左から:杉田智和、関智一、鈴村健一、花澤香菜、早見沙織、河西健吾、小西克幸、櫻井孝宏
『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』上映の公開を記念して、2月2日(金)と2月3日(土)の2日間にわたって公開記念舞台挨拶が実施された。その2日目となるこの日、水柱・冨岡義勇役の櫻井孝宏、〈元〉音柱・宇髄天元役の小西克幸、霞柱・時透無一郎役の河西健吾、蟲柱・胡蝶しのぶ役の早見沙織、恋柱・甘露寺蜜璃役の花澤香菜、蛇柱・伊黒小芭内役の鈴村健一、風柱・不死川実弥役の関智一、岩柱・悲鳴嶼行冥役の杉田智和が登壇し、豪華声優キャスト陣による「柱稽古開幕舞台挨拶」が行われた。
本作『鬼滅の刃』において、それぞれが全集中の呼吸を極め、他の鬼殺隊士とは一線を画す強さを誇る剣士たちが“柱”。これまでも、他の鬼殺隊士では到底歯が立たないと思われるような強力な鬼が登場するたびに、驚くべき強さを見せて活躍してきた個性豊かな“柱”の面々だが、彼らの声を演じる声優キャスト陣が揃ってのイベントは今回が初。
メンバーが一堂に会したことについて、小西は「去年、上弦の鬼を演じた皆さんが揃って登壇されてましたが、今回はこうして“柱”のみんなが集まれて。ファンの皆さんの応援がないとできないことなので、本当にありがたいです!」と喜びで声を弾ませた。花澤は共に登壇した面々を見て第一声「心強いですね」と笑顔。「いい意味で緊張もなくて。安心感があります」と“柱”の剣士さながらな頼もしさ感じていると語る。河西も「無一郎が“柱”の面々の前でしゃべるシーンは、アフレコでもここにいる(先輩声優の)皆さんが温かい眼差しで見守ってくれているのを糧に頑張りました」と現場の温かい雰囲気を振り返った。
2023年4月より放送・配信された『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』では、河西演じる時透と花澤演じる甘露寺が、炭治郎や玄弥といった若い隊士たちとともに剣を振るい、刀鍛冶の里を襲った上弦の肆・半天狗と上弦の伍・玉壺に対峙する姿が描かれた。そんなかつてない激闘の結末を迎える第十一話が、今回初めて劇場で上映されるということで、無一郎を演じた河西は「(『遊郭編』から)バトンを受け取って落とさずに次に繋ぐことができるか不安だったのですが、無事に走り切って、また『柱稽古編』へバトンを繋ぐことが出来るんだな」と、物語を紡いだ嬉しさを噛み締めるようにコメントし、『刀鍛冶の里編』で物語の軸となる無一郎を演じ切った達成感を話す。
続いて花澤も「『竈門炭治郎 立志編』での最初の「柱合会議」ではどんなキャラクターなのか分からなかったと思うのですが、今回やっと、彼女がどうして彼女らしくいられるのか、パーソナルな部分が描かれていて、それが演じられて嬉しかった」と自身が演じた甘露寺への愛情を滲ませた。
『刀鍛冶の里編』第十一話で描かれる戦いの結末として特に視聴者へ大きな感動を与えたのが、鬼頭演じる禰豆子が太陽を克服する場面。人知を超えた力をもつ鬼たちの唯一の「弱点」である太陽の光を鬼となった禰豆子が克服する、物語全体にとっても重要なシーン。櫻井演じる冨岡義勇は「竈門炭治郎 立志編」の第一話で禰豆子が鬼となってしまった直後、最初に竈門兄弟と出会う“柱”。そんな出会いの場面から月日を経ての今回の禰豆子の顛末は、櫻井にとっては感動もまた一入だったようで「炭治郎は、今日終わってしまうかもしれない、そんな辛い毎日を繰り返した。その先に、禰豆子の『よかったねぇ』にたどり着くのが、炭治郎はもちろんですけど、観ている側としても報われるようで。『すごいな、炭治郎は!』と改めて思いました」と、感慨深い様子。加えて「炭治郎の戦いはまだ道半ばなので、まだまだ注目していきたいです!」今後の展開にも期待を寄せた。
そして本作『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』では、本年の春に放送が決定しているエピソードが放送に先がけて公開となり、第一話から風柱・不死川実弥、蛇柱・伊黒小芭内と大量の鬼との激しい戦いから幕を開けた。蛇柱・伊黒を演じた鈴村は「やっと“呼吸”が使えたんです!」と嬉しそうに報告し会場からは笑いと拍手が。伊黒の戦闘シーンについて「映像を見た時に『こうなるんだ!』と感動しました」と、実感できたことを喜んだ。
また、風柱・不死川実弥を演じた関も「色んな人から『関君も鬼滅でてるよね!』と言われてきましたが、今まで出ている実感があまりなくて・・・」と本音を吐露。そんな中迎えた「柱稽古編」のアフレコ現場で、「現場で花江君たちと一緒になって『あ、炭治郎がいる!』『善逸やん!!』『伊之助だ!』とやっと実感できて(笑)今は胸を張って『鬼滅の刃』出てるよ!と言える」と、自身の演じるキャラクターの魅せ場が公開となった喜びを改めて爆発させていた。
今回公開された本編では“柱”である胡蝶しのぶが蝶屋敷で稽古をつける継子の栗花落カナヲとのシーンが久しぶりに登場するということで、早見はこのシーンについて「本当に久しぶりにカナヲと喋れて嬉しかったのと、あのシーンは静かに録った場面なので、“柱”の皆さんと一緒にアフレコするのとはまた違ったピリピリ感がありました」と、作中での二人の師弟関係を写したような、大切に演じたシーンだったことを明かした。
続いて話題は、新章の中心となる“柱”の剣士たちが集う、緊急の「柱合会議」の場面について。今回公開された『柱稽古編』では、「竈門炭治郎 立志編」以来の「柱合会議」が描かれるが、作中では会議をまとめるような役回りとなる悲鳴嶼を演じた杉田だが「悲鳴嶼行冥さんはあまり喋らないので、今回やっとたくさん喋れた!」と喜びを口にして会場を沸かせた。
また、「柱合会議」の最中の一幕として、甘露寺と時透が他の“柱”たちに対して語り掛ける場面を振り返り、花澤は「関さんに『蜜璃ちゃんだけふざけてない?』と言われて」と現場のやり取りを明かし、それを受けて「よし!」と、むしろ甘露寺らしく演じられたことに手ごたえを感じたという。そして河西も「蜜璃ちゃんが場を華やかにしてくれるので、その後のシリアスな部分が引き立つ」と、まるで時透のような冷静さでこのシーンの魅力も分析していた。
そして本日、ワールドツアー舞台挨拶に関するお知らせとして、2月24日(土)にパリで開催する舞台挨拶に、「刀鍛冶の里編」の主題歌を担当いただいた、miletが登壇することが発表された!さらに、そんなパリ舞台挨拶の様子を生配信・アーカイブ配信されることが発表され、会場も益々の盛り上がりを見せる中、イベントの後半には、本日2月3日が“節分の日“ということもあり、昨年も同日、浅草寺で豆まきを実施するという日に、登壇者による豆まきが実施された。祭の神・宇髄を演じた小西の「福はうち!」の掛け声で、劇場と全国207館で舞台挨拶を見守る観客に向けて福をとどけた。
『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」 絆の奇跡、そして柱稽古へ』
2024年2月2日(金)上映開始
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
※ 禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記。