『映画 マイホームヒーロー』の初日舞台挨拶が3月8日(金)、丸の内ピカデリーで行われ、主演の佐々木蔵之介、共演の齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥、津田健次郎、木村多江、そして青山貴洋監督が登壇した。
どこにでもいる普通の父親(佐々木)が娘(齋藤)の DV 彼氏を殺してしまう衝撃の場面から始まり、殺した彼氏が所属する半グレ組織から狙われる【命がけの騙し合い】。ドラマからの続編となる本作は、ドラマから7年経過し、隠した死体が見つかってしまうという衝撃のシーンから始まる。
佐々木は「半グレに、いつもフルネームで『鳥栖哲雄ー!』と呼ばれていて、それが気に入っていまして。鳥栖哲雄の良さは、殺人犯なんですが、ヒーローである、というところ。やっていることは狂気の沙汰なんですけど、底なしの深い家族愛を持っている。ホラーなんだけど、一周回ってコメディに見えるというギャップが面白い役柄だったので、この鳥栖哲雄という役をおもちゃのように大切に遊んでいました。」としみじみと語った。
齋藤は「零花ちゃんはドラマの時は半グレとお付き合いをしたりして、なんでそんなことしちゃうんだろう、と少し心配なところもある女の子でしたが、7年後には逞しくなっていて、7年経っても変わらず家族を大事している姿が、人間的に未熟なところはあっても、一貫して愛を大事にしている姿というのはすごくかっこよく映っていました。零花ちゃんのようになりたいと思いながら演じていた部分もあったので、すごく大切な役、大切な作品になりました」と零花への想いを振り返った。
高橋は「この作品がめちゃめちゃ大好きで、想いを込めてやらせていただいていました。家族愛だけでなく、色々な形の愛を感じられる作品です。半グレと家族の戦いという形が新しくてすごく面白いと思っています。今こうやってたくさんの方に色々な場所で観ていただいていると思うと本当に嬉しいです」と喜んだ。
映画版の重要人物の二人を演じた津田、宮世。本作のおすすめポイントを聞かれ、津田は「色々な要素がありますよね。鳥栖哲雄が追い込まれていくスリリングな部分がスピード感溢れる展開で、それが最終的に親子の対決になっていく。その一方で、ある種の家族愛がさらに色濃く立ち上がってくる感じが同時進行で進んでいくことが本当に見事で、他にはない映画に仕上がっているところがおすすめしたいポイントです」と熱弁。
宮世は「今の津田さんの言葉に全てが詰まっているなと思います。濃いキャラクター二人が映画で初登場というところで、鳥栖家をはじめとした『マイホームヒーロー』をかき乱すキャラクターになっているので、ドラマとは違った味が出ていると思います」と志野と大沢の魅力を語った。
イベントの後半は、本作でお父さんが大ピンチの連続を迎えることにちなんで『「あのとき大ピンチだったな」とつい思い出してしまうエピソード』をフリップで披露。
佐々木は「大学受験の“受験会場を間違えた”。共通一次の試験を受けようと思って、京都府立大に行ったら、共通一次の会場は京大だったんです。どこに行ったらええんやと思ってクラスを覗いたら、のんびりしている学生さんがいらっしゃって。『これ違うぞ!』と。全部ダメにしたと思って、あ〜〜!と思ったときに…目が覚めたんです(笑)」とまさかの夢オチ。
齋藤は「“インスタグラムを始めたとき”。1,2年前くらいにインスタグラムを初めて、ストーリーズを何回投稿しようと思っても同じ内容が投稿されて、それをあまりにファンの人たちがバカにしてくるから、きーってなっていました(笑)」と可愛らしいエピソードを披露。続けて高橋が「“子どもの頃ブランコ一周、大ピンチ“です。ブランコでどこまで行けるんやろ?って好奇心で漕いでいたら、真上まで行っちゃったんですよ。上まで行ったらチェーンが緩んで下に落ちて、ガチ大ピンチ。大泣きです。お母さんが来てくれて、おんぶされて家に帰りました。他にも当時は木によじのぼったり、好奇心が勝ってたんです。本当にバカでした」と幼少期の大ピンチを披露。宮世は「“バラエティーの撮影中にトイレに行きたくなって汗が止まらなかった!!”です。我慢しました。先輩方もたくさんいて、さすがに自分の都合で行きづらくて、大ピンチでした」と最近起こったという事件を回顧。それを受けて佐々木が「僕もありますね。でも収録中なら行ってしまっても…いや、まだ(立場的に)言われへんな〜(笑)」と宮世の状況を想像して共感のコメント。
そして津田は「昔のことなのですが、“バイクで走っていたら急に10キロしか出なくなった”です。急にスピードが落ちて、どんなにハンドルを回しても10キロしか出ないんですよ。横を自転車が通り過ぎて行くし、後ろの車にクラクションを鳴らされて。焦りました」と笑いながら振り返った。木村は「“新幹線のトイレのドアを開けっぱなしにした”です。ボタンを押すタイプの自動の扉で、ボタンを押して扉が開いたら男性の方が用を足されていて。はっ!と思って、そのまま扉全開のまま逃げて席に戻っちゃったんです」と明かすと会場は大爆笑となった。
イベント最後に代表して佐々木が「この作品では、何が正義なのか、何が悪なのか、と問われていますが、本当に自分が究極に愛するものを描いていると思いますので、皆さんも自分の大切な人、例えば『お父さん観に行って!』と声をかけていただいたり、大切な人と観ていただけたらなと思います。皆さんは僕たちのヒーローです。愛される作品に育ててあげてください。今日は本当にありがとうございました」と締めくくり、舞台挨拶は温かい空気の中、大盛り上がりで終了した。
『映画 マイホームヒーロー』 大ヒット上映中!
配給:ワーナー・ブラザース映画
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