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2019年8月30日 05:00

角川春樹監督、最後のメガホン!映画『みをつくし料理帖』松本穂香ほか注目キャスト発表記者会見

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

角川春樹監督が最後のメガホンを取る映画『みをつくし料理帖』の注目キャスト発表記者会見が828()に、撮影現場である東宝スタジオ(世田谷区成城)にて行われた。出席者は、主演の松本穂香、若村麻由美、浅野温子、藤井隆、石坂浩二、そして角川春樹監督。フォトセッションは、劇中に登場する「つる家」で行われた。

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原作は高田郁の大ベストセラー小説で、テレビドラマとしては、テレビ朝日にて北川景子主演で(20122014)、また、NHKにて黒木華主演(2017)で放送され、映画化は初となる。

時は享和二年、大坂。8歳の幼なじみ澪と野江は大洪水に襲われる。それから時は流れ、江戸、神田にある種市(石坂)の営む蕎麦処「つる家」に澪(松本)の姿があった。野江(奈緒)とも離ればなれになってしまった澪は、ご寮さんと呼び慕う元天満一兆庵の女将・芳(若村)とともに長屋住まいをしながら、料理人として働いていた。そんなある日、吉原の扇屋で料理番をしている又次(中村獅童)があさひ太夫のために澪の看板料理を作ってくれと頼みに来る・・・。

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会見では冒頭、松本が「角川監督、そして、とても素敵なキャストの方々と『みをつくし料理帖』という温かくて優しい物語に、主人公という立場で携わらせていただけることを幸せに思っております。精一杯頑張りますので、宜しくお願いします」と挨拶。

本作のキャスト石坂、浅野、若村は皆かつて角川監督の作品に関わった面々。石坂は大ヒットした横溝正史シリーズで金田一耕助を演じ(1976-2006)、浅野は「スローなブギにしてくれ」(1981)で主役を演じ、若村も「蒼き狼」(2007)で角川組に参加している。

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石坂は「監督からお話があって、金田一ではない角川映画に出させていただくのは、ひとつの節目としてうれしいなと思ってお引き受けしました」と語り、今回の役どころについて「蕎麦屋の店主でありながら、澪の上方料理そのままを許して、澪が(料理で)伸びることを見抜いていた人間という大変いい役ですが、料理をしなければいけない。私は日頃から料理をしているので、苦痛ではないのですが、蕎麦屋としての包丁の使い方に苦労しました」と明かした。

「料理のスジはあまり良くないかも」という松本は「出汁をとったり、お米をといだり、料理人の所作は絶対出てくるので、プロの方に教わりました。少しずつ教えていただいて、ちょっとは身についていると思います」と料理に苦戦している様子だった。

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若村は「モンゴルで撮影した『蒼き狼』では、反町隆史君の母親で松山ケンイチ君のおばあさん役。角川さんの作品で、私の子供役をやらせてもらうと縁起がいいので、頑張りましょうね」と松本に声をかけた。

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原作の大ファンだという浅野は「角川春樹が最後の映画を撮るということで、角川映画作品に携わった方々に声をかけているということで、私にも声がかかりました。『みをつくし料理帖』は一読者として素晴らしい作品。“フタバ文庫”かなと思ったら“ハルキ文庫”(笑)。ぜひ乗っからせていただきたいと思った次第です」と声を弾ませた。浅野は、澪、ご寮さんと同じ長屋でつる家でもお運びを手伝っている“おりょう”を演じている。

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つる家に通い続けている戯作者・清右衛門を演じる藤井は「まさか角川映画に出ることがあると思っていなかったので、すごく光栄です。角川さんが映画界に売り出さなかったら、ヒロインを見つけなかったら、僕の10代は色鮮やかではなかったと思うんです。そんな青春時代を含めて感謝の気持ちでいっぱい。撮影期間中は、一旦ミーハーの気持ちは置いといて、監督の喜ぶものができたらいいなと思っています」と語った。

角川監督は「今回くらい楽しい現場は初めて。『みをつくし料理帖』ということで、たくさんの料理を現場で作っているんです。撮影が終わると、現場のスタッフが食べれるんです。出演したあと、『おつかれさま』でなく、『ごちそうさま』と言って帰るヤツもいます(笑)。それくらい、食べることに恵まれた現場なんですが、何よりも楽しいと思っているのは演技ですね」と語り、「皆の読解力の深さ。私は演技の上手い下手という以前に、この役をどういう風に演じているかという解釈。この読解力が一番大事だと思っているんですが、見事に深く、役を読んでいるんだなと大変感銘すると同時に、毎シーン毎シーン(キャストたちが)どういう風に演じているかという舞台の演出をしているようで、とても楽しい瞬間です」とキャストへの称賛の言葉を贈った。

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また、松本について角川監督は「松本穂香という女優にとって、代表作になると思いますね。現場に来てからの本人の大きな成長もあるんですが、周りの人たちに恵まれて演じている。石坂、温子、若村というところに、明らかに育ててもらっている感じを持ちました。そして何よりも本人の持っている“地”の部分、健気で明るくて前向きなこと。それがこの映画に見事に反映されている」と太鼓判を押した。

映画『みをつくし料理帖』は、2020年秋公開の予定。

 

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