取材:記事・写真/RanRanEntertainment
朗読劇「私立探偵 濱マイク」―我が人生最悪の時―開幕直前舞台挨拶&公開ゲネプロが2月17日(水)、東京都内で行われ、佐藤流司、矢部昌暉(DISH//)、志村玲於(SUPER★DRAGON)、太田奈緒、秋山真太郎(劇団EXILE)、植田圭輔が出席した。
秋山真太郎 志村玲於 植田圭輔 佐藤流司 矢部昌暉 太田奈緒
本作は、1990年代に人気を博したハードボイルド探偵シリーズで、林海象監督が手がけた映画「私立探偵 濱マイク」を朗読劇として上演するもの。映画公開から28年の時を経て、シリーズ第一弾の「我が人生最悪の時 THE MOST TERRIBLE TIME IN MY LIFE」が個性あふれるキャストで綴られる。
主人公の濱マイクを演じる佐藤は、「入り時間ギリギリに入ったので、バタバタしていて、歯を磨いてすぐに皆さまにお顔をお見せしています。口の周りに歯磨き粉がついていないかを確認しながらゲネプロに臨みたいと思います」と挨拶して会場を笑わせた。
そして、「どう見てもやんちゃでハードボイルドな作品というイメージを持たれる方が多いと思いますが、心に良い作品です。普段の生活で忘れかけていた大事なことを改めて思い出させてくれる、心に問いかける作品だと思います」と本作の魅力を語った。
濱マイクの唯一の友達で、情報屋でもある星野光役は、矢部と志村がWキャストで演じる。矢部は、「世の中は我慢が続く状況ですが、その中でも僕たちはこの作品を観に来てくださるお客さまのためにも、最高のものをお届けするだけかなと思います。観に来てくれたお客さまには、“我が人生最高の時”と言ってもらえるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
一方、志村は「(稽古で)何回も演じていますが、未だに毎回いい作品だと感動します。来てくださった方に喜んで帰っていただける、そんなひと時を一緒に過ごしていきたいと思います」と思いを述べた。
濱マイクの妹・茜役の太田は「人の温かさやマイクの情の厚さを感じられる作品だと思うので、そういったところを精一杯お伝えできるように頑張ります」と話し、ストーリーテラーや中山刑事役などを担当する秋山は「原作の映画の世界観を踏襲しつつ、さらに、家族の愛の物語が強調されて、そばにいる人や家族を大切にしようと改めて思える作品になっていますので、楽しみに観劇に来ていただけたら」と呼びかけた。
物語のキーマンとなるヤン役の植田は、「外人役は初めてなので真摯に演じたいと思います。そして、この令和の時代に尖った作品をやれるのは役者冥利に尽きます。早く幕が開いて欲しいという気持ちでいっぱいです」とコメント。さらに植田は、「佐藤流司、最強のハマり役だと思っています。(舞台挨拶でも)サングラスをしてますから」とアピールした。
濱マイクの探偵事務所は、映画も本作も、横浜の下町、黄金町にある映画館「横浜日劇」の2階という設定だ。その下町の様子を再現するかのように、本作のステージには、古びたパイプやドアがセットされており、雰囲気を盛り上げていた。
朗読劇とはいえ、役者たちは、時に歩きながら、時に転げ回り、物語を紡いでいく。舞台挨拶で植田が話していたように、佐藤の濱マイクはまさにハマり役。映画やドラマ版とは一味違う、フレッシュさもありながらも、泥臭さの中の正義感が際立っていた。
朗読劇「私立探偵 濱マイク」―我が人生最悪の時―は、2月17日(水)~23日(木)にヒューリックホール東京で上演。