左から：井澤巧麻、島太星、高橋健介、萩谷慧悟、吉高志音、木原瑠生
ミュージカル「GIRLFRIEND」開幕記念会見が6月13日（木）、日比谷シアタークリエで行われ、高橋健介、島太星、井澤巧麻、萩谷慧悟、吉高志音、木原瑠生が見どころをアピールした。
本作は、90年代の“パワーポップ”シーンの中で最も輝いたアメリカのシンガーソングライター、マシュー・スウィートが91年に発表したCDアルバム『GIRLFRIEND』をベースにしたジュークボックスミュージカル。ネブラスカ州の小さな町を舞台に、ミックステープがつなぐ2人の青年の甘酸っぱい「恋愛」を、2人の役者のみで描く。ウィル役を高橋、島、井澤が、マイク役を萩谷、吉高、木原がそれぞれトリプルキャストで演じる。
会見で、初日を控えた心境を色に例えることになったキャストたち。まず高橋は「真っ白かもしれない」と答え、「今まで（稽古を通して）色々と作り上げてきて、色々な色をクリエイター陣や演出家さんたちに足していただいたのですが、いい意味で（舞台は）お客さんが入って完成するものだと思うので、今まで作ってきたものを一回忘れて、真っ白な土台からお客さんに観てもらって、色々な色を足してもらって、みんなで作り上げる『GIRLFRIEND』の色になればと思います」と話した。
一方、オレンジと答えたのは萩谷と吉高と木原。萩谷は「ギラギラに燃えています。燃えているのですが、ちょっとホッとしている気持ちもあるんです。ここまでみんなで作ってきて、やっと明日観てもらえるという気持ちもあって、その気持ちがギラギラを優しい気持ちに変えているように思います」と心境を語った。
吉高はオレンジの中でも「くすんだオレンジ」で、「『GIRLFRIEND』の公式インスタライブで、太星と『イメージしている色は？』という話をしていた時に（島太星が）オレンジと言っていたので、それからは太星がイメージしている色をイメージして稽古をしていました。キラキラした青春もあるし、この時にしか感じられないようなものをくすんだオレンジから感じています」とコメント。
そして、木原は「僕は淡いオレンジです。この作品には青春っぽい描写がたくさんあって、酸いも甘いも色々な経験をする2人を描いているので、そんな感じの色です」と笑顔を見せた。
一方、島は「きれいなピンク」。その理由を「今、心臓がバクバクして、血が巡っていてドキドキしていて、すごい楽しみなんで、“心臓”でお願いします」と色にとらわれない回答で会場を盛り上げた。さらに、井澤は「草色。僕たちの初日は19日なので、まだ落ち着いているということもありますが、やってやろうという“雑草魂”的な気持ちも同時にあるので、ギリギリまで練習していいものを見せようという思いもあり、緑色です」と語った。
また、劇中の好きな楽曲を聞かれると高橋と井澤が「せーの」で言って答えが合うかを試したり、終始、仲の良いやりとりをしていた6人。木原は改めて本作について「各マイク、各ウィルで違う色が出ていると思います。素敵な作品になっていると思うので、色々な回に来ていただけたら嬉しいなと思います」と呼びかけた。
井澤は「バンドの皆さんも素敵なアレンジでサウンドを鳴らしてくださり、ハッとするような演出もあり、見応えのある舞台になっていると思います。全キャスト違う魅力があるので、何回も来ていただいて楽しんでいただけたら」、吉高は「改めて音楽と愛の偉大さに驚いています。なので、その力から生まれるものを劇場で楽しんで味わっていただけたらと思います」、島は「同性愛をテーマとしていますが、どんどん距離が縮まっていく瞬間を観て、『こういうところでこうなっちゃうんだ』と感じていただいて、僕たちも伝わればいいなとこの世界観を大事にお届けしたいです」と意気込んだ。
そして、萩谷は「今回、アンダー25チケットもあるので、若い人にも観てもらいたいと思いました。カセットテープとかのアナログなものが登場するんですよ。その重みは僕たちも知るまではピンとこなかったものもあって、その一個一個のアナログなものの重みに感銘を受けたので、アンダー15くらいの人も引っ張って来てもらって、一緒に観てもらえたらと思います。色々な人と観に来てください」、高橋は「僕は、ものすごくこの作品にかけていて。生まれてから30年近く経ちますが、今まで守ってきたバージンヘアーにパーマをかけたんです。人生で初めて。それくらいかけています。髪型までいじるというのは、それだけかけているんだなと伝わればと思います」とアピールして、会見を締めくくった。
ミュージカル「GIRLFRIEND」は、6月14日（金）～7月3日（水）に日比谷シアタークリエで上演。
