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2024年3月26日 18:00

【前編】川床明日香&新谷ゆづみインタビュー 映画『ブルーイマジン』 が持つ力とは

第53 回ロッテルダム国際映画祭 Bright Future 部門正式招待作品で、日本・フィリピン・シンガポール合作映画として作成された『ブルーイマジン』。

性暴力や DV、ハラスメント被害者のトラウマに寄り添い、救済するためのシェアハウス「ブルーイマジン」を舞台に、心に深い傷を負った女性たちの信念と連帯と葛藤のドラマを描いた青春群像劇だ。

“黙ってちゃだめだ。声を届けられるなら、どんなかたちでも届けたい”そんな信念を胸に、勇気をふりしぼって声をあげようと葛藤する女性たちの真摯な姿勢と誠実な心の叫びは多くの人々の心を揺さぶり、やがて主人公たちは自分自身の本当の生き方や居場所を見つけ出していく。閉鎖的で偏狭な日本社会をシニカルに捉え、ブラックユーモアも交えながら、傷みを抱えた人々が、かすかな希望と青く澄んだ一縷の光を取り戻していくまでの姿を、透明感あふれる鮮やかな映像美で描き出した作品となっている。

勇気をもって自らの信念を行動に移す主人公・斉藤乃愛(のえる)親友でミュージシャン志望の佳代を演じる川床明日香、「ブルーイマジン」に駆け込む俳優志望の凛を演じる新谷ゆづみに、役作りや作品に関する思いを聞いた。

――出演が決まった時の思いを教えてください。

新谷:最近よく聞く出来事について、遠回しではなくまっすぐに、性加害問題をテーマとして取り扱う作品です。こういう作品を作れることも、私が参加できることも光栄で嬉しかったです。

川床:身近にある問題だと考えたことがなかったので、自分事として考えないといけないと思いましたし、問題に対して行動する女性たちを格好良いと感じたので、参加できることを嬉しく思いました。

――ご自身が演じるキャラクターの印象はいかがですか?

新谷:みんな普通の女の子ですが、夢に向かっている中でそういうことが起きてしまいます。夢である女優というもの、目指していたものに対しても否定的になってしまうような出来事に悩みますが、そこで立ち止まってはいられないと思うような強い女の子。「ブルーイマジン」のみんなに出会って、クヨクヨしていられないなと思えた印象です。

川床:私が演じる佳代は、被害を受けていない子。その中で乃愛や凛、友梨奈のことをどう支えたらいいか、どうわかってあげられるかをすごく考えています。友達のことを一番に考えていますし、最後のシーンでも(加害者に)怒りをぶつけてしまうくらいみんなのことを思っていたんだなと。思いやりや行動力を尊敬します。

―台本を読んで受けたファーストインプレッションを教えてください。

新谷:光と闇というか、キラキラしているように見える世界だけど、闇の部分もあるんだなと感じました。私たちには表に出ている部分しか見えないけど、本人にしかわからないことがある。傷ついている人もいるんだと、脚本を読みながら身近に感じて複雑になりました。最初に読んだ時は辛かったけど、演じたらまた印象が変わりました。最後にはちゃんと自分で立ち向かえたので、すごく救いになった気がします。

川床:「ブルーイマジン」という存在があったからこそみんなが動けた。この場所がすごく救いになっていると思いました。映画界の話ということで、自分にも起こりうる問題ではあるので、すごく責任を感じました。

―役作りにおけるこだわり、意識した部分はありますか?

川床:ピアノを弾くシーンがあったので、撮影に入る前からスタジオを借りてピアノの練習をしました。自分の中で佳代のことを考えるだけではなく、動きながら近づいていく作業ができたのは大きかったです。

新谷:凛はわりと等身大の自分で演じられました。逆に自分と重ねる部分もありました。女優を目指して色々と頑張らなきゃいけない時に被害に遭うという事実を自分と照らし合わせるとすごく複雑で。凛の設定を監督とも話したんですが、「親も応援してくれてるから親には言えなくて」とか。もし自分だったら親に言えるのかなとか考えました。役作りというより、自分と照らし合わせる方がやりやすかったです。立場が近いのでやりやすくもあり、入り込みやすくて辛くもありました。

―監督やスタッフさんから受けたディレクションで印象的なことがあれば教えてください。

川床:佳代が怒りをぶつけるシーンがあるのですが、あそこは佳代が怒りをぶつけやすい環境を作っていただけたなと思います。

新谷:言葉で伝えられた訳ではないんですが、お芝居を見ている監督が静かに頷いてくれていることがありました。その光景を見て、私のお芝居で何か感じてもらえたのかなと思うと、すごく嬉しく感じました。

 

 

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