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2022年1月29日 21:02

有村架純、森田剛の場面、泣いた方も多いのではと思える印象的なシーン!映画『前科者』公開記念舞台挨拶

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『前科者』の公開記念舞台挨拶が、1月29日(土)TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、主演の有村架純、共演の森田剛、磯村勇斗、若葉竜也、そして岸善幸監督が登壇した。

 

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本作は、「ビッグコミックオリジナル」にて連載の原作・香川まさひと、作画・月島冬二による漫画「前科者」実写化で、WOWOWでのドラマ放送・配信に続く映画版。主演・有村架純は、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘していく保護司・阿川佳代を演じる。

 

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有村は、「ちょうど1年前ぐらいに撮影したギュッと凝縮した濃厚な時間が、スクリーンを見たときに、走馬燈のように思い返しました。この作品はとてもメッセージ性があって、一概に言えないんですけども、皆さんが感じてくださることがとても大切なのかなと思っています。この先、皆さんが人と関わるときにどうしたらいいのか(の手助けとして)、新しい世界が広がってくれたらいいなと思っています」と自身の思いを熱く語った。

 

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続いて、保護観察対象者の工藤誠を演じた森田は「撮影はすごく寒い時期だったんですけど、自分の演った役が(自分のなかに)ずっと残っていて、皆さんに大きいスクリーンで観ていただくことがすごく感慨深いです。劇中ではすごくいい台詞、いいことがたくさんあるので、たくさんの人に届いてほしいと思います」と話した。

阿川佳代と同級生でもあり刑事役でもあった磯村は「自分が演じた滝本は、苦しい過去があって、その経験があったからこそ刑事という仕事を選んで、被害者遺族の苦しさだったり、被害者を出さない、加害者を生まないという環境を作るために日々事件を解決しようとしているんですけど、今回、連続殺人事件を追っていくなかで、阿川(有村)と再会し、お互い消えない傷というか、過去の傷がまた痛み出す瞬間があったりと、刑事をやりつつも違うベクトルで、また精神的に苦しい場面もあったりしたので、すごく複雑な心情を表現しなきゃいけないと思いながら食らいついてやってましたね」と振り返った。

 

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そして、謎の金髪男、実は工藤誠の弟、実を演じた若菜は「全部経験したことないことばかりだったので、実の背景を全然分からずに演っていました。ちょっと諦めた部分もあって、まずは森田さんと対峙したときに自分の心はどうかっていうことだけで演っていた気がします。でも初日に森田さんと物理的な接触があって本当に良かったと思います」と話すと、森田は「(若菜とは)実の部屋のシーンが最初だったんですけど、やばいなこの人!って思って。あの部屋でぐちゃぐちゃ言って、転がって。でもそこで触れ合える時間もあって良かったです」と二人のシーンを振り返った。

岸監督は「被害者感情を持っている方、加害者感情を持っている方、罪を償おうとしている人、それを助けてあげようとしている人。普段交わらない人と人が、この映画 のなかで交わって化学反応を起こす。そうなると、人と人が関わるとどうなるのか、何かが見えてくるのではないかという思いを込めて脚本を書きました」とこだわった点を明かした。

次に、改めていくつかのシーンを振り返る。まず、森田が有村と牛丼を食べる印象的なシーンに加え、ラーメンを食べるシーンも。森田は「監督が食べろって言って、いいよって言うまで食べるって感じでしたね」、有村は「物理的に何テイクか撮りますので、その分食べなきゃねっていうのは分かりますけど(笑)」、監督は「皆さんにはたっぷりと食べていただきました。有村さんは最後ムッとしていた気がするなあ(笑)」と振り返ると、「ないです!」と否定した有村は「噂によると森田さんはラーメン屋さんでラーメンをたんまり食べたあと、牛丼を食べなきゃいけないという日があったと思います」と森田にとって辛い一日だったエピソードを披露した。

 

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続いて有村と磯村のシーン。有村と磯村は現場ではあまり会話をしなかったという。磯村は「必然的に口数は少なかったかもしれないですね」、有村も「現場自体常に緊張感のあるなか、撮影していたので、皆さん口数が少なかったかもしないです。その中で唯一喋っていたのがマキタスポーツさんくらい(笑)」。マキタスポーツは、滝本の相棒で上司の刑事役として出演。

磯村は「2日前にマキタさんがSNSで『磯村、俺そんなに喋ってたか?』って気にして、ツッコまれたんです」、有村は「マキタさんがいてくれたことで、私は初めて笑えた」、磯村も「マキタさんは役作りで、場を温めようとしてくれたのかもしれないです」と二人ともマキタに感謝。

 

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そして、森田と若菜のシーン。岸監督は「(森田と)同じぐらいの力を持っている人がぶつからないといいシーンにならないぞ」ということで若葉をキャスティング。若葉は「(森田との)シーンを演っているときに、ゲシュタルト崩壊じゃないですけど、あの距離感で人を見ることほとんど無いので・・・。やっぱ、男だあ!って驚きましたよ。なんかすごいもん見せられた」と森田を絶賛した。

 

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最後は有村が森田を抱き寄せ涙するシーン。有村は「台本を読んだときから、佳代の感情のピークがずっとそこにあって、逆算じゃないですけど、どう気持ちを積み上げていくかを考えていて・・・。森田さんとのお芝居を日々積み重ね、口から溢れてくる感情がものすごくあって。森田さんにビンタをするところの感情だったり。ビンタも感情を込めてやらないとただ痛いだけになってしまうし、とにかく本気でやるぞと心に誓ってその日を迎えました」と話す。森田は「ものすごいものを持ってましたね。重いやつでした。台本を読んだとき、このシーンは演りたいなって思って、長いシーンでしたし、有村さんに言われた言葉っていうのは全てという工藤にとって救われる瞬間だったり、もう 1 回生きてみよう!って思える大事なシーンだったんです。このシーンで本当に泣いた方も多いんではないか思える本当に印象的なシーンでした」と最高のシーンだったことをアピールした。

 

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イベント後半には、タイトル『前科者』に派生した質問。自分は○○者なのか?を事前にフリップに記入。岸監督は「小心者」と答え、奇しくも若菜も「小心者」と記入。岸監督は「(出演者に)モンスターがものすごく多いので、緊張しながら、『有村さん、5杯目のラーメンお願いします』と言ってます」と笑わせ、若葉は「僕は撮影前とか寝れなくなったり、(現場が)怖いですね。本当に現場に行きたく なかったです」と意外な一面を明かした。

磯村は「気まぐれ者」と答え、「その場の気持ちで動いたり、あまり計画しないでやったり。物凄い!楽しんでます。きまぐれ演技もしてますね」には、有村が「それはしていないし、真面目にやってましたね」と笑って返していた。

 

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そして、森田は「俺何者かなって?って思ったら、この絵が出てきた」と言って、自画像?を披露。この絵を見て森田のことをどう思うか聞かれた有村は「どう見てもモンスターにしか見えないですけど、何者なんでしょう?」と笑う。結局自身は何者と問われ、森田は「小心者です」と苦笑。
そして有村は「緊張しやすい者」と書かれたフリップを見せながら、「私も似ているんですけど、緊張しやすいというか『小心者』ですかね(苦笑)。割と堂々として見えがちですけど、すごい手汗もかきますし、撮影前は寝れないですし、常にドキドキしっぱなし」と明かすが、森田は「堂々としているから、緊張しているようには見えないなあ」と疑問視していた。

 

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最後に有村は「この作品が多くの方に届いてほしいというよりも、観てくださった方の心に残る作品であってほしいなと思います。本当にまだ緊張感のある状況のなかでも、映画館に足をわざわざ運んで下さるだけで嬉しいですし、この作品を観て、人に尽くす、人に寄り添う、人を許すということを改めて自分自身と向き合って考えていて下さる方が増えたら幸せだなと思います。本日は有難うございました」と締めくくった。

映画『前科者』(配給:日活・WOWOW) 絶賛公開中
©2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

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