左から：小林顕作、三倉佳奈、越岡裕貴、福田悠太、辰巳雄大、松崎祐介、喜矢武豊
『隅田川ヤングロード物語2 ～嗚呼！青春はマサラの香り！～』の公開ゲネプロと取材会が1月25日(木) にサンシャイン劇場で行われ、ふぉ～ゆ～の4人（福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介）と三倉佳奈、喜矢武豊（ゴールデンボンバー）、演出の小林顕作が登壇した。
本作は、ふぉ～ゆ～主演、小林顕作演出の大好評シリーズ第6弾となる舞台で、下町商店街で巻き起こる新感覚のドタバタ・ライフ・コメディ。2018年に人気小説を舞台化した『放課後の厨房男子』で出会い、アドリブが止まらず上演を重ねるごとに上演時間が延びていったことで「劇団尺伸ばし」の通称で愛されるふぉ～ゆ～に加え、前野朋哉や楢木和也、三倉佳奈らを迎え、再び訪れた商店街の危機や、マサラムービーからタイムスリップまで、前作を超えるドタバタ要素が盛りだくさんの内容で観客を笑わせる。
ゲネプロでは、次々に繰り出される笑いの数々に会場から大きな笑いが何度も起こった。今回は、商店街の仲間たちがマサラムービーで青春を取り戻す姿が描かれていることから、歌やダンスにもマサラ映画要素が加えられており、より華やかさが増したステージとなった。
ゲネプロを終えた福田は「最高傑作です」とその出来栄えに自信をのぞかせる。続けて辰巳も「1を超える最高傑作がまた生まれました」と胸を張る。越岡は「皆さんに何も考えずに笑ってもらうことで、尺が伸びるんじゃないか。皆さんの寿命が伸びるんじゃないかなと思います」と語り、犬に扮した松崎は「わんわわわわわん」と犬の鳴き声でコメント。これを辰巳が「早くみんなに観てもらいたいと言っています」と代弁した。
また、「劇団尺伸ばし」初参加の喜矢武は「こんなに長い歴史のあるやつらの“やつ”をやらせていただいて、光栄です。ただ、喜矢武豊という人間が関わったことによって、数倍もパワーアップしちゃったので、これからいないことが考えられなくなってしまったなと申し訳ない気持ちになっています。喜矢武豊の力でここまできました」とニヤリ。すっかりと作品世界に馴染んだ喜矢武を見た三倉は「何年も前からこの座組みにいるんじゃないかというくらいの馴染み方が素晴らしい」と褒めながらも、「私は女性一人なんですが、男子たちが小学生みたいな人しかいないので、子どもが十何人増えたようで、母親のような保母さんのような気持ちで稽古をしていました」と稽古を振り返った。
今作でもシリーズ恒例のアドリブタイムが用意されていることから、本編の“尺”について質問が上がると、辰巳は「尺はまあまあ伸びるんじゃないですかね。尺伸ばしのエースたちがいっぱいいるので」と明かす。小林も「今のゲネプロで危険信号が出ていました。最悪は退館時間を過ぎること。僕が劇場に来れない時に何が起こっているんだろうと気が気じゃないです」と苦笑いを浮かべていた。
ちなみに『劇団尺伸ばし』の由来については、改めて福田から「舞台の公演時間の尺ということではなくて、お客さまに笑っていただいて、笑うことで健康になる。健康になると寿命が伸びる。人生の尺が伸びるということで、劇団尺伸ばしと名乗らせていただいています」という説明もあった。
会見の最後に福田は、「皆さまの人生の尺を一生懸命伸ばしていきたいと思います。高級B級グルメのような素晴らしい演劇体験をぜひ劇場で！ 劇団尺伸ばし、大勢でお待ちしております」とアピールして締めくくった。
『隅田川ヤングロード物語2 ～嗚呼！青春はマサラの香り！～』は以下の日程で上演。
東京公演：2024年1月25日(木)〜2月4日(日) サンシャイン劇場
広島公演：2024年2月10日(土) アステールプラザ大ホール
名古屋公演：2024年2月17日(土)〜18日(日) 名古屋市公会堂
大阪公演：2024年2月24日(土)〜25日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
