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2024年2月29日 12:00

石川凌雅インタビュー ヒプステ新作公演に熱い想い「皆さんに誇れるような作品にしていきたい」 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-

舞台『ヒプノシスマイク』(通称ヒプステ)の新作公演『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-が3月1日から開幕する。

ヒプステは、キングレコード EVIL LINE RECORDSが手掛ける音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の舞台化作品。新章の幕開けとなる今作では、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”、シンジュク・ディビジョン“麻天狼”、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”、ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”が集結する。今作から新たに山田 一郎を演じる石川凌雅に、公演への意気込みや本作の魅力を聞いた。

――ついにヒプステの新作公演が開幕します。山田 一郎役でご出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

役者として活動する前から知っていた作品で、まさか自分が出演させていただくことができるとは思っていなかったので、本当に夢みたいな気持ちです。自分が今まで活動してきたことに対して自信を持って挑もうと思っていますが、それと同じくらい、プレッシャーや緊張も感じていて、喜んでばかりいられないとも思っています。

――これまでのヒプステをご覧になって、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか?

観劇した後のお客さまのテンションが高く、ライブを観た後の高揚感に近いものがあるのかなと思いました。エンタメを全て詰め込んだような作品なので、僕も観劇した後に、三つも四つもまとめて作品を観たような満足感がありました。自分自身が観劇してすごく楽しかったので、今度はそれを届ける側として、どうしたらもっと楽しんでもらえるかを考えるのがすごく楽しいです。

――石川さんが演じる山田 一郎というキャラクターについては、どんな人物だと感じていますか?

正義感に溢れていて、一度決めたことは曲げない。ドシッと構えて真ん中に立っている人という印象です。カリスマ性があって、黙っていても存在感がある、付いて行きたくなるような存在だと感じています。僕が学生の頃に、同級生にそういう存在の人がいました。すごく活発で、何をやっても目立つ。人を惹きつけるオーラのようなものを持った人だったのですが、きっと一郎もそういう人物なんじゃないかなと思っています。

――役作りで意識していることはどんなことですか?

役作りでは、兄弟の関係を意識するようにしています。それから、真ん中に堂々と立っている姿から溢れる自信や正義感が必要だと思っているので、その立ち姿を今は特に意識しています。(取材当時は)まだ稽古が始まったばかりなので、これから一郎の内面を作り上げ、兄弟や他のディビジョンとの関係性を積み上げていきたいと思っています。

――稽古場の雰囲気はいかがですか?

まだお話ができていない方がたくさんいますが、皆さんとどんなお芝居を作っていけるのかすごく楽しみです。イケブクロ・ディビジョンの山田 三郎役の高野渉聖くんは最年少ですが、すごく堂々としていて、しっかりして落ち着いているので、年下ですがすごく頼もしいなと感じました。僕も見習いたいですね。

――同じくイケブクロ・ディビジョンの山田 二郎役の松岡拳紀介さんの印象は?

二郎を演じる上で意識しているからということもあるでしょうが、拳紀介も堂々としています。きっと素と役が近いのかな。良い意味で、あまりオンオフがなく、役のイメージそのままですし、お芝居以外の時間も裏表なく接してくれているので、素直な人だなと感じています。

――今回は、初共演の方が多いと聞いていますが、石川さんは初めての方が多くても積極的に入っていけるタイプですか?

プライベートではいけるんですが、お仕事となると余計な緊張が走ってしまいますね(笑)。

――そんな中で、共演者の方との仲を深めるためにしている秘訣は何かありますか?

グミをツールに使ってます(笑)。グミをあげる(笑)。それから、四十物 十四役の酒寄楓太くんは、僕がプライベートでも仲が良い長田光平くんの事務所の後輩で、長田くんから「呼び捨てで呼んだら仲良くなれるから、呼んでごらん」というミッションを与えられたらしいんです。それで、稽古場で酒寄くんが小さな声で「凌雅」って呼んでくれて。そこから話すようになったのですが、仲良くなるためのいいきっかけになりました。長田くんとそのミッションを実行してくれた酒寄くんのお陰です。

――演出の植木豪さんとは、今はどんなお話をしていますか?

植木さんは、役者の持っているポテンシャルを最大限引き出そうとしてくださる方なので、役者を信じて、高みに導いてくれるような一言をかけてくださいます。お稽古でもそうした言葉やお話をすごくたくさんいただいています。

――ところで、1月30日のXで「役者として活動して丸2年」というポストをされていました。改めて石川さんにとって、この2年間はどのような時間でしたか?

本当にいろいろなことがあった2年でした。今回の作品もそうですが、初めての挑戦がたくさんありました。一つの山を乗り越えて、何かできるようになったかなと思うと、また違う山が現れて、そこに登って。そこも登り切ったかなと思ったら、今度は川があって泳がなくてはいけなくて…ということの繰り返しです。同じ山だけ登っていれば、登り方もマスターできるのかもしれませんが、色々なことに挑戦する日々だったので大変と感じることもありましたが、それが楽しくもありました。20代の中で一番、濃い時間を過ごせたと思います。

――一足飛びに飛躍されているように思ったのですが、その裏には当然、苦労もあったと。

自分では、全然、飛躍しているとは思っていなくて。ただただ、走り続けているだけという感覚で、まだ振り返る余裕はないですね。

――ご自身の中で、この2年間で一番成長したなと感じる部分は?

少しずつ、怖がらなくなってきたかなと思います。始める前は役者ってどんな感じなんだろうとワクワクしていたんですが、実際にやってみたらできないことだらけで、打ちのめされたことも多々ありました。ですが、段々と克服できてきたというのが自分の中で大きな変化だと思います。もちろん、毎回、作品が終わった後には、もっとこうしたらよかったなと思うことも悔しさを感じることもあるのですが、どの作品も楽しかったと思って終えることができています。今でも、作品に入るときは『出来るのか』と思うこともありますが、最初なんだから当然だと思えるようになりました。

――今、お芝居の魅力をどんなところに感じていますか?

お届けできた時のファンの皆さんの反応や、お手紙やメッセージをいただくとすごくやりがいを感じますし、やっていてよかったなと思います。

――では、今後の目標は?

僕は演じることはもちろん、音楽や楽器を弾いたり、絵を描いたり、表現することが好きなので、“楽しい”を突き詰めていけたらいいなと思います。役者としてもそうですし、表現者としても色々なものを追い求めていけたらと思っています。

――表現というところでは、今回のヒプステでもラップや歌、ダンスも披露されますね。歌やダンスのどんなところに魅力を感じていますか?

言葉では伝えきれないものを伝えられるところです。こうしてお話ししていて伝えられることもたくさんありますが、言葉じゃないもので伝えられることもあると思います。それを伝えられるのがダンスや歌の魅力かなと。それに、日常では発散できないものも、歌ったり踊ったりすることで発散できることもあると感じています。

――なるほど。石川さんは、お芝居、歌、ダンスなど、どんな表現に興味を持って芸能界を目指したのですか?

実は、全く興味なかったんです。自分が人前で何かをしたいという夢を持ったことはあまりなかったですね。木村拓哉さんに憧れてはいましたが、そうなりたかったのかと言われると全くそんなこともなくて。ただ、目立つことは好きでした(笑)。

――そうすると、こうして今も続けている原動力や夢はどこから生まれたものなのですか?

僕の中で思い描く「普通」を追い求めたくないというのが最初のスタートだったのかもしれません。なりたいものが明確にあったわけではないですが、なりたくないものはいっぱいあった。その中で、芸能のオーディションを見つけて、誘ってもらって、そこで出会った方たちと触れ合っていく中で、感化されたことが今につながっているのかなと思います。やはり、出会う方は皆さん、突き詰めていてかっこよくて魅力的で、輝いて見えたので、自分もという思いが芽生えていったのだと思います。

――ありがとうございました! 最後に、改めて開幕に向けての意気込みをお願いします!

これまでもヒプステを応援してくださっていた方も、これを機に知ってくださった方も、これからヒプステを観てくださる方も、皆さんに誇れるような作品にしていきたいと思います。この人たちがヒプステキャストで良かったなと思っていただけるように全力を尽くしていきたいと思います。応援よろしくお願いします!

 

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-
【東京】2024年3月1日(金)~3月17日(日) 品川プリンスホテル ステラボール
【大阪】2024年4月4日(木)~4月7日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

原作       EVIL LINE RECORDS
演出       植木 豪
脚本       亀田真二郎
音楽監督              KEN THE 390
テーマソング      井手コウジ

キャスト             
イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”
山田 一郎:石川 凌雅
山田 二郎:松岡 拳紀介
山田 三郎:高野 渉聖

ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”
碧棺 左馬刻:植原 卓也
入間 銃兎:YUKI
毒島 メイソン 理鶯:益永 拓弥

シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”
飴村 乱数:三井 淳平
夢野 幻太郎:今井 俊斗
有栖川 帝統:木津谷 泰勇

シンジュク・ディビジョン“麻天狼”
神宮寺 寂雷:小波津 亜廉
伊弉冉 一二三:安藤 夢叶
観音坂 独歩:中下 雄貴

オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”
白膠木 簓:北出 流星
躑躅森 盧笙:飯田 寅義
天谷奴 零:喜史川 大私

ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”
波羅夷 空却:中西 智也
四十物 十四:酒寄 楓太
天国 獄:中塚 皓平

ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”
RYO SHINSUKE HILOMU Dolton KENTA GeN KIMUTAKU SOUTA
※3月9日(土)13:00/18:00公演はSOUTAの出演はございません。
※3月9日(土)13:00/18:00公演は神谷 亮太が出演いたします。

主題歌「The Tribe of BATTLE EMCEEZ」好評配信中!
配信はこちら:https://hpmi.lnk.to/TTOBM

©『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会

取材 文:嶋田真己 写真:オフィシャル提供

 

 

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