【後編】金子大地×片山友希インタビュー 危うく儚い青春を描いた、映画『君が世界のはじまり』で魅せる繊細な演技

2020/7/24 18:01

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

――今回、初共演ということですが、お互いに役者としてどこに魅力を感じましたか?

金子:作品をご覧いただくと、伊尾が純を振り回しているように見えるかもしれないですが、実は純が伊尾を振り回しているんです。それは演じていて、すごく感じました。でも、それは片山さんが純を演じていたからだったのではないかなと思います。

片山:え!? それは無意識でした。

金子:やっぱり()。実は、伊尾はすごく振り回されているんです。

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金子大地   片山友希

――お話を聞いていると、とても息が合っているように思いますが、最初からすぐに馴染めましたか?

片山:そうですね。共通の知り合いもいたので、すぐに話はできました。

金子:片山さんはお笑いがすごく好きで、その話をよくしてくれていました(笑)。

片山:私は金子さんはもっとクールな方だと思っていました。だから、「バチェラー」の話をずっとしてくるので、面白いなって思っていました(笑)。人の恋愛を見るのが好きだそうで、男の人では珍しいじゃないですか?(笑)。

金子:撮影してた時、ものすごくハマってたんです(笑)。

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――ふくだ監督の演出で印象に残っていることは?

片山:本読みの時に、ふくだ監督は純が伊尾に対してグッと見つめながら話すのを想像していたようですが、私が目を逸らしたり、私が見たときに伊尾が目を逸らしていたりという演技をしていたので、それは面白いとおっしゃってくれました。

――なるほど。細かく指示があるというよりも、役者たちの自由にやらせてくれる感じだったんでしょうか?

金子:そうですね、小さな動きの演出はありましたが、やりたいように演じさせていただいたと思います。ふくだ監督は本当にお芝居が大好きで、監督の撮りたい画が明確にあったので、リハーサルの回数が多かったのは印象的でした。

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――ありがとうございました! では、物語にちなんで、お二人の学生時代についても教えてください。

金子:どんな学生時代だった?

片山:私、今と変わってないと思います。変わってなさそうでしょう?

金子:確かに。僕は何にも考えていなかったです(苦笑)。楽しい高校生活でした。

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――学校ではどうでしたか? クラスを引っ張っていくタイプ?

金子:そういうのは恥ずかしがるタイプでした(笑)。でも、友達といるときは盛り上げ役でしたね。

片山:私、(行事などで盛り上がっている人たちに)ヤジを飛ばすタイプ(笑)。

金子:やりそうだし、僕はヤジを飛ばされそう…(笑)。(片山は)男より男らしい一面があるんです。何か悩みとかあった? 僕は全くなかった(笑)。

片山:私は東京にめちゃくちゃ憧れていたので、どうしても行きたかった。でも、学生だったし、行けない。そんな葛藤がありました。

金子:それは僕もあった!

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――反抗期っていうほどの反抗期はなかったんですか?

金子:中学生の時は、それなりにありました。親に暴言を吐いてしまったり…(苦笑)。父親と殴り合いの喧嘩になったこともありました。それで、父親の強さに気づいて、それからは反抗期もおさまりました(笑)。

片山:私は、親が怖かったので、怒られるようなこともあまりしなかったと思いますし、反抗期はなかったと思いますが…でも、母親はあったというので、あったんでしょうね(笑)。多分、東京に行けないということにイライラしていて、それできついことを言ってしまうことがあったんだと思います。

――貴重なお話、ありがとうございました。最後に、改めて、作品の見どころと楽しみにされている方へメッセージを。

金子:登場人物みんなが主人公だと思えるような映画です。誰に感情移入できるかは観る方によって変わってくるとは思いますが、きっと誰かには共感してもらえると思います。何かを諦めてしまった人、最近疲れている人にもぜひ観ていただきたいです。「頑張れ」「人に優しく」ということを伝えている作品なので、きっと何か心に響くと思います。

片山:純は寂しさを伊尾で埋めようとしていましたが、それは誰にでもあることだと思いますし、物語を通して、純は成長できたと私は思います。純は自分から「世界のはじまり」をつかんで変わっていきました。一歩を踏み出すきっかけになる作品になればいいなと思っています。

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『君が世界のはじまり』
2020年7月31日よりテアトル新宿ほか全国ロードショー


©2020『君が世界のはじまり』製作委員会
配給: バンダイナムコアーツ


【あらすじ】
大阪の端っこのとある町。深夜の住宅地で、中年の男が殺害される。犯人は高校生だった。
この町の高校2年生のえん(松本穂香)は、彼氏をころころ変える親友の琴子(中田青渚)と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ君(小室ぺい)に一目惚れしたことで、二人は徐々にすれ違うようになっていく。同じ高校に通う純(片山友希)は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時間をつぶす。ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾(金子大地)と会い、求めるものもわからぬまま体を重ねるようになる。偶然ナリヒラ君の秘密を知るえん。急接近した二人を見て見ぬふりをする琴子。琴子に思いを寄せる、サッカー部キャプテンの岡田(甲斐翔真)。思いの捌け口を見つけられない純。田舎に閉じ込められた自分と義母を重ねる伊尾。変わらない町―。そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕され……。郊外の気怠い空気とそれぞれの感情が混じり合い、物語は疾走していく。


松本穂香
中田青渚 片山友希 金子大地 甲斐翔真 小室ぺい
板橋駿谷 山中 崇 正木佐和 森下能幸
江口のりこ 古舘寛治


原作・監督:ふくだももこ 『えん』『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』
脚本:向井康介 音楽:池永正二 撮影:渡邊雅紀 照明:林 大智 録音:西 正義 整音:原川慎平 編集:宮島竜治
美術監修:小坂健太郎 衣裳:宮本茉莉 ヘアメイク:有路涼子 スチール:木村和平 助監督:伊藤希紗
企画制作:オフィス・シロウズ
配給:バンダイナムコアーツ
製作:『君が世界のはじまり』製作委員会 バンダイナムコアーツ アミューズ オフィス・シロウズ


 前編~

 

 

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