楽曲「巡礼の年」の有料ダウンロードが急上昇。フランツ・リスト作曲、ラザール・ベルマン演奏の「巡礼の年」(Liszt: Anne’es de pe`lerinage / Lazar Berman)は、4月12日に発売された村上春樹氏の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に印象的に登場。
Amazon.co.jpの「MP3アルバムのベストセラー」で堂々の1位を記録。iTunes Classicアルバムチャートでも5位、Classicソングチャートで3位(アルバム8曲目の「ノスタルジア(ル・マル・デュ・ペイ)」”La mal du pays”)とヒット中。(4月15日現在)
日本盤CDの発売も5月15日に緊急決定したこの『巡礼の年』は、Amazon.co.jpの「輸入盤のベストセラー」(Anne’es de pe`lerinage / Lazar Berman)でも1位をマーク。しかし入荷まで時間がかかる状態が続いており、まずは音楽配信で有料ダウンロードし楽しむファンが急増しているよう。
ラザール・ベルマン 『リスト:《巡礼の年》全曲』 (Anne’es de pe`lerinage / Lazar Berman) iTunes store https://itunes.apple.com/jp/album/liszt-annees-pelerinage-books/id79495539
Amazon MP3 ダウンロード http://www.amazon.co.jp/リスト巡礼の年全曲/dp/B00BIT5MPU/ref=zg_1
■アーティスト「ラザール・ベルマン」について
1930年2月26日現サンクトペテルブルク生まれのユダヤ系ロシア人。4歳で演奏会を行い、7歳で最初のレコード録音を行った神童。東ドイツ国際青年音楽祭コンクール、ブダペスト国際音楽コンクール第1位。ピアノの名手ギレリスがカラヤンに「私とリヒテルのふたりが4本の手で対抗しても勝てそうにないピアニスト」と答えたというエピソードが広く知られるように、素晴らしい技巧の持ち主。「リストの再来」とうたわれ、フランツ・リスト賞も授与している。
ベルマンがクラシック名門ドイツ・グラモフォンにデビューした前後に録音されたのがこの盤で、ベルマンの最も高揚した時期の演奏と評されている。リスト演奏にも定評があり、この盤は〈巡礼の年〉の決定盤といっても過言ではない。2005年2月6日フィレンツェにて74歳で亡くなっている。