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2017年4月17日 06:00

誘いたいのはONE OK ROCK 佐藤健が熊本復興支援本『るろうにほん』出版記者会見!

2017.04.16 取材:記事・写真/RanRanEntertainment

本を開くと美しい景色や人々の笑顔が熊本の魅力を語り出す―『るろうにほん 熊本へ』。俳優の佐藤健が自ら企画した復興支援本だ。熊本地震からちょうど1年目の414日に発売され、それを記念して16日に東京・肥後細川庭園 松聲閣で会見が開催された。

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この本は熟読してほしい本ではない。いいなと思ったら熊本に実際に行ってほしい

ぶらりと熊本を訪れ、そこで出会った景色や人々、食べ物など旅の楽しみと共に、震災後の人々の復興に向けた活動や未来へ向けた歩みが、佐藤健のあたたかな視点から綴られている『るろうにほん 熊本へ』。昨年7月に佐藤が被災者支援の炊き出しで熊本を訪問した折に、地元の人々から「観光客が減って困っている」という悩みを聞き、「自分に何かできないかと考えて出した本」だという。

「僕たちからすると、熊本は今すごく大変な状況なのかなと思って、あえて観光に行かなかったりしていたところがあって、(遠慮しているために観光客が減るという)すごくもったいないことが起きていると思うんですね。熊本の現状など正しい情報を伝えたいというのが一つ、そして素敵な景色や食べ物を改めて紹介することで、みなさんが熊本に足を運んでくれるきっかけになったらいいなという想いで出版させていただきました」。

「この本には地元の方々も知らないような穴場スポットもいっぱい紹介してます。この本は熟読してほしい本ではないんです。この本を見て、いいなと思ったら実際に熊本に行ってみてほしいんです」。

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線路の向こうに広がるお花畑 無人駅のカフェーいつかプライベートで行きたい場所

熊本は、自身の主演映画『るろうに剣心』の撮影で度々訪れ、佐藤にとって縁の深い場所。「ロケで訪れた時に美味しいものが沢山あることは知っていたんですけど、今回改めて訪れた時に、こんなにも自然が素敵な場所なんだな」と新たな発見ができたという。その中の一つ、南阿蘇鉄道の無人駅・長陽駅舎内にあるカフェ久永屋。線路の向こうに広がるお花畑を眺めながらお茶を飲むひとときが気に入り、「いつかプライベートでも絶対に行きたい」場所と語る。

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マイナスイオンを浴びながら山道を行くステーキレストラン トータルで素敵な旅

「熊本に行ったら絶対馬刺しを食べる。」という佐藤。それはまるで「儀式みたい」になっているそうだが、新たに出会ったお気に入りのグルメに「あか牛のステーキ」がある。「全然違うんです。肉の質が。すごくさっぱりしているんです。普通のステーキだったら100gで満足するところが、あか牛なら250gくらいいけるんですよね」。佐藤が本の中で紹介しているレストランは、「家族経営の牧場で牛を育てているというのもいいんですけど、シチュエーションもいいんですよね。マイナスイオンを浴びながら山を登ってお店に行ける。全て含めて素敵」な店だという。

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熊本人の地元愛を体感 深いところで愛情を感じる場所になった

熊本での取材中、人々との出会いによって熊本という場所がますます好きになったようだ。「本を出すことによって熊本をより深く知ることができました。熊本の人たちの地元愛というか、温かい気持ちを体感できて、本当に感激したんです。そういったこともあって僕の中でも深いところで愛情を感じるような場所になりました」。

くまモンとはマブダチ くまモンを抱きしめ笑顔

会見中明らかになったのは、佐藤の「くまモン」愛だ。二人の出会いは、『るろうに剣心』の八千代座での撮影時。「そこで初めてくまモンに出会って、それからマブダチ」になったという。会見中「やっぱりくまモンが…」「くまモン好きなんです」とくまモンを連呼。フォトセッションでも、クールなイメージで撮影が進んでいたのが、途中でくまモンをスタッフから渡されると自然と笑顔がこぼれるなど、会見がなごむひとときも。

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ぶらりと旅する「るろう旅」、一緒に行きたいのはONE OK ROCK

目的を決めずぶらりと旅をする「るろう旅」。佐藤自身もそんな旅のスタイルが好きだという。そんな「るろう旅」に誘いたい仲間は?と本サイト記者が終了後こっそり聞いてみると、「ミュージシャンですね。ONE OK ROCKとか」と答えてくれた。

めまぐるしく変わる世の中、日々の慌ただしさの中で、かきけされてしまう助けを求める人々の小さな声。いまだ5万人近い人々が避難生活を余儀なくされている熊本。「支援をしたい気持ち」は多くの人が持っていると思う。しかし「忙しさ」を言い訳に、何もできない人も多い中、炊き出しや、復興支援本など、佐藤のように実行できる人は数少ない。

そして人の感情を表現する役者である佐藤健という人は、人の心の痛みを感じ取れる人なのだと思う。会見終了後熊本の復興映画祭で出会った「だご汁」を佐藤自身がカフェエプロンを付け、集まった取材陣にふるまってくれたが、「日曜日にわざわざ起こしいただいて有難うございます」と記者たちを気遣っていた。

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「復興というものは長い目でみないといけない。震災当時感じた感情というのは忘れてはいけないということは誰もが分かっていることだと思います。でも、熊本を支援したいという気持ちがあっても、何をしたらいいのか分かっている方は多くないんじゃないかと思います。そんな時にこの本を見て熊本に足を運んでもらえたらうれしいです。皆さんのそういった気持ちが、熊本の方々にとって大きな力になるんじゃないかと思っています」

動けなかった私たちの背中を佐藤がさりげない形で押してくれている。『るろうにほん 熊本へ』はそんな一冊だ。

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