
舞台『ポルノ』の合同取材会が3月5日(木) に行われ、本作に出演する玉置玲央と前田敦子、演出の松居大悟が取材に応じた。
『ポルノ』は、長塚圭史が率いる阿佐ヶ谷スパイダースの旗揚げ公演『アジャピートオジョパ』に新たなエピソードを加え、2002年に上演された作品。今回の上演は、劇団ゴジゲンの主宰であり、映画監督としても活躍する松居が演出を務め、24年ぶりに上演される。

高校生の時に本作を観たという松居は、「母が商業演劇やミニシアターの映画が好きだったので、誘ってくれて一緒に観に行ったのですが、とにかく衝撃的を受けて。映画でも小説でも漫画でも表現しないような、言ってはいけないことを言ってしまったり、やってはいけないことをやったりしながら、暗闇の中でそれをみんなで共有するという、いけないことをしている感がすごく気持ちよかった」と当時を振り返った。

松居同様、玉置も高校生の時にこの作品を観て衝撃を受けたそうで、「面白いお芝居あるから観に行こうと大人に連れられて観ました。それまでは王道的な芝居ばかり観ていたので、『舞台って、こういうことをやってしまってもいいんだ。こういう作品もあっていいんだ』と初めて知ったんです。価値観がひっくり返るような、新しい価値観をぶち込まれるような体験でした。なので、僕にとっても今でもそれが原体験としてありますし、自分のお芝居や舞台をやる上での道しるべとなっています」と思いを語った。

長塚圭史作品には初挑戦となる前田は、「(長塚)圭史さんの飄々としている感じが作品からも伝わってくるというのが面白いなと思います。お二人が10代でこの作品を観て、ずっと残っているとおっしゃっていましたが、なかなかないことだと思うので、それほどの体験っていいなというのが、参加したいと思ったきっかけです」と本作への思いを明かした。
今回、玉置と前田は夫婦役を演じる。それぞれの役柄について、松居は「(玉置が演じる)国旗耕二が、坂上町という坂の多い町の町会議員に立候補していて、全ての坂をエスカレーターにするという公約を掲げます。ご老人の多い町なので、そうした人や障害を持った方たちの味方になりたいという思いからなのですが、説得力を持たせるために自分の足の骨を折ろうかなと(前田が演じる妻の)美和子に相談するところから物語が始まっていきます。美和子は美和子で子どもが欲しいのにできなくて悩んでいて、それぞれ悩みを抱えながらも物語が進んでいき、どんどんこの『ポルノ』の世界に誘われていきます」と説明。

それを受けて、玉置は「突拍子もない世界観と役柄ですが、全くもって自分の未知の領域でもないように思います。自分の出方次第で美和子役の前田さんの変化も起こります。今は集められるものを集めて国旗耕二を作り上げているところです」と役作りについて話した。
また、前田は「この夫婦だけでなく、他のカップルも出てきますが、みんな軸をしっかり持っていて、自分に自信があってブレないキャラクターです。なので、観ていて気持ちいい。気持ちよく観ていただける舞台になったらいいなと思っています」と話した。
舞台『ポルノ』は以下の日程で上演。
東京公演;2026年4月2日(木)~12日(日) 下北沢・本多劇場
福岡公演:2026年4月15日(水)~16日(木) 西鉄ホール
大阪公演:2026年4月25日(土)・26日(日) サンケイホールブリーゼ

