トップ > 舞台 > 中井貴一主演 行定勲監督 パルコ・プロデュース 2025『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』芳根京子、柚希礼音ほか全キャスト・ビジュアル解禁

2025年4月12日 15:34

中井貴一主演 行定勲監督 パルコ・プロデュース 2025『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』芳根京子、柚希礼音ほか全キャスト・ビジュアル解禁

パルコ・プロデュース 2025『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』の全キャストおよびビジュアルが解禁となった。

本企画は、映画監督としての活躍にとどまらず舞台でも評価の高い行定勲が、ドラマ、映画、声優とジャンルを問わず活躍し、舞台にも意欲的に取り組み各方面から高い評価を集め続ける中井貴一に「ぜひ、小津 安二郎監督の、昭和の映画界の話を演劇作品にしたい」と熱烈オファーを出したところから始まった。発表済みのタイトル『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』にある“先生”とは、名匠、小津安二郎監督がモデル。映画界と演劇界で縦横無尽に活躍し続ける二人がタッグを組む本作は、小津監督作品へのオマージュでありフィクションである。日本映画界を代表する監督の一人である小津安二郎。 伝統的な日本の美の追求とカメラマン出身ならではの独自の撮影スタイルで、多くの名作を遺した。中井家と小津監督は、家族のような親交があり“祖父”のような存在であったとのこと。そんな中井家に伝わるエピソードや思い出を織り交ぜ、当時の古き良き映画界への想いを重ね、そこに流れていた豊かな時間を“小津調”で、演劇作品として舞台上に紡ぎ出す。

脚本を手掛けるのは、温かみのある喜劇的な視点で登場人物を描くことに定評のある劇作家の鈴木聡。行定・中井と打合せを重ねたのち、鈴木が注目したのは、小津監督を取り巻く5人の女性。

生涯独身を貫いた小津監督の美意識は、様々な立場の女性たちとのかかわりのなかで醸成されたのではないかということを軸に物語は展開。既報の通り、“先生”を取り巻く女性5人には芳根京子柚希礼音土居志央梨藤谷理子キムラ緑子。“先生”の相棒的脚本家役には升毅と確かな実力を持つ精鋭が集結した。これに加え、撮影所の面々として、久保酎吉松永玲子山中崇史永島敬三坂本慶介長友郁真長村航希湯川ひなら、ベテランから若手まで個性豊かな俳優の出演が決定した。

<STORY>昭和30年代。テレビ時代を迎え、映画はその黄金期を終えつつあった。「先生」と呼ばれる日本映画界の名匠・小田昌二郎(中井貴一)は新作の撮影を始めたが調子が出ない。娘のように可愛がる食堂の看板娘・幸子(芳根京子)の婚約の報告を受け、さらに撮影を引き延ばす小田。脚本家の野崎(升毅)や名女優・谷葉子(柚希礼音)も心配顔だ。皆の前では粋な振る舞いをする小田だったが内心は混乱していた。もう齢だ。健康が優れない。これが最後の一本になるかもしれない。その恐れが小田の心の中から関わりのあった女たちの幻を引き出す。元芸者・花江(キムラ緑子)、戦争未亡人・和美(土居志央梨)、銀座のホステス・千代(藤谷理子)。いつしか小田自身も記憶の中に引きずり込まれて……。 あの頃の映画はこうだった。あの頃の人間はこうだった。昭和の洒脱な大人たちから現代への素敵なメッセージ。

行定勲監督 コメント
近代日本映画史に密接に関わっている名優、中井貴一さんが語る話には、日本映画の礎となる著名な人物がたびたび登場する。なかでも中井さんの父、佐田啓二さんと中井さんのお母様の結婚にまつわる話に、巨匠小津安二郎監督が絡んでくるエピソードに私は最も心を掴まれた。いつかこの話をモチーフにした作品を作りたい。憧れの日本映画全盛期を舞台にした物語を。
そこに共鳴してくださった名脚本家、鈴木聡さんがその時代の日本映画のバックグラウンドを調べている中で、小津映画の核となる人々の姿が浮かんできました。小津安二郎を神格化するのではなくひとりの人間として魅力的に、小津に名付けられた中井貴一が現代に繋いでいく。
私なんぞがそこに関わっていいものかと、戸惑いながらも、巨匠が映画と真摯に向き合う姿を描ける幸せを噛み締めながら悩みながら演出させていただく所存です。映画監督のはしくれである私にもある孤独と苦悩をユーモアを交えて描こうと思います。これは、小津版の『8 1/2』になるのではいかと密かに思っています。
巨匠を惑わす5人の女性たちには、この上ない多彩な女優が集まった。演劇ファンはもちろんのこと、映画ファンも楽しめる舞台を目指します。お楽しみに!

中井貴一 コメント
元々は、何かの打ち合わせのおり、私が我が家と小津安二郎監督との繋がりを、うっかりお話ししたことがこの企画の発端(笑)。ご存知の方も多いと思いますが、その繋がりは深く、私にとって深過ぎるが故に、お引き受けする事には躊躇もありました。しかし、映画人として、舞台で「人間・小津安二郎」を残したいという行定監督の強い言葉で、出演を決めさせて頂きました。私が1歳の歳に亡くなった小津先生ですから、似せようにも記憶がありません。ですので、物真似ではなく、幼い頃から、我が家に伝わる小津イズムを胸に、精一杯演じたいと思っております。
あちらの世で、先生にお会いした時に、怒られない様に。まだまだ、どうなることやら分かりませんが、私のモットーである、エンターテイメントを大切に、面白い舞台になりますよう務めさせて頂きます。では、劇場で。

パルコ・プロデュース2025 『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』
東京公演: 6月8日(日)~29日(日)   PARCO劇場
大阪公演: 7月5日(土)~7日(月)    森ノ宮ピロティホール
福岡公演: 7月11日(金)・12日(土)  J:COM 北九州芸術劇場 大ホール
熊本公演: 7月15日(火)            市民会館シアーズホーム 夢ホール
愛知公演: 7月19日(土)・20日(日)  東海市芸術劇場 大ホール

トップ > 舞台 > 中井貴一主演 行定勲監督 パルコ・プロデュース 2025『先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~』芳根京子、柚希礼音ほか全キャスト・ビジュアル解禁

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています