薬丸裕英、18年ぶりの声優で主演・小林星蘭を絶賛
鈴木杏樹「頑張って毎日を生きてほしい」子供たちへメッセージ
劇場版『若おかみは小学生!』完成記念ファミリー試写会
「講談社青い鳥文庫」で累計発行部数300万部を誇る人気シリーズ「若おかみは小学生!」(原作:令丈ヒロ子・絵:亜沙美)。8月12日(日)都内にて、劇場版『若おかみは小学生!』の完成記念ファミリー試写会が行われ、両親役の声を務めた薬丸裕英、鈴木杏樹、そして高坂希太郎監督が登壇した。
毎週日曜朝7時14分より、テレビ東京6局ネットにて、本シリーズのTVアニメが絶賛放送中で、劇場版『若おかみは小学生!』は、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』等、数多くのスタジオジブリ映画の作画監督でも知られる高坂希太郎監督によるもので、9月21日(金)より全国公開される。
“ファミリー試写会”と題された本イベントイベントでは、原作やテレビアニメのファンと思われる子供たちと、その保護者たちが集まった。
18年ぶりに声優を務めた薬丸は、本作では「亡くなった両親が現実へ自然に導入出来るよう目指した」と語った。また、おっこちゃん役の小林星蘭をベタ褒めし、自身のアフレコはとても楽だったそう。「低く、怖いという印象を与えがち」という自らの声は、監督のアドバイスで改善されたことも明かした。
一方の鈴木は長編アニメーションの声優初挑戦。「完成した絵があったりなかったりと、表情が分かるものもあれば、テルテル坊主みたいな白いものだけが動いていることもあって、声優は普段こういう風に仕事されているんだと勉強になった」と本作でのアフレコについて振り返った。
高坂監督も二人の声優について「おっこがきちんと育ったという担保になるような両親像を演じていただいた」と太鼓判を押し、「おっこの両親が、おばあちゃんが営む旅館に対して想いを持っていないのではないか」という鈴木からの指摘を受け、薬丸のセリフを変えたというエピソードも明かされた。
トークは小学6年生のおっこちゃんにちなみ、それぞれの“小学6年生”について伺うことに。薬丸は新聞配達をしていた頃のエピソードを明らかにし、会場は驚きに包まれた。「近所の団地に新聞配りをしていて、暑い日も寒い日も毎朝4時半に起きていた。今の夏休みの時期だったら、その後ラジオ体操にも行っていた。何か達成しようと目標を持って行動することが大切だと思う」と、自らを“自画自賛ですけど”と謙遜しながら話した。一方の鈴木は「先生の言うことを聞かずに廊下を走ったり、学校にお菓子を持ってきたり」と、やんちゃな男女7人グループでよく一緒にいたことを語った。高坂監督はアニメーションの監督らしく、「勉強しないで絵ばかり描いていた。緑の多い横浜に住んでいて、よく外でも遊んでいたし、とにかく授業なんかそっちのけだった」ことを披露した。
会場には夏休み中の子供たちも多く、薬丸は「客観的にみてもおっこちゃんが素晴らしい女の子と思えた。辛いこともあるけど、人のためにどれだけ一生懸命に生きていくか、こうすればおっこみたいに笑顔になれるんだ、というところを学校でも広めてほしい」と熱いメッセージを送った。また鈴木は、「この映画を見てると、決して一人じゃない、家族みんなが見守ってくれているということを教えてくれるので、おっこちゃんみたいに前向きに頑張って毎日を生きてくれたら良いなと思います」とこれからを生きる子供たちへ願いを込めて語った。
最後に、体調不良で参加出来なかった小林星蘭から、来場した観客に向けたメッセージが読み上げられ、舞台挨拶は終了した。
配給:ギャガ
公式サイト:http://www.waka-okami.jp/movie/
©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会