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2025年3月15日 11:00

柚香光、宝塚退団後初舞台で妻であり母でもある鬼役「何もかもが新鮮で刺激的」 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』製作発表

千葉哲也 樋口日奈 喜矢武豊 早乙女友貴 一ノ瀬颯 粟根まこと
青木豪 鈴木拡樹 柚香光 のうえひでのり

 

2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』製作発表が13日、東京都内で行われ、柚香光、早乙女友貴、喜矢武豊、一ノ瀬颯、樋口日奈、粟根まこと、千葉哲也、鈴木拡樹、脚本の青木豪、演出のいのうえひでのりが登壇。公演に向けた思いを語った。

本作は、劇団☆新感線の記念イヤーとなる2025年を飾る第1弾公演。コレアmakerで担い新たないのうえ歌舞伎として、“鬼”が棲む平安の世を舞台にした、お伽噺のようなファンタジーを贈る。

主人公の紅子を演じるのは柚香。宝塚歌劇団退団後初の舞台出演となることから「出演が決まってドキドキワクワクして嬉しかったです。全く初対面の皆さまとの本の読み合わせで、私にとっては初めて男性の方と本読みをさせていただき、何もかもが新鮮で刺激的でした」と思いを語った。また、劇団☆新感線の印象を「華やかで迫力があって立ち回りの数々に一度観たら心がグッと掴まれる」と話した。

鬼の栃ノ木役の早乙女は「今回は、人ではなく鬼になります。4年前に『狐晴明九尾狩』で狐役をやらせていただいたときは、耳や尻尾を手動で動かすという小ネタがいっぱいありました。今回、どういった小ネタが増えるのか楽しみにしていただけたら」、坂上金之助役の喜矢武は「なんで僕が呼んでもらえたのかなと。いつの間にか事務所が賄賂でも送っていたのかなと思いましたが(笑)、もちろんありがたいお話。120パーセントの力で頑張りたいと思いますし、足を引っ張ったらギャラは返金したいと思います」、桃千代役の一ノ瀬は「自分にとって大事な初舞台を、伝統があり、皆さんに愛されている劇団☆新感線で迎えられることをすごく嬉しく思います。活躍されている方々と一緒にやらせていただくことに不安もありますので、必死に食らい付いて乗り切りたいと思います」とそれぞれコメント。

一方、紅子の娘・藤役の樋口は「以前から新感線さんの舞台を拝見させていただいていて、陶酔してしまうような魅力に圧倒されていました。記念イヤーに出させていただけると聞いて、嬉しさと高揚感で夢が叶ったような気持ちです。この幸せに浸りつつ、幸せを噛み締めつつ、気を引き締めて最後まで頑張っていきたいと思います」、村長の八十八役の粟根は「豪華なゲストの皆様にお越しいただきましたので、劇団員全員でがっちりぜバックアップしますので、皆さまには暴れ回っていただきたいと思います」、碓井四万役の千葉は「このカンパニーの中で一番年上になると思うので、皆さんの足を引っ張らないように頑張ります」、紅子の夫・源蒼役の鈴木は「劇団員の皆さま、ファンの皆さま、45周年おめでとうございます。その気持ちをきちんと背負って舞台に立ちたいと思います。次の50周年に向けていいスタートにしたいと思います」と意気込んだ。

また、本作の脚本について青木は「いのうえさんから今回、昔話のようないつもと毛色が違うものをやりたいとご提案をいただいた。僕自身、5、6年くらい前に鬼退治の話を書いてみたいと思っていたのですが、ちょうど『鬼滅の刃』が流行り始めていた頃だったので、『今、書くと乗っかっているようでよくないな』と思ってその時はやめたんですが、もうぼちぼち書いてもいいかなと思って。その間、温めていたものを調べ直して今回、書くことになりました」と執筆の経緯を説明した。

演出のいのうえも「これまで鬼を扱った作品は、征服者や敵国のメタファーだったことが多くて、鬼の存在そのものを扱っている作品はやっていないので、民話や伝承を由来にする話、ファンタジーをやってみたいと思っていました。今回は、柚香さんがきてくださるとなったので、これはいい機会だと新しいことに挑戦しようと思ってこの方向性になりました。これまでの新感線の鬼を扱っている作品よりも、民話の怖さが出たらいいなと。エロチックだったり、えぐかったり、生々しい感じが出た方がいい。いつもの新感線とはトーンが違うものになるのではないかと思います。今回は若手俳優さんがメインになるので、イケメン祭りで、お客さんも大喜びというところも盛り上げたいなと思っています」と言及した。

今回は、青木によるあてがきでそれぞれのキャラクターが描かれたそうだが、柚香は「妻、母という役を演じさせていただくことも初めてのことなので、新しい挑戦です」と語る。演出のいのうえも「これまで一度もやられたことのない母性や女性らしく包み込むところを見せたい。鬼ではあるけれども、鬼を抑え込んで生きている女性。それゆえに儚(はかな)い、弱いところがある。これまではかっこいい男性を演じられることが多かったと思うが、今回は真逆が要求される」と話しており、柚香の新たな芝居にも注目だ。

2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演 いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』は、大阪・SkyシアターMBS、6月24日~7月17日に都内・シアターHで上演。

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