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2023年6月21日 20:51

吉岡里帆、千原徹也監督の現場は“魔法”を見る感覚! 映画『アイスクリームフィーバー』記者会見&完成披露試写会

映画『アイスクリームフィーバー』記者会見&完成披露試写会

記者会見-s

 

映画『アイスクリームフィーバー』記者会見および完成披露試写会が6月20日(火)、東京・渋谷の渋谷PARCO内で行なわれ、吉岡里帆、モトーラ世理奈、詩羽(水曜日のカンパネラ)、松本まりか、千原徹也監督が揃って出席した。

舞台挨拶に先立ちに行われた記者会見で、千原監督は本作の企画について「2019年の正月に『映画をつくりたい』と決めました」と明かし、アートディレクターとしてサザンオールスターズの仕事を手がけたことで「デザインで到達し、一幕が下りた感じがありました。子どもの頃から映画がつくりたかったので、夢に向かっていこうと思いました」と説明。制作のプロセスについては、アパレルやブランドを巻き込みつつ「広告から映画まで全てがつながっているやり方でやりましょう」と従来の常識に捉われない方法で作り上げていったという。

アイスクリーム屋で働く主人公・菜摘を演じた吉岡は、「(千原監督から)最初に声をかけていただいたのは3年くらい前。千原さんが新しいことを始めようとされている時のワクワク感をその瞬間、感じました」と興奮気味に語った。「いままで参加した仕事とは全然違うことばかりで驚いたけど、新しいものをつくる現場ってこういう“魔法”みたいなものを日々、見ることになるんだなという感覚になりました」と撮影時を振り返った。

菜摘が働くアイスクリーム屋の常連客で作家の佐保を演じたモトーラは、佐保という役柄について「佐保がどんな人物なのか、あまりよくわからなくて、千原さんに『どんな人ですか?』と聞いたり、現場で菜摘と会って、なんとなく『こういう人かな…?』と想像していったりして、つくっていく感じでした」と述懐した。

アイスクリーム屋の近所に暮らす優を演じた松本は「私は多分、一番最後のオファーだったと思います」と、一緒に仕事をした経験はない千原監督から直接オファーが来たことを明かす。決定打となったのは、台本の前書きに書かれていた監督の思い。ここまでたどり着いた千原監督の情熱と信念に、松本は「いま、すごく感動しています。この作品を観てもらうことで、監督の生き様が見えてくると思う。『考えるな、感じろ』――そんな映画です」と熱く語った。

詩羽が千原監督と出会ったのは、「水曜日のカンパネラ」に加入する前で「たまたま通りすがりにお会いして、『はじめまして』とご挨拶。『いつか面白いことができたらいいね」とゆるいお誘いをいただいたんですが、まさか自分がここに立つ側になるとは…。ゆるく始まった話ですが、率直に『やります』と返事しておいてよかったなと思います」としみじみと奇妙な縁について語った。

菜摘の後輩・貴子を演じた詩羽は「自分に近しいところがある女の子で、大人っぽい子にある子供らしさ、人に言えない、でも言いたいもどかしさ、悩みで胸がチリチリする感じがあって、高校生の頃の気持ちを思い出しながら演じさせていただきました」と語った。

今回、監督初挑戦となった千原監督だが「さっき、楽屋に入ったらすごい人たちがいるなとビックリしました(笑)。自分はド素人なので、みなさんの個性のままにやってもらい、それに助けていただきました」とキャスト陣への感謝を口にした。

 

完成披露舞台挨拶s

 

会見の後には、渋谷PARCO内のWHITE CINE QUINTOにて開催された舞台挨拶に登壇した千原監督とキャスト陣。

「100万年君を愛ス」という映画のキャッチコピーにちなんで「100万年愛し続けたいもの」を尋ねられた吉岡は「難しいですよね…。100万年後ってことは、自分は死んでますもんね…」と首をひねりつつ「私は、できればご飯は咀嚼する世界であってほしいと思っています。SF映画を観ると、(食事が)液状になってることが多いけど、しっかり噛めるご飯が長い時間、生きていたらいいなと。食卓が大好きで、みんなでゆっくり噛んで食べる時間が好きなんです」としっかりと噛んで食べる営みへの熱い愛を語る。

同じ問いにモトーラはひと言「マンゴーです」とシンプルかつ確固たる回答を口にし、会場は笑いに包まれる。

続いて松本は「美しい自然なままの地球です」と答え「100万年後も美しい自然と平和な世界」を望む。そんな松本に吉岡が「そこにマンゴーはありますか?」と問うと、松本は「あります!」と即答し「咀嚼もできます」と断言!会場は笑いに包まれた。

詩羽は「私は、100万年後も自分のことを愛すること――いま、自分自身のことを大切にしているし、自分がいなくなったとしても、自分のことをずっと大切にしていきたい」と語り「その先にはきっと平和が必要なんじゃないかと」と松本の言葉と見事にリンクさせた回答を披露して会場をわかせていた。

最後に千原監督は劇中の「素敵さを言い表せない」という意味のセリフを引用しつつ「この映画も『ここが良かった』とか『こういう映画だ」と答えを見出すよりも、言葉にできない気持ちを残してもらえたらいいなと思ってつくりました。『なんか良かった』『なんか残った』みたいな感覚になったらいいなと思っています」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。

映画『アイスクリームフィーバー』 7月14日(金) TOHO シネマズ日比谷、渋谷シネクイント他にて全国公開
©2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会 
配給:PARCO

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