取材:記事/RanRanEntertainment・写真/オフィシヤル
――挑戦と言えば、阿部さんは、4年ほど前にニューヨーク大学に留学されていますが、留学はご自身にとってどんな影響を与えたと考えていらっしゃいますか?
一つの道を歩いているだけで、いろいろな国籍の方が歩いているという事実。自分の見えている世界がまだまだ狭いんだなということを思い知らされました。いい意味で世界の広さを知ったような経験になりました。
――ニューヨークでいろいろな舞台をご覧になったと思いますが、いかがでしたか?
もともと、好きだった女優さんがブロードウエイで立たれている舞台があって、それを観た時に、「あぁ綺麗だなぁ。キラキラしているなぁ」と思って、すごい感動しました。
――好きだった女優さんって、どなたですか?
『ラ・ラ・ランド』に出ているエマ・ストーンさんです。すごいかっこいいと思って二回観に行きました。渡辺謙さんの舞台『王様と私』も観に行きました。アメリカ人に囲まれて、日本人が立っていると思って、本当にすごいことをやられていると思って震えました。
――観劇は、勉強のためにいらしたというよりも楽しむためにいらしたのでしょうか?
どちらもです。女優をしていると舞台を観ると、あぁこうするんだと、自然と思ってしまうところもありました。なるべく多くの舞台を観ようと思って、その時は学生割のようなものがあって、直前に行けば激安で良い席で見られるというのもあったので、たくさん学割で観ていました。
――ニューヨークで勉強されたことで一番身になっていることはなんだと考えていらっしゃいますか?
その時は発声練習とかいろいろ教えていただいていたのですけれど、それが生かせたらいいなと思っています。実際に舞台に立たせていただくのと勉強というのは違うと思うので、土台を生かせたらいいなと思っています。
――今回舞台に立たれるということで改めて思うことは?
いかに自分ができないかということを目の当たりにしています。でも頑張っています。
――今年は映画にも何本も出ていらっしゃいますし、テレビも、そして初舞台と、活躍の場が広がっていらっしゃいますが、今後の活動はどのようにしていこうと考えていますか?
私自身としては一つ一つ目の前の仕事をやることが何より大事なのかなと思っているんですけれど、絶対にこの舞台の経験はこれから見える景色を広げてくれる経験になるだろうなという風に思っています。そのために、一つ一つ自分の出来る限りのことを一生懸命やることが大事なのかなと思っています。
――語学も身につけられて帰っていらしたのだと思いますが、今後、世界にということも考えていらっしゃいますか?
チャンスがあれば、ぜひ!と言えるように勉強を続けていきたいと思っています。
――今回の舞台に向けての課題は何かありますか?
課題はたくさんあるのですけれど(笑)、歌は、ボイトレを教えていただいて、誉めていただきながら、「頑張れ、頑張れ」と言っていただいているので、丁寧に歌えるようにするということと、チームワークが大事なので、今回は今江さんを中心として、私も自分のできることをやらせていただけたらいいなと思っています。
――最後に、舞台の見どころも含めて、ご覧になる皆さまに向けてメッセージをお願いします。
今回はタイトルにもある通り、エイサーを踊ったり、沖縄民謡を歌ったりと、パフォーマンスにぜひ注目していただきたいです。大阪の箕面自由学園の高校生の方々にも演奏していただいて作品を作っているので、そういった部分にも注目していただきたいです。この作品が羽ばたいていったらいいなと思っています。頑張りますので、ぜひ観にいらしてください。
――楽しみにしています。ありがとうございました。
舞台『大阪環状線 大正駅編~愛のエイサー プロポーズ大作戦~』
日程:2021年12月11日(土)~25日(土)
会場:大阪松竹座
演出:木村弥寿彦(関西テレビ)
脚本:小林弘利
出演:今江大地(関西ジャニーズjr.) 阿部純子
小柴陸(AmBitious/関西ジャニーズJr.) 伊藤真央 堀くるみ 彩木咲良 寺田もか
井上拓哉 間慎太郎 小寺真理(吉本新喜劇)あだち理絵子 シルク
陰山泰 上杉祥三
小川菜摘
協力:箕面自由学園高等学校吹奏楽部
主催:松竹株式会社 関西テレビ放送
製作:松竹
公式サイト https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202112/
【ストーリー】
12月某日、大正駅前で音楽教師の亮太(今江大地)は幼馴染の美咲(阿部純子を待っていた。顧問を務める吹奏楽部が廃部の危機に直面。なんとか存続の道を模索していた亮太はクリスマス公演を盛り上げる為、東京で人気女優となった美咲にゲスト出演をお願いしようと考えていたのだ。
そして亮太にはもう1つ目的があった。IT社長との婚約を発表したばかりの美咲に秘める想いを伝えたい。実は美咲も素直に伝えられない気持ちを抱えていた・・・。クリスマス公演を成功させるため吹奏楽部とエイサーのコラボレーションに奮闘する2人は、互いに思いを伝えられないまま公演当日を迎えてしまう――。