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2022年3月24日 18:12

【前編】石川新太インタビュー! ミュージカル『メリー・ポピンズ』ロバートソン・アイ役「稽古場に行くとそこはもう夢の世界、魔法がかかっている空間です。」

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

ミュージカル『メリー・ポピンズ』が2018年の日本人キャストによる初演以来4年振りに再演される。原作パメラ・トラバースの小説で、ウォルト・ディズニーによって映画化もされた不朽の名作。舞台版はディズニーとサー・キャメロン・マッキントッシュがタッグを組み、2004年に誕生した。メリー・ポピンズ役(Wキャスト)は濱田めぐみと笹本玲奈、バート役(Wキャスト)は大貫勇輔と小野田龍之介。バンクス家のハウスボーイ、バートソン・アイ役で初出演する石川新太に舞台への意気込みと稽古場の様子を聞いた。

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――本作に出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

期間が長いオーディションだったので、ドキドキしながら結果を待って、何度もコールがかかってを繰り返していたので、決定の電話があった時には本当に嬉しくて幸せでした。

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――オーディションはリモートだったとお聞きしましたが、いかがでしたか?

リモートでのオーディションは初めてでした。本当だったら対面で演出家の方がいらして、自分をアピールできるものなのですが、画面越しなのでちょっと不安もありました。でも、演出チームの方々はほんとに優しくて気さくで、画面越しでもこちらの緊張を和らげてくださるようなお声がけをたくさんくださって、もうお稽古が始まっているのかというぐらいの楽しさでした。もうちょっとこういう風に演じてみてとか、こういう振付で踊ってくれる?というのを何度もやっていたので、特に緊張することはなく、不安に感じていた部分を払拭してくれるオーディションでした。

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――印象に残っていることはありますか?

振付を一ついただいて、踊るオーディションがあったのですが、まず普通に踊ったあとに、「君は仮にピエロだったらどういう風に踊る?」と言われて、ピエロになりきって踊ったんです。それが直接役には関わってこないと思うのですが、『メリー・ポピンズ』は絵本の中のような話ですから、それぐらいデフォルメした世界、表現が求められているのだなと思い、印象に残りました。

――石川さんが演じるロバートソン・アイについてはどのように捉えていらっしゃいますか?

バンクス家の召使いなのですが、もう一人の召使いミセス・ブリルさんがいらして、彼女にいつも命令されて動いているような、傍から見たら使えない人です。(笑)けれど僕からするととてもチャーミングな人なんだろうと思うんです。僕がロバートソン・アイを演じるにあたって忘れたくないのが、彼はあくまで一生懸命であるということです。意図して何かを失敗しているわけでも、何かができていないわけでもない、ただこのお家の役に立ちたい一心で動いている、そのチャーミングさを心がけようと思っています。

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――お稽古はいかがですか?

僕は再演からの参加なので、初演から出演されている皆さまについていくことだけです。お稽古の進行自体は初演をなぞるわけではなく、また新しい2022年の『メリー・ポピンズ』を作り上げていこうというお稽古です。初演に出演されていた皆さまも再演から参加の僕たちも同じラインに立って進んでいっているので、すごく風通しが良くて、楽しくお稽古させていただいています。この『メリー・ポピンズ』は、会見の時にも何人かの方がおっしゃっていましたが、振付や歌も多く、お芝居の中も決まりごともけっこう多いです。それに小道具がたくさんあり、メリーの魔法に関わってくることなど、今はそれを必死に一個一個覚えていって、体に落とし込んでいっています。

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――Wキャストの内藤大希さんとは、どのようなお話されていますか?

日々やり取りをしながら一緒に作っていっている感じです。内藤大希さんとは実は僕が子役の頃、確か小学校5年生の頃だったと思うのですけれど、共演させていただいていて、昔から知っている方なので心強くて。二人で一緒にロバートソン・アイという役を作り上げていっている感じです。

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――演出家の方からはどのようなお話がありましたか?

日々のお稽古の中でディスカッションをしながらやっているのですが、僕が今回稽古の中で新鮮だなと思っているのが、立ち稽古に入る前に、リーディングといって、例えば一幕の一場をやる時に、もう一度一幕一場を本読みして、そのシーンに対する捉え方であったり、台詞への理解を演出の方が直接ご指導くださるんです。それを踏まえて立ち稽古に入るので、ロバートソン・アイという役に関してもただの召使いという捉え方ではなくて、60年代のイギリスの階級制度の中に当てはめて考えると、バンクス家の方々は中流の階級だけれども、ロバートソン・アイや召使いの方々は労働者階級、それこそバートも労働者階級なのですが、その階級の差というのは明確にしておかなければいけない。そういうものが心にあった上で演じると、深みも増してきます。あと、これは聞いてちょっとふふっと笑ってしまったのですが、「ロバートソン・アイは、ミセス・ブリルを檻から放たれた虎だと思え」と。「だから怯えているし、決して目を離していけない存在であると思ってください」と言われました。

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後編~

 

ミュージカル『メリー・ポピンズ』
【東京公演】東急シアターオーブ
プレビュー公演2022年3月24日(木)~3月30日(水)
本公演2022年3月31日(木)~5月8日(日)
【大阪公演】梅田芸術劇場メインホール
2022年5月20日(金)~6月6日(月)

原作:パメラ・トラバース
オリジナル音楽:リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
追加歌詞&音楽:ジョージ・スタイルズ、アンソニー・ドリュー
訳詞:高橋亜子
脚本:ジュリアン・フェローズ
翻訳:常田景子
オリジナル演出:リチャード・エア
共同演出/オリジナル振付:マシュー・ボーン

出演:メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/笹本玲奈(Wキャスト)
バート:大貫勇輔/小野田龍之介(Wキャスト)
ジョージ・バンクス:駒田一/山路和弘(Wキャスト)
ウィニフレッド・バンクス:木村花代/知念里奈 (Wキャスト)
バードウーマン/ミス・アンドリュー:島田歌穂/鈴木ほのか(Wキャスト)
ブーム提督/頭取:コング桑田/ブラザートム(Wキャスト)
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ/久保田磨希(Wキャスト)
ロバートソン・アイ:内藤大希/石川新太(Wキャスト)

〈東京公演〉主催・企画製作:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場
〈大阪公演〉企画製作:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場
      主催:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場/読売テレビ
特別協賛:Sky株式会社
公式サイト https://marypoppins2022.jp/

【ストーリー】
1910年のロンドン、チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家。一向に子守が居つかないこの家に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。魔法で部屋を片付けたり、カバンから何でも取り出したり不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に、子供たちは大喜び。一方、父ジョージは銀行でのある融資をきっかけに、苦境に立たされてしまう。しかしこの出来事をきっかけに、バンクス家は家族の幸せを見つけ、それを見届けたメリーは、また空へ帰っていくのだった。
© Disney / CML

 

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