トップ > PICK UP > 波瑠、成田凌、ともに衣装合せは9時間超!映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』完成披露試写会

2020年2月20日 14:27

波瑠、成田凌、ともに衣装合せは9時間超!映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』完成披露試写会

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

「同期のサクラ」「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」など多くのヒットドラマを手掛けている脚本家・遊川和彦による第二回監督作品、映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』の完成披露試写会が2月19日(水)、都内で行われ、主演の波瑠、共演の成田凌、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳、そして遊川監督が登壇した。

319A1686s

本作は、毎年の3月1日から3月31日まで、16歳から50歳までの、男女二人の人生の物語。高校時代に親友を亡くした弥生(波瑠)と太郎(成田)は、お互いの想いを秘めたまま別々の人生を歩んでいくが、その人生は順風満帆ではなく、いつも手を差し伸べてくれたのは・・・。

冒頭、遊川監督は「『パラサイト』がアカデミー賞を取りまして、日本映画関係者はショックを受けていると思うんですが、韓国映画との違いは、役者の芝居をもうちょっと深めていこうという気概が足りないんじゃないかと思っています。今回は皆さんには、とにかく演じきってくれってお願いしました」と自信の程を示した。

319A1391s

30年間を演じるというハードルの高い役柄について、波瑠は「脚本を読んで、弥生がどれだけ純粋な強さを持っているかをすぐに気づいてしまったし、同時に東日本大震災も描かれていることで、仕事が空いているから入れるみたいな感覚で受けてはいけないと思った」と語る。さらに「監督にはお断りするためにお会いしたのですが、多分監督は全然聞いていませんでしたね」と言う波瑠に、監督は「あのとき、断りに来たの?」とあっけらかん。結局、波瑠は「監督がどれだけ情熱をもって、作品に挑んでいるかに気づき、こんな機会はないんじゃないかと話し合いの中で考えが変わってきた」ことを明かした。

監督は「僕は、(波瑠とは)初対面だったんですけど、この人はきっとはっきりモノを言い過ぎて、誤解もされるだろうし、本当は優しいし、シャイだったり・・・。オレと共通点がある人じゃないかなって、弥生も自分に似ているところがあるので、この人がよかった(適任)と思っていました。『正直、あなたが一番いいですよ』って話をしました」と撮影までに紆余曲折があったことを披露した。

319A1434s

成田は「(波瑠と)出会ったのはリハーサル室。監督と二人が意見を言い合っている。正義と正義がぶつかり合っているのを、離れて見ていました。二人とも言っていることは正しいので、(この中に)交わるのは大変だなと思っていました」と当時を振り返る。撮影が始まってからは「遊川監督が脚本と両方やるので、神様の存在なので、全部ハイ!って言ってやりました」と言うと、監督は「ウソツケ!(君はそんなに)簡単な人ではないです」と否定し、会場を笑わせた。

319A1524s

遊川監督のこだわり方について聞かれた波瑠は「その話をしようとすると時間が足りません!(今だから)こうやって何でも言えるんですけど、最初は・・・。衣装合せが9時間かかっても終わらなかったんです」に、成田も「ね~」と頷き、さらに「僕も9時間やって、次の日も・・・。監督はストレートにモノを言ってくれるので分り易いですね。僕の役で言うと、以前やった役では『キミは月9で3番手のあの明るいヤツ』なんですって(笑)。以上です」と纏めた。

319A1496s

弥生の配偶者役を演じた小澤は「映画初舞台挨拶で緊張している」と言っていたが、「衣装合せは5分でした(笑)。それは前からご一緒させていただいて、(そのときは)3時間くらい話し合って、現場が止まるっていう(苦笑)。遊川さんはそれで人との距離を測るみたいなところがあるんです。『この人(相手)は、どこまで僕(遊川)のことを許してくれるんだろう』って。僕の場合は、『ど~も、お久しぶり』で、5分で終わりでした(笑)」と普段どおりの雰囲気で語った。

319A1516s319A1600s

太郎の母・山田真理亜を演じた黒木も「遊川さんとの出会いは、最初は喧嘩したんです」と語る。監督も「『あなたのおっしゃっていることは、ひとつも分りません』って言われたんだよ」と振り返ったが、黒木は「でも、今は仲良しです」とニッコリした。

そして、終始緊張気味だった成田演じる太郎の息子・あゆむ役を演じた岡田は「何回もリテイクを重ねて、この中で僕が一番遊川さんに迷惑を掛けたと思うんですけど、一緒になってあゆむを創りあげてくださった」と監督に感謝していた。

319A1571s319A1422s

最後に、成田は「30年間は、こうかな?と思いながら丁寧に演じましたし、遊川さんの素晴らしい脚本、演出のもと、皆で頑張って作ったので、愉しんでください」と語り、波瑠は「先程流れた予告を観ているだけで、泣きそうになってしまい、あのとき本気で打ち込んだことを思い出しました。弥生と太郎が運命を信じて30年間想い合ったことが、きっと皆さんの背中をちょっと押してくれるんじゃないかなと思います。今日はゆっくり愉しんでください」と締めくくった。

映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』は、3月20日(金・祝)、全国東宝系にて公開される。

 

トップ > PICK UP > 波瑠、成田凌、ともに衣装合せは9時間超!映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』完成披露試写会

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています