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2022年11月19日 21:42

ヒロイン役・畑芽育、今まで演じてきた中で一番暗く、重苦しい役! 映画『森の中のレストラン』 初日舞台挨拶

映画『森の中のレストラン』 初日舞台挨拶

森の中のレストラン_初日舞台挨拶①-(002)

 

人里離れた森の奥にあるレストランを舞台に、孤独なシェフと絶望を抱えこの森へとやってきた少女との出会いを描いた映画『森の中のレストラン』が、11月19日(土)に新宿K’s Cinemaで初日を迎え、主演の船ヶ山哲、ヒロイン役の畑芽育、小宮孝泰、泉原航一監督が舞台挨拶を行った。

自殺、DVの問題等重いテーマと、華やかな料理が描いている本作。このテーマを映画にしたきっかけを問われ、泉原監督は「ゲートキーパーという言葉を始めて知った時に、それを映画にしようと思いました。どう落とし込むかと考えた時、命を頂くという事から、食べものが浮かんで、料理が結びついていきました」と語る。

 

森の中のレストラン_初日舞台挨拶③-(002)

 

悲しい過去がある三ツ星レストランの腕利き料理人役の船ヶ山は、「考えていることと演じていることを分離させることが難しかったです。娘を失って死にたいと思っている心を分離させた状態で、身体が憶えているレストランの仕事を演じるということをするのが難しかったです。実は20年前に料理をやっていたんですが、久しぶりに包丁を持ったので雰囲気だけでやっていました」とコメント。

 

森の中のレストラン_初日舞台挨拶②-(002)

 

絶望を抱える笑顔が少ない役だった畑は、「全編難しかったです。リハーサルから中学生らしく、とずっと監督に言われていて、試行錯誤して演じました」と話す。

 

森の中のレストラン_初日舞台挨拶④-(002)

 

そして、猟師役で鹿をさばいたり、ライフルを持ったりという小宮は「西村晃さんの『マタギ』を参考に見たりしたのですが、途中でこれじゃあなと思って(笑)。一番難しいのが薪割りでした。映像で見て見たりしたのですが、撮影場所の近くに薪割りをする方がいて、全然違うことを言われました。その後また違う猟師さんに、また違う事を言われました(笑)」と笑いを誘った。

森の中の撮影などが多かったため、何か苦労や困ったことがあったかという質問に対し船ヶ山は「ちょうど1年前ぐらいで、コロナが蔓延していた時だったので、森の中だったので、他に影響を受けることもなく撮影が進行出来て良かったです」、畑は「寒かったです。土が濡れていて大変でした」と答える。小宮が「俺も少し座るぐらいだったけど、嫌だった」と同意すると、「そこに寝ていなければいけなかったので、それが辛かったです」と話す畑に対し、泉原監督は「見つけちゃったんですよ。ここだ、と」と申し訳なさそうにしていた。

最後に一言ずつ締めの言葉を。船ヶ山は、「これが僕のデビュー作で、初主演作です。撮影中は逃げずに、確実にひとつずつこなしていくと、楽しむ余裕はありませんでした。でもこうやって時間が過ぎると、楽しかったなということが後から来ました。数日後に改めてみて、また実感したいと思います」と満足気に話した。畑は「オーディションで出演が決まったのですが、今まで演じてきた中で一番暗く、重苦しい役だったのかなと思います。演じきった後にやりきったなと思える達成感のある役でした。作っている時はどうなるんだろうと思っていたのですが、実際に見てみて、映像がきれいだったりとか、話が素敵なお話だったりするので、頑張ってよかったなと思います」、小宮は「この映画の中で、お料理がおいしそうに見えるので、それを感じて頂ければいいのではと思います」と結んだ。

『森の中のレストラン』は、本日より全国順次公開。

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