「金管楽器（ブラス）」「打楽器（パーカッション）」「ビジャアル・アンサンブル（ダンサー／カラーガード）」の3つのパートから構成され、それぞれが驚異的な演奏・技術・演技を披露する圧巻のパフォーマンスショー「blast ブラスト！」。2000年に日本人初の『ブラスト！』入団を果たし、ブロードウェイの舞台にも立ち、名実ともに『ブラスト！』来日公演を牽引してきた石川直（パーカッション）が、7月30日から上演される2024年公演でも会場を盛り上げる。石川に、「blast ブラスト！」やパーカッションへの想いなどを聞いた。
――石川さんは2000年に日本人初の『ブラスト！』入団を果たし、以降、ブロードウェイ公演や日本公演に出演されてきました。今回、再びご出演が決まったお気持ちを聞かせてください。
ものすごくやりがいのある舞台ですので、再びこの舞台に立てることが素直に嬉しかったです。コロナ禍でエンターテインメントが難しくなっていた時期もありましたし、先々をなかなか考えられない時期もありましたので、余計に今回再び、このステージに立てる喜びは大きいです。
――これまで『ブラスト！』に出演し、パフォーマンスされたからこそ分かるこの公演の魅力は？
とにかく観に来ていただいたお客さまも、演じている僕たちも楽しいというのが1番です。『ブラスト！』には、お祭りを開催するような感覚があるんですよ。（会場は）観に来てくださる方と一緒に楽しむ場。僕は“究極のホームパーティー”だと言っていますが、お客さまも一緒になって盛り上がって、一緒になって楽しめるというのが『ブラスト！』だと思います。『ブラスト！』は、公演中、客席に入って演奏するシーンもあります。さらに、休憩中や公演終了後に我々がロビーに出ていってパフォーマンスをしたり、お客さまと近い距離で交流ができます。舞台パフォーマンス、舞台エンターテイメントとしてはなかなか珍しい機会だと思います。客席と舞台の垣根を壊していくことで、この空間や時間を共有できるというのが『ブラスト！』の楽しさ、面白さかなと思います。
――今回も全国各地を回ります。全国ツアーで楽しみにしていることは？
たくさんの皆さんに観ていただけることです。『ブラスト！』シリーズ自体が5年ぶりの公演になりますし、前回のツアーはディズニーバージョンだったので、オリジナルバージョンの公演は本当に久しぶりです。オリジナルバージョンをたくさんの方に観ていただけるというのが１番の楽しみです。
――オリジナルバージョンは、どのような公演内容になるのでしょうか？
かなりスピーディーな動きのあるステージになります。パーカッションに関しては、ドラムバトルといわれるドラマーたちが動いてドラムスティックを使いながら殺陣をするように演奏するシーンもあります。かなりアクティブで激しいシーンもあれば、クラシックからジャズ、ブルーズ、ロック、テクノ、ラテンまで様々な楽曲を演奏します。吹奏楽やオーケストラでもおなじみの曲もたくさん演奏するので、盛りだくさんに詰まったショーになっています。この公演は「色」がテーマになっているので、各シーンで色が変わっていくのも特徴です。例えば「ブルー」のシーンではブルースやジャズを演奏し、「ブラック」のシーンでは打楽器のバトルがあり、「レッド」のシーンでは情熱ある楽曲を演奏します。色彩と音楽のジャンルをうまく織り交ぜて、2時間かけて披露します。音と色彩の旅路をイメージした内容になっています。
――『ブラスト！』のメンバーとして今回の公演でも素晴らしいパフォーマンスが期待されている石川さんですが、そもそも、どんなきっかけでドラムやパーカッションを始めたのですか？
中学2年生のときに父親の仕事の都合で家族でアメリカに引っ越すことになり、アメリカで入った現地の学校で選択した音楽の授業がきっかけでした。その授業は、前期はマーチングバンド、後期は吹奏楽を習うというもので、そのときにアメリカ人の先輩たちのドラムラインに一目惚れしてしまって。マーチングバンドのドラムライン、そしてその中でも花形のスネアドラムがやりたいと憧れたのがスタートです。
――それまでも音楽は身近なものだったのですか？
身近というほどでもないですが、全く無縁だったわけでもないです。小学校の頃には友達のお父さんが先生をしていたリコーダー教室に通ったこともありました。ただ、当時はサッカーや体を動かす小学生らしい遊びに夢中で。音楽を真剣に学ぶようになったのは、アメリカに行ってからです。
――ドラムとの運命的な出会いを果たした後は、すぐにのめり込んでいったのですか？
実は、最初はフルートをやることになって、1年目はフルートを吹いていました。そこから、先輩たちが叩いているのを見よう見真似で練習をして、徐々に講師の方のレッスンを受けるようになって。大きな転機となったのは、日本でいう高校3年生になるタイミングで、「ドラムコーインターナショナル」というマーチングアクティビティの世界大会を初めて見たことだと思います。そんなものがあるんだと感激して、自分と同い年くらいの人たちが叩いている姿を見て衝撃を受けて、そこからよりのめり込んでいきました。
――学生時代、日本とアメリカの環境の違いは感じていましたか？
僕は当時、日本の状況をあまり知らなかったので、自分自身で体感はしていませんが、多少はあるのかなとは思います。例えば、アメリカは土地が広大で、隣の家までかなりの距離があるので、マーチングバンドでも外で練習ができる。ドラムの個人練習も、自宅の地下室やガレージでできます。家で自由に練習ができるというのは恵まれているところなのかなと思います。それ以外では、日本の全国大会に出場するようなトップレベルの学校ではモチベーションも皆さん高いですし、メンタルも立派。そういう意味ではアメリカも日本もそれほど違いはないのかなと思います。今はインターネットもありますからね。
――石川さんは現在、堂本光一さん主演の舞台『Endless SHOCK』への出演をはじめ、日本での活動も積極的に行っていますが、そこにはどんな想いがあるのですか？
単純に日本が好きだということもありますし、日本は住みやすい（笑）。それから、後輩の育成にも興味を持っているので、まだあまり受け皿が整っていない日本の環境を整えたいという思いもあります。あまりにもこの日本の環境はもったいないと思うんですよね。『ブラスト！』が日本で初めて公演を行ってから20年以上経ちますが、その間、プロフェッショナルとして活動できる場が増えたかというとほとんど増えていないんですよ。若い子たちは本当に上手くなってきていて、ドラムも驚くくらい叩ける子たちがいくらでも出てきているのに、そういう子どもたちの才能を活かせる場所がない。そういう場所を作りたいと思いますし、日本でも色々な活動をできたらと思っています。
――現在の石川さんの目標は？
今年はハードなツアーが2つ控えているので、まずはそれを満足のいくコンディションで、満足のいくクオリティのものをお届けするというのが１番の課題です。それから、それに向けてのクリエーションやマネジメントの部分も必要ですので、今はそれで頭がいっぱいです（苦笑）。長期的なことでは、続けられるのであれば50歳を過ぎても続けていきたいという気持ちはもちろんありますし、新しいものを作っていきたいとも考えています。
――長期公演ということでいうと、『Endless SHOCK』もラスト公演になりますね。
『ブラスト！』はまだ続いていきますので、ぜひ『ブラスト！』にもいらっしゃってください（笑）。『SHOCK』を観て、僕がやっていることに興味を持って『ブラスト！』を観たという方のお話を聞いたことがあるので。どちらも出演者、スタッフみんなの熱意が高く、お客さんと一体になってその空間を楽しめるエンターテインメントであるということは共通していると思います。美しい舞台芸術がお好きな方、音楽がお好きな方にはきっと楽しんでいただけると思います。
――では、石川さんが感じているパーカッションの魅力とは？
たくさんありますが、とにかく叩いていて楽しい。音が揃ったときの気持ち良さ。それから練習を続ければ続けるほど、弾んでいるような、飛んでいるような、浮遊しているような感覚になるということかなと思います。そして、発散になる。僕の場合は、職業がストレス発散になっているんですよ（笑）。打楽器というのは、タンバリンやカスタネットまであるので、シンプルなリズムからでも参加できる、どなたでも楽しんでもらえる、一緒に演奏できるという素晴らしい楽器だと思います。
――最後に、改めて公演の見どころや初日に向けた意気込みをお願いします。
『ブラスト！』は、音楽のサーカスです。予備知識や音楽的な知識ゼロで観に来ていただいても楽しめるショーです。夏祭りに行くのに祭りの勉強してから祭りに行かないのと一緒で、手ぶらで、何も知らずにプラッと来ていただいて楽しめるのが魅力の1つです。もちろん、音楽をやっている方たちにも喜んでいただいてる作品なので、ぜひご覧いただきたいです。きっと「音楽の表現は、こんなにも自由でいいんだ。こんな見せ方もあるんだ」ということを知っていただける機会になるのではないかと思います。
【東京公演】
会場：東急シアターオーブ (渋谷ヒカリエ11階)
日時：2024年7月30日（火）〜8月12日（月休） 全18公演
※上演時間2時間予定(休憩含む)
※ロビー開場：開演45分前 / 開場：開演30分前
料金：S席 13,800円 / A席 10,800円 / B席 8,800円 （完売）（税込・全席指定）
チケット販売：https://tickets.kyodotokyo.com/blast/
主催・企画製作：フジテレビジョン／キョードー東京
後援：アメリカ大使館
協力：ヤマハミュージックジャパン
問い合わせ先：キョードー東京 0570-550-799 (平日11:00～18:00、土日祝10:00～18:00)
【2024年全国ツアー】
2024年7月28日（日）〜9月16日（月祝）全21会場48公演
詳細はホームページよりご確認ください。
公式ホームページ：https://blast-tour.jp
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(3)ダイレクトメッセージから「石川直さん希望」と書き、申し込む。
＜応募締切＞
2024年7月30日 23時59分
＜当選発表＞
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
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