取材･撮影/RanRanEntertainment
パルコ・プロデュース2022『スルメが丘は花の匂い』初日会見・公開ゲネプロが、7月22日（金）に、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで行われ、会見には吉岡里帆、伊藤あさひ、鞘師里保、岩崎う大、ふせえりが登壇した。
左から：岩崎う大、鞘師里保、吉岡里帆、伊藤あさひ、ふせえり
本作は、お笑いのみならず、劇作家・演出家としても注目を集める、かもめんたるの岩崎う大による、書き下ろし作品。シンデレラや浦島太郎など童話の登場人物が生まれる不思議な世界に迷い込んでしまった、会社員の緑が、「スルメ姫」という物語の主人公として生まれた少女クロエと出会い、交流を重ねていく。
個性豊かなキャラクターたちが交わす丁々発止の会話が笑いを生む本作。ファンタジックな世界にどっぷり浸かれるだけでなく、どう生きるべきかを考えさせられる作品にもなっていた。
会見では、岩崎は「無事に初日を開けられることにホッとしています。面白いものができたという感覚はあるので、あとは全部できたらいいなという厳かな気持ちです」と初日を直前に控えた思いを語った。
緑を演じる吉岡は「まだゲネプロですが、劇場で観てもらえて嬉しかったです」と笑顔を見せ、「今後、地方に回らせていただくので、健康面にも気を使いながら最後まで完走したいと思っています」と意気込んだ。
トムと王子の2役を務める伊藤は「何事もなくキャスト一同健康で、お客さまも健康で、最後、千秋楽を迎えられるように、色々なところで努力していけたら」、クロエ役の鞘師は、「緊張感のあるご時世ですし、来ていただく方も慎重な気持ちで来てくれると思うので、そういった気持ちをほぐすような演技をしていきたいと思います」、預言者ノバ役のふせは「コロナ禍で稽古をしてきて辛かったですが、みんな本当にすっごい努力してこの日を迎えられ他ので、よかったね、初日を迎えられてという気分です。健康に気をつけて、何とか走り続けたいと思っています」とそれぞれ、新型コロナが流行する中での公演に思いを馳せた。
また、本作は、吉岡にとって舞台初主演作となるが、座長としての思いを聞かれると、「色々と苦しいことが起きたりするかなと思っていましたが、共演者の方も演出家の（岩崎）う大さんも暖かく、優しい方ばかりで、私の方が支えてもらいました。初めての座長をこういう風に迎えられるのはなかなかないと思います。幸せな座長だと思います」とコメントした。
さらに、「稽古中に知った意外な一面」について話が及ぶと、岩崎は「ふせさんは稽古が終わってから帰宅するまでの時間が短い。『終わり』って言った後、体感で15秒くらいで帰ってる」と暴露。ふせは「私はどこの現場も早いんですよ。稽古場に、皆さんに飽きてしまう。だからさっさと違う場所に行く」とその理由を明かし、笑いを誘った。
一方、鞘師は「吉岡さんは、お上品で知性のある方だと思っていますが、ちょっとおっちょこちょいのところが垣間見える。衣装を逆に着ていたり」と明かすと、岩崎も「里帆ちゃんは運動神経が悪いんだよね。見ちゃいけない感じの運動神経だから、簡単にこうやって動いてと言えない」と便乗。吉岡は「私はキビキビしてるつもりだし、大真面目です」と赤面し、会場を盛り上げた。
最後に吉岡は、改めて「なんの変哲もないOLが物語が生まれる世界に迷い込んでしまうところから始まります。劇場に来て、緑と一緒に別世界に迷い込んでいただき、緊張感を肌で感じていただけたら」とアピールした。
パルコ・プロデュース2022『スルメが丘は花の匂い』
配役
吉岡里帆・・・・・・・縁緑（普段は会社で経理をしている若い女性）
伊藤あさひ・・・・・・トム（イカ漁師、クロエの幼馴染み）
鞘師里保・・・・・・・クロエ（スルメが丘に住む、女の子。スルメのワタヌキが生業）
岩崎う大・・・・・・・・ハンス（クロエの父）
牧野莉佳・・・・・・・ジーノ（トムの姉・イカ漁師、クロエの幼馴染み）
もりももこ・・・・・・・レベッカ（クロエの母）
小椋大輔・・・・・・・旅人（異常に行動範囲の狭い旅人）
ふせえり・・・・・・・・ノバ（スルメが丘に住む老婆の予言者）
公演日程
東京公演：2022年7月22日(金)～31日(日) 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
大阪公演：2022年8月6日(土)・7日(日) 松下IMPホール
福岡公演：2022年8月11日(木・祝) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
広島公演：2022年8月12日(金) JMSアステールプラザ 大ホール
高知公演：2022年8月14日(日) 高知県民文化ホール オレンジホール
愛知公演：2022年8月17日(水) 東海市芸術劇場 大ホール
福島公演：2022年8月26日(金) いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
