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2024年10月17日 04:00

ミュージカル『レ・ミゼラブル』全キャスト75名が集結!! 帝国劇場グロージング公演に意気込み

ミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表記者会見が2024年10月16日(水)に帝国劇場で行われ、吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、昆 夏美、生田絵梨花、木下晴香、屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ、三浦宏規、山田健登、中桐聖弥、加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子、駒田 一、斎藤 司、六角精児、染谷洸太、森 公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな、木内健人、小林 唯、岩橋 大ほか、総勢75名の全キャストが登壇。劇中歌を披露するとともに、公演に向けた意気込みを語った。

本作は、1987年の日本初演以来、全世界で興行収入記録を更新し続けている“ミュージカルの金字塔”。フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説を原作にミュージカル化された作品だ。今回の公演は、帝国劇場のクロージング公演を含む日本全国6大都市ツアー公演で、全国を駆け巡る。

ジャン・バルジャンを演じるのは吉原、佐藤、飯田の3人。吉原は2011年以来、ジャン・バルジャンを演じ続けてきた。吉原は、「僕も2011年にこの帝国劇場で、(この日、飯田が歌ったように)『独白』を歌わされました。その時にトラウマのようにこの劇場が嫌いで嫌いでしようがなくなりました。このステージに立つと分かるのですが、まるで宇宙に飲み込まれていくように、広大で奥行きがないように見えるんです。『レ・ミゼラブル』は好きな作品ですが、やるたびに怖くて、辛くて、苦しくて。それくらい『レ・ミゼラブル』と自分の人生は密接なんだと思います。この大嫌いな劇場と一緒に幕を閉じることができるというのも意味のあることなんだなと思って今、劇場を眺めていました。でも(そうは言いながらも)多分、大好きなんです。この劇場には色々な思いや声、影があると思いますが、今回はそれと一緒に手を携えて、仲直りをして、楽しく終えられたらいいなと思っています」と本作への思いを語った。

一方、今回、3回目の出演となる佐藤は「携わるたびに、出演するたびに自分を成長させてくれる作品だとありがたく感じています。今回は、帝国劇場のクロージングということで、スペシャルでメモリアルなステージに立てることを誇りに思います。それ以上に、来て下さったお客さまの人生にとってメモリアルな公演だったと思っていただけるよう、一公演一公演魂を込めてお届けしていきたいと思います」と力を込めた。

今回が初出演となる飯田は、「今回、歌稽古で先輩方の背中や初出演の仲間の声を聞いて、誰一人、手を抜かずに稽古をして、まっすぐに向かって作品に向き合ってという姿を目の当たりにして、自分自身、身の引き締まる思いでした。ゼロからジャン・バルジャンとこれから半年以上、向き合って生きたいという思いを新たにいたしました。この役とご縁をいただいて、作品と台本、言葉を信じて、自分らしいジャン・バルジャンを演じていけたらと思っております」と意気込んだ。この日は、吉原の言葉通り「独白」を披露した飯田。帝国劇場で初めて歌った感想を聞かれると、「緊張しました。光夫さんに『(劇場は)宇宙みたいだけど、気にするな』と言っていただいて『気にしないでいきます』と言いましたが、やっぱり歌っている途中から手が痺れ出して(笑)。本当に緊張していたんだと思いました」と振り返り、「後で動画を見返します。良い経験をさせていただきました」と語った。

ジャベール役は伊礼、小野田、石井の3人が演じる。伊礼は「3度目3年ぶりにジャベールを演じさせていただきますが、この2年間、派手なポップスの世界にいまして、久しぶりにこの『レ・ミゼラブル』の世界に戻って稽古に参加させていただいたら、まるで自分の声帯や筋肉が通用しない。全く違う使い方をしてきたんだなというのを目の当たりにしました。ジャベールやバルジャンはドシッとした軸が必要とされるんだなと思うので、3年前の稽古を思い出して、また新しいジャベールを皆さまにお見せできるように頑張ります」とコメント。

左から:伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰 後列左から(アンジョルラス役):木内健人、小林唯、岩橋大

 

小野田は「前回までアンジョルラスを務めさせていただいて、やればやるほどこの作品の大きすぎる存在に圧倒されています。そんな俳優にとって偉大な作品にジャベールというこれまで取り組んだのとは全く違う角度からこの物語に身を委ねることができて、非常に興奮しているのと同時に身が引き締まる思いです。一個ずつ丁寧に作っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」、石井は「16年ぶりにこの作品にもう一度、立つことができて光栄に思っています。素晴らしいキャストの皆さんのために、支えてくれるスタッフの皆さんのために、そしてお客さまのために、誠実にジャベールを演じていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」とそれぞれ思いを述べた。

ファンテーヌ役は昆と生田、木下。昆は「エポニーヌ役でこの作品に出演させていただいたので、ファンテーヌ役と自己紹介するのがまだ不思議な気持ちと感慨深い気持ちでいます。一つの作品に違う役で出演するというのも個人的に初めて。どんなふうなんだろうとワクワク感と大好きな『レ・ミゼラブル』でそうした体験ができて嬉しい気持ちがあります。3人でファンテーヌを作っていけたら」、生田は「コゼット、エポニーヌに続いて3役目の新しい挑戦をさせていただきます。初めて帝劇に立ったのが、コゼットの時でしたので、今回クロージング公演で、ファンテーヌとしてしっかり踏みしめていきたいと思っています」、木下は「私は『レ・ミゼラブル』初参加で、いつか携われるように思っていたので、今回、こうしてご縁があってとても嬉しく思います。合格のご連絡をいただいたときに、自分はこんなにも『レ・ミゼラブル』の世界に生きてみたかったんだと改めて強く感じました。ファンテーヌの壮絶な人生に覚悟を持って飛び込んで生きたいと思います」と挨拶した。

そして、マリウス役は三浦、山田、中桐がトリプルキャストで務める。三浦は「今回、3回目の出演になります。最初の出演の時は当時、10代で、お兄さんたちに必死についていったのですが、気づけば一番お兄さんになってしまいました。先輩方に色々と教えていただいたように僕も何か教えられたらいいなと思うのですが、お二人からもたくさんのことを学ばさせていただきたいです。3人で力を合わせてマリウスという役を作って、現帝劇最後の『レ・ミゼラブル』という作品をしっかりと務めたいと思っています」、山田は「この作品に出会えたことに感謝して、謙虚に誠実に向き合っていきたいと思いますので、最後まで応援のほど、よろしくお願いします」、中桐は「こうして『レ・ミゼラブル』という素晴らしい舞台に立てることを幸せに思っております。先輩方や仲間たちと一緒に稽古に励んで、刺激を受けて、このカンパニーに入れたことをありがたいと思っています。まだまだ不安なこともありますが、どんどん挑戦して、中桐聖弥らしいマリウスを演じられたらと思っております」と思いを寄せた。

写真上 左から:(ファンテーヌ役)木下晴香、生田絵梨花、昆夏美
    写真下 左から:(マリウス役)中桐聖弥、山田健登、三浦宏規 (ジャン・バルジャン役)飯田洋輔、佐藤隆紀、吉原光夫(コゼット役)加藤梨里香、水江萌々子、敷村珠夕

なお、この日の会見では、ジャン・バルジャン役の飯田による「独白」のほかに、ファンテーヌ役の昆、生田、木下による「夢やぶれて」、アンジョルラス役の小林とアンサンブルによる「民衆の歌」、エポニーヌ役の清水とルミーナによる「オン・マイ・オウン」、そして全キャストによる「ワン・デイ・モア」の計5曲が披露された。

写真上 左から(エポニース役)清水美依紗、ルミーナ、屋比久知奈
写真中 左から:(テナルディエ役)染谷洸太、六角精児、斎藤司、駒田一
写真中 下から:(マダム・テナルディエ役)森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな

 

ミュージカル『レ・ミゼラブル』は以下の日程で上演。
東京公演:2024年12月20日(金)初日~2025年2月7日(金) 帝国劇場
≪プレビュー公演≫ 2024年12月16日(月)~12月29日(木)
大阪公演:2025年3月2日(日)~3月28日(金) 梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演:2025年4月6日(日)~4月30日(水) 博多座
長野公演:2025年5月9日(金)~5月15日(木) まつもと市民芸術館
北海道公演:2025年5月25日(日)~6月2日(月) 札幌文化芸術劇場 hitaru
群馬公演:2025年6月12日(木)~6月16日(月) 高崎芸術劇場

 

 

 

 

 

 

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