和田雅成が主演する舞台『月農』が10月9日(水)から開幕する。本作は役者として多くの舞台、映像作品に出演し、数多くの舞台をプロデュースする宮下貴浩と、近年、注目の劇作家として原作やオリジナル作品のオファーが相次いでいる私オムによるプロデュース公演の8作目となる作品。和田と宮下、私オムは、プライベートで交流があり、今回は念願叶っての3人でのクリエイトとなる。本作への意気込みや誕生日を迎えた今の心境などを聞いた。
――最初に脚本を読んだ時の感想を教えてください。
これまでにも、オムくんの作品を何作品か観させていただいている中で感じていた、彼の脚本の魅力にプラスして、僕に向けて書いてくれたのだなと感じるところもあり、僕が好きな世界が広がっていました。大きなことが何か起こるわけではないですが、淡々と会話が続いていき、人の嫌な部分が浮き彫りになっていく。タイトルの「月農」は、一つの漢字にすると「膿」ですが、まさに膿が出るように人間の嫌なところが出てくる。それがすごくリアルに描かれていると思いながら読みました。
――和田さんからみた私オム作品の魅力とは?
やっぱり会話を書くのがすごく上手だなと思います。僕は、会話をすることが好きなので、お芝居でも会話に目が行きがちです。何も起きていないのに心が揺さぶられるというのは魅力的だなと思います。
――会話劇というと、『燕のいる駅‐ツバメノイルエキ‐』での演技も印象に残っています。実際に会話劇に挑戦してみて感じた難しさはありましたか?
『燕のいる駅‐ツバメノイルエキ‐』は、大きな出来事が起こっている中での会話だったので、お客さまも「何かを抱えながらセリフを話している」というのが分かっていたと思います。ですが、今回は僕が抱えているものは序盤から明らかになっていますが、他の人たちが抱えているものというのは後半にならないと分からないという構造です。でも、それは日常でもよくあることだと思います。人の思いは見えないものですから。そうした日常にもあり得る時間を描いた作品というのは、これまで意外とやってきていないなと思うので、これまで以上に“普通”に演じ、お客さまに“普通”を観ているという感覚になっていただければいいなと思います。
――確かに、本作で演じる津久井は突飛なキャラクターではないですよね。田舎で自給自足をしている“普通”の男性です。津久井という役柄については、今はどんなところをポイントにして演じたいと考えていますか?
正直なところ、まだ全然、これだという形ができていません。会話で成り立っていく作品なので、お相手の方がどういう人物なのかによって影響されていくと思うんです。なので、稽古に入ってみないと分からないというのが正直なところで…。他の方たちがどういう球を投げてくるかによって、僕がどういう球を返すか。そうして作っていきたいと思っています。それから、そういう面でいうと、僕はオムくんの稽古に参加するのが初めてなので、どういうふうに進めて、どういう世界を作っていくんだろうというのも楽しみです。
――オムさんとはいつ頃からお付き合いがあるのですか?
5年くらい前かな。僕が参加した作品の演出助手で1日だけ稽古場に来てくれたらしいんですが、その時は挨拶できなかったんですよ。当時、僕は尖り散らかしていて(笑)。それが初対面だったと思いますが、その後にご縁があって、お話をするようになり、いつか一緒にやろうねと話していて、今回、実現したという形です。こうして舞台を一緒に作るのは初めてですが、プライベートではずっと親交があったので、すごく楽しみです。
――宮下さんとも親交が深いと聞いています。宮下さんとの出会いはいつ頃、どんな形だったのですか?
初対面は、舞台『刀剣乱舞』の京都公演に富田翔さんと一緒に観に来てくれた時だったと思います。僕たちがキャストがご飯に行ったお店で一緒になって、同じテーブルでご飯を食べたんです。その時が初対面だったんですが、ずっとTwitterが乗っ取られたという話をしていたんですよ(笑)。なので、「変なおっさんがいるな」という印象でした(笑)。その後、体内活劇『働く細胞』も観に来てくれて、そこに富田翔さんも出ていたので、「あの時の人だよ」と教えていただいて。なので、初対面の印象は「Ttwitter乗っ取られおじさん」でした(笑)。一緒に芝居をしたのは、『泪橋ディンドンバンド』という作品に(宮下が)客演したのが初めてでした。
――なるほど。それぞれと出会って、仲が良くなって?
仲良くなったのは、コロナ前の2019年頃だったかなと思います。宮下の家で鍋パーティーをして、何がきっかけだったかは覚えていないですが、そこでオムくんと急激に仲良くなったんですよ。それからは、プライベートでご飯を食べたり、宮下の家で集まったりしていました。
――ちなみに、オムさんと初めてお会いした時は「尖り散らしていた」とおっしゃっていましたが、今はだいぶ丸くなって?
丸くなりましたね(笑)。オムくんは「昔の尖りは変わらないけど、柔らかくなっている」と言っているので、きっと大人になったのかなと思います。
――それは自然にですか?
自然にそうなっていったように思います。大人になるってそういうことなんだなと(笑)。人に腹を立てている時間って、自分のエゴでしかないなと思うようになったのかもしれません。その人にはその人の人生があって、その人にはその人の魅力がある。だから、否定するのではなく、全部肯定しようと。もちろん今でも腹が立つこともありますが、でもそれよりは相手のことを受け入れた方が人生が豊かになるように思います。
宮下貴浩×私オム プロデュース 第8回公演
舞台『月農(げつのう)』
2024年10月9日(水)~10月19日(土)
シアターサンモール
脚本・演出 私オム
キャスト
和田雅成
入来茉里
武子直輝
長谷川かすみ
横山涼
福室莉音
宮下貴浩
植木祥平公式 HP https://www.ruby-parade.com/lp/miyaomu8/
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<応募方法>
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<応募締切>
2024年10月19日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
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