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2022年10月12日 09:28

稲垣吾郎、今泉監督は僕のことが好きなんだと思います! 映画『窓辺にて』完成報告イベント

取材・撮影/RanRanEntertainment

映画『窓辺にて』の完成報告イベントが10月11日(火)に都内で行われ、主演の稲垣吾郎、共演の中村ゆり、玉城ティナ、そして今泉力哉監督が登壇した。

 

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今泉力哉監督と言えば、一筋縄ではいかない繊細な恋人たちの心の機微を描き、その恋愛観が熱烈に支持される。17作目となる本作は今泉による完全オリジナル作品で、今泉ワールドの特徴でもある<等身大の恋愛模様>に加え、これまで以上に<好きという感情そのもの>を掘り下げた、美しくちょっぴり可笑しい大人のラブストーリー。

稲垣は「映画を拝見させていただいて、自分も満足のいく、繊細で美しい映画に仕上がったと思います」、中村は「それぞれの群像劇で、それぞれのキャラクターが少し不器用で欠落したところもあるんだけれども、それを決して否定せずに『大丈夫だよ』と寄り添ってくれる映画」と話し、そして玉城は「ラブストーリーは決められているこの人とこの人が・・・みたいな予想がつくことが割と多いと思うんですけど、本作はそれぞれのキャラクター(自身)が発する自分の台詞をきちんと喋っている」とそれぞれの印象を語った。

そして、今泉監督は「キャストに恵まれた映画。自分が脚本で書いたことが俳優さんたちによって立ち上がったことで、自分でもすごく気に入った映画になっています」と満足のいく映画になったことをアピールした。

 

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さて、稲垣演じるフリーライター市川茂巳について、今泉監督は「喜怒哀楽が明確に出るタイプではなく、理解できない人にはまったく理解されないキャラクターで、恋愛感情にも乏しい」と設定。演じられるか不安だった今泉監督は「(稲垣と)衣裳合せにお会いしたときに、『知ってる感情です。分かりますよ』と言っていただき、すごく安心した」と、役柄と稲垣自身の普段の印象にあまりブレがなかったことを明かした。

稲垣は「監督もある程度、僕をイメージして書かれたと思うんですけれども、『なぜ、こんなにも僕のことを分かっているんだろう』って思うくらいスピリチュアルな体験。僕の心の内側まで分かっているという印象でした」と述懐。さらに「自分はこういうイメージでしょ?と勝手に決めつけている自分がいて、でも役には素の自分が溢れて出てきてしまう。溢れてくる部分を上手に今泉監督が汲み取ってくれた気がします。多分、今泉監督は僕のことが好きなんだと思います(笑)」と今泉監督に最敬礼していた。

 

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市川の妻・紗衣を演じた中村は「稲垣さんとは、ほとんど話す機会はないままクランクインしたのですが、対峙した時には『こんなにも心でお芝居してくださるんだ』、妻としてもいろいろな感情を引出してくださった。本来、自分が台本で気づかなければいけないのですが、稲垣さんと(芝居を)やってから気づく感情が多く、新鮮な体験でした」と共演した稲垣に感謝。

一方、稲垣も「長年一緒に寄り添っている夫婦の撮影が3日間だけというのが、僕らのお仕事のおもしろいところで、お話しする機会があまりなかった。マイクがあればしゃべるんですけど・・・」と残念な素振り。「でも、(あまり話さなかったからこその)緊張感があって、シリアスなシーンも多かったけれど、中村さんによって引き出していただいたものも多かったです」と感謝を伝えていた。

ここで、クライマックスの長回しのシーンが話題になった。中村は「今泉監督の狙いは、出来上がったものを観たときに感じました。現場ではブーブー言ってたんです。すごい緊張しますし・・・。でも緊張感とヒリヒリ感を出すことが意図だったんだな」と納得。今泉監督は「元々長回しすることが決まっていなくて、お二人の芝居は見て、いろんなカットでいろんな表情を撮るよりも、ワンカットの方が絶対に伝わると思った」と長回しの理由を説明。稲垣は「それは役者にとって最高な言葉ですね」と笑顔を浮かべた。

 

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稲垣と絡みのシーンが多かったという高校生作家の留亜を演じた玉城は「高校生の役は実年齢(当時24歳)と離れていて、どうなんだろう、難しいのかなって思ったんですけど、脚本を読んでいると、私も10代の頃に感じた、どこか知っている感情が多かったので、好き勝手にやらせててもらったという印象。稲垣さんがそれを受け止めてくれたのが、現場では伝わってきました」と話す。稲垣も「楽しかったですよね。すごく長いシーンが多く、でもそれって挑戦だし、(監督が)信じてくれているから」と受け止める。玉城は「緊張感もあるけれど、その緊張感も自分で調整できるのが、すごく楽しかった」と振り返っていた。

 

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イベントの最後には、稲垣が「いろいろな登場人物がいて、言葉にできないいろいろな感情が溢れている映画なので、観ている人がその中から共感できる思いを汲みとっていただきながら、この映画を楽しんでください」と本作をアピールして、イベントを締めくくった。

映画『窓辺にて』(配給:東京テアトル)は11月4日(金)より全国ロードショー。また、10月24日より開催、東京国際映画祭コンペティション部門への出品も決定している。

©2022「窓辺にて」製作委員会

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