2023年8月22日 23:22

佐藤浩市「客席は皆、横浜流星しか見てないんだよ」映画『春に散る』公開直前イベント

映画『春に散る』の公開直前イベントが8月22日(火)に都内で行われ、佐藤浩市＆横浜流星（Ｗ主演）、橋本環奈、そして主題歌を担当したAIが登壇した。

過去に不公平な判定で負けてしまい、アメリカへ渡って40年ぶりに帰国した元ボクサー・広岡仁一（佐藤）と、同じく不公平な判定で敗北して心が折れていたボクサー・黒木翔吾(横浜)の二人がともに世界チャンピオンを目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいくさまが描かれる。沢木耕太郎の原作を映画化。

佐藤・横浜による大阪・名古屋でのキャンペーンが話題になり、佐藤は「大変でしたね（笑）。食べましたし、普段やらないことをやらせてもらいました」と満足顔。

横浜は「（佐藤からは）学ぶことしかないので、少しでも吸収できればと思って、（佐藤の）一挙手一投足を見逃さずにいました」とかしこまっていた。

それに対し、佐藤は「客席は皆、流星しか見てないんだよ。一抹の寂しさを感じながら一生懸命喋りました」と会場を笑わせ、客席から「浩市！」という声援には嬉しそうに笑顔を返していた。横浜は謙遜しつつも、「お芝居、現場での佇まいなど全てに素晴らしい役者としての浩市さんに近づければと思って、名古屋限定ですがハットをかぶらせてもらいました」と佐藤への尊敬の言葉を発していた。

仁一の姪・広岡佳菜子を演じた橋本は「ボクシングは痛そうとかマイナスな気持ちになるのかもしれないけれど、今回闘っているシーンを見るとマイナスな気持ちが全く無くなるわけではないけれど、心を突き動かされるような、日常生活をしていてそこまで熱量が上がるものって難しい。それがボクシング、格闘技だと思います」とボクシングの魅力を語った。

イベントの後半には、映画主題歌「Life Goes On」を手掛けたAIが登場。PVには横浜が参加していたが、顔を合わせるのは今日が初めてのようで、スターの真横での歌唱は「緊張する！」と興奮しつつも見事なパフォーマンスを披露、会場からは大喝采を浴びていた。

イベントの最後には、横浜が「公開まであと3日となりました。この作品が早く皆さんの元に届き、そして心に残る大事な作品になってくれることを願っています」、そして佐藤は「映画作りは完成した時がゴールではなく、公開して皆さんの目に触れてそこで初めてゴールです。2023年の夏、噛めば噛むほど味が出る映画ができました。（これからご覧になるお客さまに向かって）あと2時間17分後にそれが分かると思います。愉しんでください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。