取材:記事・写真/RanRanEntertainment
2017年6月1日、東京天王洲銀河劇場にて舞台「『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜」東京公演が初日を迎えた。
初回公演に先駆け、報道向けに行われた記者会見、およびゲネプロ公演の様子をお伝えする。
後列 和田 荒牧 鈴木 狩野 東 健人
前列 納谷 橋本
刀剣乱舞は、DMMゲームズとニトロプラスの共同制作による育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」が原作。
今回の舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜は、伊達家の刀であった大倶利伽羅(猪野広樹と、細川家の刀であった歌仙兼定(和田琢磨)が任務先で仲違いをするところからストーリーは開始する。
大倶利伽羅と同じ伊達刀である燭台切光忠、鶴丸国永(健人)、太鼓鐘貞宗(橋本祥平)は、二人を和解させようと思案。
また、細川の刀であった小夜左文字も、なにやら気落ちした様子。
近侍である山姥切国広は、そんな様子の本丸を自分がまとめられるのかと悩み、三日月宗近(鈴木拡樹)はにこにこと皆を見守っている。
そんな中、主からは意外な任務が下された。
それは…「遠足」?
しかし、皆で出向いた先で刀剣男子たちが出逢ったのは、伊達の刀たちの元の持ち主、独眼竜・伊達藤次郎正宗(富田翔)であった。
一幕は、刀剣男士たち日常を掘り下げる燭台切のお料理シーンや、内番、手合せのシーンが盛り込まれ、思わず笑いが漏れるようなコミカルな場面も。
会話を重ねる中で、刀剣男士たちの性格や関係性が浮き彫りになっていく。
そんなほのぼのとした雰囲気は、二幕になるとがらりと空気を変える。
関ヶ原の戦いに出陣した刀剣男士たちには、息つく暇のないほど、怒涛の戦闘シーンが盛り沢山だ。
前作に引き続き三日月宗近の舞うような剣筋や鶴丸国永の軽やかな動きなども健在ながら、新メンバーである歌仙兼定の雅さ、太鼓鐘貞宗の跳躍、大倶利伽羅の熱のこもった動きにも目を惹きつけられる。
また、今作を彩る武将たち、伊達正宗、細川忠興(早乙女じょうじ)、片倉景綱(高松潤)の三名の織り成す人間模様にも是非注目だ。元の主でもある正宗や忠興各々が何を考え、背負い、夢見て生きてきたのかは、現在の刀剣男士たちに大きな影響を与えている。
刀剣男士たちが成長を遂げる様子を、ぜひ劇場でご覧いただきたい。
また、多くの報道陣が詰めかける中で行われた会見には、八振りの刀剣男士たちが勢揃い。
前作である「虚伝 燃ゆる本能寺~再演~」からの変化と、新作にかける意気込みを語った。
鈴木 拡樹(三日月宗近 役)
「前作は再演でしたが、今回は新作ということで新しいメンバーで新しい物語を描いています。座組みの空気も変わりましたし、前作に出ていたメンバーも、また新しくストーリーを構築しています。今回も成長を描く物語。前回は元の主の歴史受け継いでいましたが、今回はそれに抗う戦い方をしている刀剣男士たちもいるのでそれぞれの刀の歴史や性格が濃く描かれ、変化が見えると思います。」
荒牧慶彦(山姥切国広 役)
「続投という意識は持っておらず、新しい物語をこのメンバーで作るという全く新しい気持ちで稽古に励んできました。僕個人としては、(新しいメンバーは)祥平だったり猪野くんだったり琢磨くんだったり、親しみがある人ばかりで本当に嬉しく思っていましたし、稽古も楽しくできました。前作、近侍として成長した山姥切国広が、今作もまたひとつ成長した姿をお見せできると思います。」
猪野広樹(大倶利伽羅 役)
「初演をDVDで見させていただいて、うわぁ何でこれに自分が居ないんだろうと思うくらいに悔しくて。今回出させて頂いて、決まった時は率直に嬉しいなというのが一番の感想です。2.5次元ですが2.5次元ぽくないというか本当に戦国時代にタイムリープしたような作品。僕たちも新しい刀剣として、新しい風を吹かせたい。
刀剣乱舞だからできる時代劇を是非皆さんに楽しみにして頂いて、僕らも全力で演じさせてもらいたいと思います。」
東啓介(燭台切光忠 役)
「引き続き参加させて頂けて本当に光栄に思っています。しかも『暁の独眼竜』ということで、伊達の話になると聞いてどんな話になるんだろうと凄く期待して稽古に臨んでいました。そしてキャストも新しい三人が入ることで頼もしい座組みになったんじゃないかと思います。稽古の段階から伊達の仲の良さだったり、伊達の見せる色というのが見えて、早く見て頂きたいなと思っていました。是非目に焼き付けて頂いて、何か皆さんの心に残せれば幸いだと思っています。今回も最高の出来だったと思って頂けるよう、キャストスタッフ全員で46公演駆け抜けていこうと思っておりますので、是非楽しみにしていてください。」
橋本祥平(太鼓鐘貞宗 役)
「今回から参加させて頂いているのですが、前作のDVDを猪野くんと地方のホテルで一緒に見ていて、これ出たいなぁと言っていて、こうして二人この場に居られるということが幸せです。知っているキャストさんも多く、稽古の最初の段階から楽しく、ただやる時はやる攻めの座組みという姿勢で今日までやってきました。演出も映像も衣装も照明も、ものすごいものになっているので、それを超えるよう派手に演じたいと思います。」
健人(鶴丸国永 役)
「新キャストが加わったことで凄く新鮮な気持ちもあるんですが、伊達組ということで凄くほっとする、安心する感情も湧いています。伊達刀の雰囲気を味わって頂けたらと思っています。前作とは違った鶴丸国永をお店できると思いますので、ぜひ驚きを楽しみにしていてください。」
納谷健(小夜左文字 役)
「細川組の歌仙兼定が入ったことによって、深い所までストーリーや性格、前作で見せられなかった一面を見せられて、内容としても面白くなっていると思います。早く見せたい見せたいと思っていたので楽しみで仕方ないです。刀としてどんな道を歩んでゆくのか、楽しみにしていただきたいと思います。」
和田琢磨(歌仙兼定 役)
「沢山の方が期待してくださっているということがひしひしと感じられていました。早く幕が開いて、皆さまの前に刀剣乱舞の世界をお見せしたいです。細川の刀の名に恥じぬよう、雅な公演を皆様にお届けしたいと思います。」
全員の熱い意気込みを受け、三日月宗近役の鈴木は、まさに皆を見守る三日月宗近のように微笑むと、「刀の成長とは?と思う方もいらっしゃると思いますが、今作を見て頂ければわかると思います。刀であった者たちが、人として生きる旅路はまだ始まったばかりです。」と締めくくった。
舞台「刀剣乱舞」 義伝 暁の独眼竜
■原案 「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMMゲームズ/Nitroplus)
■演出・脚本 末満健一
■音楽 manzo、テルジヨシザワ
■出演
三日月宗近 – 鈴木拡樹
山姥切国広 – 荒牧慶彦
大倶利伽羅 – 猪野広樹
燭台切光忠 – 東啓介
太鼓鐘貞宗 – 橋本祥平
鶴丸国永 – 健人
小夜左文字 – 納谷健
歌仙兼定 – 和田琢磨
伊達正宗 – 富田翔
細川忠興 – 早乙女じょうじ
片倉景綱 – 高松潤
■公演日程
東京公演 天王洲銀河劇場 2017年6月01日~25日
京都公演 京都劇場 2017年6月29日~7月2日
福岡公演 福岡サンパレスホテル&ホール 2017年7月13日~14日
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