トップ > PICK UP > 【前編】加藤清史郎インタビュー「僕はコナンとして生きるしかない」 宮﨑駿初監督アニメを舞台化する『未来少年コナン』に挑む

2024年5月27日 17:00

【前編】加藤清史郎インタビュー「僕はコナンとして生きるしかない」 宮﨑駿初監督アニメを舞台化する『未来少年コナン』に挑む

宮﨑駿氏が監督に大抜擢された、1978年放送のテレビアニメーション「未来少年コナン」が舞台化される。本作は、最終戦争後の荒廃した地球を舞台に、恐れを知らない野生児のコナンがなおも権力にしがみつく人間たちと戦う、胸躍る冒険活劇だ。主人公のコナンを演じる加藤清史郎に、稽古場の様子や公演への意気込みを聞いた。

――最初に出演が決まった時のお気持ちからお聞かせください。

最初は「このタイミングでこの出会いがあるのか」という驚きが強かったです。キャストの皆さん、演出のインバル・ピントさん、そして芸術劇場さんという劇場、宮崎駿監督の作品と、いつかご一緒したいと思っていた方ばかりでしたので。特に、宮﨑監督の作品には、いつか携わりたいと思い続けながらこの活動をしてきたので、すごく光栄だとも思いましたし、すごく嬉しい気持ちもありましたが、それよりも先に驚きの感情が強かったです。

―もともと、原作はご存知でしたか?

もちろん作品名は知っていましたし、コナンをはじめとしたキャラクターも知っていましたが、出演が決まってから改めて原作をしっかりと観ました。

―アニメをご覧になった率直な感想は?

「未来少年コナン」というタイトルですし、冒険活劇と謳っている作品ですので、どんなワクワクする冒険が待っているんだろうと思って見始めたのですが、とても深いテーマが隠されている作品だなと感じました。どの話でも戦争の映像からアニメが始まっているということもありますが、モンスリーとおじいが言い合うシーンがあって、「まだお前たちはこんなことを続けているのか。何も学ばなかったのか?」とおじいがいうと、モンスリーが「まだって何? あなたたちが始めたことでしょう」と反論します。それを観たときに、この作品が伝えたいことはこれなんだなと思いました。コナンやラナのようなポップなキャラクターたちが登場することで物語に入りやすくなっているけれども、その根底には強いメッセージがあるんです。それを感じてからは、節々でキャラクターの発言を別の感じ方で受け取るようになりましたし、自分でも気づけなかった気持ちや考えを引き出されているような気がしました。それがこの作品の1番の魅力だと思います。何よりもコナンは人が動くための原動力にもなっているので、それが素敵でコナンという人が大好きになりました。

―現在、舞台の稽古中ということですが、そうした本作の印象は今回の舞台にも共通して感じていることですか?

そうですね。もちろん舞台化するにあたって、コナンの運動神経の良さや彼の動きをどう表現していくのかも大事な部分ではありますし、それにも全力を尽くしてはいますが、ストーリーの流れの中で、ここは面白い方向に行きすぎたくないということはよくディスカッションをしています。このシーンで見せたいのはなんなのか、再認識する時間をインバルや(演出の)ダビッド(・マンブッフ)が作ってくれているので、それをみんなで共有していくという時間が生まれています。それを経て演じることで、自分の体を通して体験できることがあって。毎日、作品や役に向き合っている僕たちでさえも、さらに考える時間を与えてくれる作品なので、きっと劇場で空間を共有された方々にもいろいろなことが伝わるのではないかと思っています。

―これからさらに稽古が進んでいくとまたコナンという人物のとらえ方も変わってきたり、また違う面を見つけたりするとも思いますが、今現在はどのように演じたいと考えていますか?

ラナからも「おひさまみたい」と言われたり、ラオから「太陽で育った自然の子」と言われていますが、まさにその通りだと思います。ただ、普段の加藤清史郎は決して「おひさま」ではないので、どうしても僕のままで「おひさま」のような言葉を発してしまうと、コナンの言葉にならないような感覚があるんです。もちろん、同じ音ではあるんですが、その響きが全然違う。コナンには、無理していたり、格好つけている感があったり、皮肉に聞こえたり、嫌味ったらしく見えるところが全くないんです。彼は本当に真っ直ぐなので。なので、僕ももう少し真っ直ぐにならないといけないと思いながら、演じています。

物語の後半になると、この作品の核にどんどん深く入っていって、最終的にはコナンとレプカの対決が生まれますが、そこで交わされる会話が僕には特に印象的です。コナンの言っていることは正論ですし、綺麗事ではありますが、それを綺麗事だと思われたら成立しないシーンなんです。みんながその正論に納得できるように、劇中でさまざまな人との出会いと別れを繰り返して成長していくコナンを見せないといけない。だから、僕はコナンとして生きるしかない。それに尽きるんじゃないかなと思います。

舞台『未来少年コナン』
2024年5月28日~6月16日
東京芸術劇劇場プレイハウス
ホームページ https://horipro-stage.jp/stage/fbconan2024/

【サイン入りチェキプレゼント】

<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式X(旧Twitter)アカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
(2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
(3)ダイレクトメッセージから「加藤清史郎さん希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2024年6月17日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※X(旧Twitter)アカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため応募対象外となります。
※ご応募後のキャンセル、変更、返品、お届先の変更はできかねますので、ご了承ください。
※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
<商品発送について>
※商品の配送は日本国内のみとさせていただきます。お届け日は、指定できません。
※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

 

 

 

 

トップ > PICK UP > 【前編】加藤清史郎インタビュー「僕はコナンとして生きるしかない」 宮﨑駿初監督アニメを舞台化する『未来少年コナン』に挑む

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています