくて心に残っていて、僕も作品を作るなんてできないですけど、「こういったお芝居をやってみたい」と、お世話になっているプロデューサーの方の力をお借りして、仲の良い役者同士で舞台を作ったことがあるんです。でも、純矢くんのように、ここまで一人で何もかも背負ってやることは僕には絶対真似できないことだから、そういう決断をした人と一緒に作品を作ることができるというのは、すごく嬉しい。僕は“演劇”という言葉がすごく好きで、エンタメであろうと何であろうと演劇は演劇だと思っているので、真摯にそれに取り組んでいい作品にしたいなと思います。
池田:僕はこの時点で只々、すごく幸せだなと思うんです。自分のやりたいことを自分で書いて脚本にして、それを面白いと言ってくれる人がいて、一緒にやりたいと力を貸してくれる人がいて。こうして作品がようやく表に出始めた時に取材していただける…それだけで僕はすごく幸せで感無量なんです。意気込みというとすごく簡単なものになってしまう気がするんですが、遊びでやっているわけじゃなく、伝えたい思いややりたい事というのがすごくあって。それを形にすることが僕の中では“演劇で表現すること”だったから今回このようにやらせていただきました。
“どこまでもエンタメでありたい”というのは、この作品のメインテーマ。正直、僕は芸術というものはよくわからなくて、苦手なんです。でも、そんなお客様もたくさんいると思うんですよね。「あの人がいいと言っているからいいものなのかもしれない」と思ってしまう人も。でも、そういうことではなく、僕は単純に小学生のお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで誰が観ても面白いと思うものが僕は好きなんですね。だからそういったエンタメを作ろうと思い、今回の作品を制作しました。単純に劇場で笑ってほしいし、ほろっとしてほしい。劇場を出る瞬間、「ああ~楽しかった」といった思い出になれば、後は何もいらないなと。そういった作品を作りたいと思い、今回それを目指してやっています。舞台公演を観るは時間やお金も必要だし、人生の一部を割いてその場所に足を運んでくださるのだから、精一杯楽しませようと思っていますし、そこだけは裏切らないようにしっかり作っていきますので、楽しみに観に来てください!!
【ストーリー】
「ありえない、なんて、ありえない!」
宇宙人×超能力×超科学が織り成す奇跡がいっぱい! ハイテンション・コメディ
ある重大な危機に直面している、とある惑星。そこから約100億光年離れている太陽系「地球」に、危機を乗り切るための希望を見出した惑星は、7人の男たちを地球に送り込むことに。重大な任務を課せられた7人には、それぞれアビリティと呼ばれる<特殊能力>が備わっているが、それはどれも役に立たないものばかり。そんな7人を乗せ、未知なる旅に出発した宇宙船は、その道中、難破した小型宇宙船に遭遇する。船内には彼らの目的地・地球からやって来たという科学者の姿が。しかも、その科学者は、彼らの根幹を揺るがす重大な秘密を握っていた――。果たして、彼らを待ち受ける運命とは?
巻き起こるは“笑い”と“奇跡”の数々。笑って笑って、ちょっぴりほっこり♡
王道エンタテインメント×コメディ「スター☆ピープルズ!!」、いざ、出ッ発ッ!
2017年1月5日より11日まで、東京・紀伊國屋ホールにて上演!
公式サイト:www.enxgeki.com
【公演名】エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」
作・演出:池田純矢
出 演:鈴木勝吾、透水さらさ、赤澤燈、井澤勇貴、吉田仁美、オラキオ、池田純矢、酒井敏也
公演日程:2017年1月5日(木)~11日(水)
会 場: 新宿東口・紀伊國屋ホール
チケット一般発売:2016年10月29日(土)
*各プレイガイドにて先行販売中!
企画・製作:株式会社バール
●応募方法
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