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2017年6月23日 12:11

美しすぎる詐欺師、ディーン・フジオカ 五代ロスを癒す映画『結婚』

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

ピクチャレスクという言葉がある。ただ美しいだけでなく、崇高な美しさを指す言葉だが、映画『結婚』の中のディーン・フジオカは、まさにピクチャレスクという言葉がぴったりだ。620日(火)に外国人特派員協会で公開に先駆け上映された映画『結婚』。上映後の会見に主演のディーン・フジオカと西谷真一監督が揃って臨んだ。

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今回の会見は、「海外で豊富な経験と実績をもち、国際的に活躍するディーンから世界に映画を発信してほしい」という外国特派員協会からの熱烈ラブコールに応える形で実現した。少し緊張した面持ちの西谷監督とは対照的に、四か国語を自在に操るというディーンは初めの挨拶からIce-Breakingのジョークをさしはさむなど英語での会見に余裕の表情を見せていた。

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知性と柔らかな物腰と端整な容姿。人を、特に女性を惹き付けずにはいられないその魅力はまさに映画の中でディーンが演じる結婚詐欺師・古海健児(うるみ・けんじ)そのものだ。NHK連続テレビ小説『あさが来た』から始まってこれが3度目のタッグとなる西谷監督もディーン起用の理由をこう語る。「『あさが来た』で初めてディーンに会った時からファンになってしまいました。今回は今までにやったことのない役、男の僕でさえ感じる、女性を虜にさせる(彼の)色気を世の中に発信したいと思います」

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ディーン自身は結婚詐欺師という今回の役柄について、どう思っているのだろうか。「俳優の仕事の内容、実作業は、すごく詐欺師に近い一面があると思います。求められた役を、求められた場所やタイミングでやるプロフェッショナルな仕事が俳優、自分のエゴのために法律を破り、人を傷つけている結果を生むのが詐欺師という大きな違いはありますが、実際やっていることは似ている部分がある気がするんです。監督とも撮影中そんな話をしていました」そんな詐欺師である古海という役を理解するスイッチが入ったのは、神田駅のガードレール下を歩くシーンの撮影中だという。「不思議なんですけどね。ただ歩いていて、電話で話して、そのまま一人でまた歩き出すというシンプルなシーンなんですけど、この役やこの映画の方向性みたいなものを初めて感じ取れたんです。そこからはアイディアが湧き出てきて、すごく楽しくキャラクターに肉付けしていく作業ができました。」

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西谷監督には、この作品に出てくる女性を「ただ騙される被害者としてではなく、古海といることで幸せを感じている瞬間をしっかりと描きたい」というこだわりがあったという。その古海を演じるディーンに「どのようにすれば女性を幸せにできると思うか?」という質問が飛ぶと「色んなテクニックを使って(笑)」と冗談で会場を沸かした後に、「相手に対して好意を持つことが大事だと思いますね。好意というのは『何を考えているのかな?』『今は何がしたいのかな?』と相手に興味を持つこと。そして相手がその場に居やすいようなエスコートしてあげるのが大事なんだろうな思います」。英語での質問には英語で、日本後での質問には日本語で答えたディーン。この会見でも感じられた常に相手を思いやる姿勢が、ディーンがモテる秘密の一つなのだろう。

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しぐさや、立ち居振る舞いがとてもエレガントなディーン。ピアノを弾くシーンではそれが際立つ。「(ピアノの演奏も)全部自分でやりましたよ。弾きながらせりふを話すというミュージカルみたいなアプローチは初めてで、技術的に凄く難しく、集中力の要るシーンでした」と振り返る。そして音楽といえば、主題歌の『Permanent Vacation』は、ディーン自らが作詞・作曲したもの。監督との最初の作品『朝が来た』のタイトルから、「あさがきたらどこへ向かうのか」というフレーズが撮影中に思い浮かび、撮影後、曲を製作するに当たって、それがそのまま曲のコーラスになったという。エンドロールで流れるその曲をディーンは「古海健児の独白みたいなものを作りたかった」と話す。「映画はやっぱり古海健児を客観的に見ている女性の目線から描かれているので、最後だけは彼の心の中でどんな気象現象が起こっていたのか、その曲が流れることで、映画がつなげてきた物語の結末のようになるかなと思って」。つまりこの曲の歌詞の中には、ディーンが思う古海健児像が描かれているということになる。

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映画版の「結婚」は、原作である井上荒野の同名小説と大きく違う結末が待っている。MCを務めた外国特派員協会外国のキャレンス・バーンズ氏が、“Nice Twist”と賞賛した衝撃の結末には、古海という男をより理解させる上で、重要な仕掛けが隠されている。西谷監督が是非付け加えたかったという衝撃のラストを是非楽しみにしてもらいたい。

【結婚】メイン写真s

印象的な光の使い方、背後の広がる美しい景色。アジア映画のような色彩での中で、優雅さを纏って佇むディーンの姿は、まるで一幅の絵画のようだ。物語の面白さはもちろん、五代ロスで傷ついた心を十分に癒せる美しいディーンを存分に堪能できる映画となっている。映画は6月24日からロードショー。

公式HP http://kekkon-movie.jp/

出演:ディーン・フジオカ 柊子  中村映里子 松本若菜 安藤玉恵 古舘寛治 萬田久子 貫地谷しほり
原作:井上荒野「結婚」(角川文庫刊) 監督:西谷真一 脚本:尾崎将也
主題歌:DEAN FUJIOKAPermanent Vacation」(A-Sketch
製作:「結婚」製作委員会/配給:KADOKAWA©2017「結婚」製作委員会 

 

 

 

 

 

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