テレビ東京 ドラマプレミア23『SHUT UP』（12月4日夜11時6分スタート）の記者会見が12月1日（金）に行われ、主演の仁村紗和、共演の莉子、片山友希、渡邉美穂が登壇した。
学費も生活費も自分で稼ぐ、貧しい状況で息を寄せ合う苦学生たち。「それでも今を諦めたくない」。そう思いながら、日々を懸命に生きてきた。しかし、ある日その中のひとりが予期せぬ妊娠をしたことをキッカケに運命が狂いだす･･･というクライムサスペンスだ。
本作の出演が決まったときの感想、台本を読んだときの感想について、主演の仁村は、「本作について、ざっくり『4人の女の子の復讐劇』だよと聞いていて、それだけでも今まで演じたことないし、面白そうだなと。台本を見たら、ただの復讐劇ではなく、社会的な要素も含まれていて、これはやり甲斐のありそうな作品だなと思いました」と興味津々。
莉子も「女子大生の苦学生で、同じ環境にいる子たちではあるんですが、ひとり一人個性豊かな4人が集まって、そこから復讐が始まるという、今までにない感じの作品になるんじゃないかなすごく楽しみでした」と同様の感想。
さらに、片山は「私は女の子の友情を描いた作品を演じたことがなかったので、すごく面白そうだなと思ったのと、（テレ東のドラマ『せとうつみ』に出演したことで）私がテレ東ラヴァーズ（LOVERS）なので、ぜひ参加したいと思いました」とニッコリ。
渡邉は「共演の女優さんがどんな方なのか絶対調べるようにしているんです。自分が観たことのある作品に出演している方々だったので、純粋に楽しみでした。台本を読んだときは、現代社会に起こりうる社会派的な要素もある作品にチャレンジしたことがなかったので新しい試みだと、楽しい気持ちでいっぱいでした」と4人ともやる気十分。
役柄について、仁村は「私が演じる田島由貴は、芯が強くて正義感があってかっこいい人なんですけど、青い炎みたいに静かに燃えている感じ。情熱は表にバァっと出てこないけど、沸々と煮えたぎるものがあって、それが行動力のトリガーになっている。その静かに燃えている熱量が見てくださる方に伝わればいいと思うし、そこが難しかったです」と青い炎に注目だ
川田恵を演じる莉子は「前半は重いシーンが多く、撮影も集中して毎回挑まないといけないという感じだったので、そこが結構難しいというか大変だった。普段私は結構強めな方だが、恵ちゃんは女の子らしい子。喋り方とか、語尾の強さに普段の私が混じっちゃう部分もあって、そこは自分の中でバランスを保つのが難しかったです」と苦戦したことをにじませた。
工藤しおりを演じる片山は「女4人だと、男性には見せない部分がたくさんあるじゃないですか。仲がいいからこそ、気を遣わなくていい態度や話し方。そういうものをもっとリアルにお芝居で伝えられたらいいなと思って、一番気にしました」と話すと、仁村も「女子寮で住んでいるので、女子の醜態が面影にも出てくるものだと思うし、生活感を表現していかないといけなかったりとか、撮影の外でもコミュニケーションがすご～く多くて、その辺の空気感も出せているのかと思いますね」と補足した。
明るいムードメーカー・浅井紗奈を演じる渡邉は「紗奈は、よく言えば素直なんですけど、悪く言えばお調子者で暴走しがちなところもあったり・・・。クライムサスペンスということで温度感の低いシーンでは、その雰囲気をガラッと変えるために明るく取り繕ったり、その場の雰囲気を変える発言をすることもかなり多いんですけど、ただの浮ついたお調子者っていうだけではなく、仲間思いの人間味溢れる紗奈の優しさもちゃんと出して、ギャップを見せていけたらいいなと思っていましたし、チャーミングなキャラクターです」とアピールした。
現在も撮影中で、印象に残っているエピソードは？仁村は「私達本当に女子高生みたいな話のテンポ感で喋っているので、会話は5秒ごとに変わるというテンポ感がすごい早いんです。結構みんなオモロイ」と現場の雰囲気を明かすと、渡邉は「紗和ちゃんがめちゃゲラだと思っていて。1回（ツボに）入っちゃうと結構笑ってますよね」、片山も「（仁村は）全然面白くないところでひとりで笑ってます」と暴露。仁村は「いろいろ想像して、想像で笑ってしまう」と言い訳した。
また、莉子は「最近仁村さんが駄菓子を差し入れしてくださって、小さい駄菓子屋が現場にできてるんですけど、その駄菓子をみんなずっと食べています。ポテトフライがめっちゃ美味しい」と話すと、片山が食べ物ネタで「紗奈（渡邉）がベランダにいるシーン。着替え場所が2階にあって、紗奈が着替えなあかんのに、全然いいひん（いない）。『紗奈いないじゃん』って、みんなで言っていたら、ベランダでシュークリーム食べてました。こいつ、まだ食っとる（笑）」と渡邉の食いしん坊ぶりを暴露。渡邉は「シュークリームを食べていたら、『紗奈、早く来て』って言われて、シュークリームを放置していたら、シュークリームに虫が止まっていました」と残念な出来事を口にした。
ここで、食いしん坊と指摘された渡邉が食いしん坊返し！渡邉は「仁村さんだって、おいなりさんを丸呑みするんです。仁村さんと一緒においなりさんの入ったお弁当をいただいていたら、私が1割ぐらいしか食べていないのに、（仁村は）食べ終わっていた。絶対に丸呑みしている」と指摘。仁村は「私、結構早食いで、めっちゃせっかちなんです」と、慌ててドアに挟まれたことも披露しつつ、苦笑していた。
さらに、人に言えない秘密は？という質問まで。仁村は「乗馬ライセンス5級をとっていて、乗馬の魅力にはまり、密かに4級ライセンスを狙っている」と自慢。片山は「結構ファザコン。私も父親の聞く音楽に興味があるので、2人でジャズストリート（大阪府高槻市）に行ったりする関係です」と少し心温まるいい話。莉子は「最近5本指ソックスデビューしました」。すると、渡邉が「部屋を掃除していたら、中学のときに図書室から借りた本が。まだ返してなかったやばい！申し訳ありませんでした」と平身低頭。これこそ本当に人に言えない話かも。
会見の最後には4人がそれぞれメッセージ。特に、仁村は「今の若い世代、登場人物の女子大生たちの世代とか、まさに今現代に生きているリアルな現実の物語です。何か自分自身が決断することの大切さとか強さとか、自分を大事にすることってどういうことなのか。その方法のヒントみたいなものが散りばめられていますし、観ていただいて感じていただけることがたくさんあると思います。若い世代、同世代の方々に観ていただけたらと思っています。心を込めて作っておりますので、楽しみにしていてください」と締めくくった。
ドラマプレミア23『SHUT UP』
2023年12月4日（月）スタート
毎週月曜夜11時6分～11時55分
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
