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2025年6月2日 15:27

主演・荒川良々、共演に丸山隆平、上白石萌歌 異色の3人が赤堀雅秋の最新作に集う! 赤堀雅秋プロデュース『震度3』上演決定!

荒川良々の主演、丸山隆平、上白石萌歌ほかの共演で、赤堀雅秋プロデュース『震度3』が2025年8月21日(木)より東京・本多劇場にて上演。その後、大阪、福岡を巡演する。

“市井の人々の些末な物語”と常々赤堀自身が語るように、作・演出の赤堀雅秋の作風は、一貫してありふれた日常に生じる取るに足らない出来事の連続であり、そこに写し出される人間の卑俗さと暴発を生々しく、独特のユーモアを交えて描くこと。

そんな赤堀の最新作は『震度3』。気象庁によれば、震度3とは “屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる”と定められている。ニュースで報道されるような大きな地震、震度5強でも最大震度7でもなく、あえて『震度3』を選択したところに既に赤堀らしさを覗かせる。劇的な展開を望まず、平穏なのか不穏なのかもわからない混沌とした日常、しかし確かに得体の知れない何かが迫ってきている、そんな胸がざわつく感覚をタイトルから滲ませる。果たして震度3の地震はやって来るのか、来ないのか。わかっているのは、壮大な物語には決してならないということだけ。地震という巨大なファクターがどのように物語に作用するのか?

主演を務めるのは、2025年の第32回読売演劇大賞優秀男優賞受賞、舞台や映像で硬軟さまざまな役を演じ分け独特の存在感を放つ荒川良々。共演に、5月公開の映画『金子差入店』で俳優として新境地を開き注目を浴びる丸山隆平。そして、映画『366 日』や現在放送中のTBSドラマ『イグナイト-法の無法者-』など次々に話題作に出演する上白石萌歌。 さらに、荒川とともに『ケダモノ』で鮮烈な印象を残したあめくみちこが再び登場、初参加の山下リオに、水澤紳吾、西本竜樹、松浦祐也ら赤堀の世界観を熟知した手練れの俳優陣が一堂に会する。赤堀が「とにかく泥臭い、人間臭い作品にしたい」と語る本作。それを体現するにふさわしい俳優陣が揃いお届けする『震度 3』とは、いったいどんな物語になるのか。

赤堀雅秋 コメント
とにかく泥臭い、人間臭い作品にしたいと思っています。 荒川良々、あめくみちこ、水澤紳吾、松浦祐也、西本竜樹は、その格好の材料です。その中に初めてご一緒する上白石萌歌、山下リオが、いい意味で異物として化学反応を起こしてくれたら、と。特に丸山隆平という、今までは看板として大きな商業作品に幾つも立ってきた方が、本多劇場という場所で、主役ではなく泥臭く作品の中に混在することに、今からとてもワクワクします。
タイトル『震度3』は、平穏なのか不穏なのか、錯覚なのか現実なのか、日常なのか非日常なのか、その狭間の揺らぎを描きたいという想いから生まれました。
今、世界には大小様々な問題があり過ぎる。そんな飽和した世の中だからこそ、目の前のどうでもいいチンケな事象をしっかり見つめたい。最近は何回転もして、また同じ所に戻ってきてるようなジレンマを感じることもありますが、結局、書き・創る姿勢は変わらない。そういう演劇人生なんだと思います。
本多劇場は現状で、自分の作品の空気感を出すため最適の場所です。そこで醸される空気感を、旅公演でもしっかりと伝える ことを毎回目指しています。観劇経験のあまりない若い人たちに、「こんな演劇があるんだ」と心を震わせてもらえるような作品を届けられるよう、力を尽くしたいと思っています。

荒川良々 コメント
赤堀作品は『ケダモノ』以来約3年振りになります。この3年の間に元総理大臣の安倍晋三が射殺されたり、小池都知事が再当選したり、トランプが大統領に返り咲くとは思いもしませんでした。またロシアがウクライナに侵攻したりと世の中が3年前より確実にヘンな事になっていってるような気がしてます。
少し前に呑みの席で赤堀さんに作品を創作にするに辺り核になるものはなんなのかと、ある俳優の先輩が聞いたところマジメな顔でボケもせずに、世界平和です!とキレイな眼で…もとい濁った黄色い眼で真っ直ぐに応えられてました。
そんな人です。そんな赤堀雅秋の新作です。まだ『震度 3』という題名しか決まっておりませんが、お客さんや共演者、誰よりも自分が一番楽しみにしております。

丸山隆平 コメント
赤堀さんが大好きな自分にとって、『パラダイス』に続いての2度目の演出・共演にお声がけいただけたことが、まず素直に嬉しいです!
最初の、赤堀作品との出会いは映画『その夜の侍』。続いて映画『葛城事件』、さらに舞台を何作も拝見したのですが、作品の登場人物たち、そのグロテスクな部分を誇張して表現するのではなく、等身大に描いているところが大きな魅力だと感じています。
今回、共演の皆さんは赤堀作品ベテランの方から初めましての方まで幅広くいらっしゃいますが、ただただ一緒に役を生き切ることが楽しみでなりません。
またタイトル『震度3』には、昔は危機感があったのに、どこかで麻痺してしまってる……。そんな印象を受けてドキッとしました。赤堀さんはじめ、共演者の方々、そして観客の皆様と一緒に、タイトルが表す〝現実よりも現実〟にトリップするのが楽しみです。 僕にとっては初めての本多劇場。こんな殺伐とした世の中ですが、お客様とは是非とも無事劇場でお会いしたいと思います!

上白石萌歌 コメント
初めて赤堀雅秋さんの作品に参加させていただきます。昨年上演された『台風23号』を拝見した時は、軽快に飛び交う言葉の奥に生と死の香りがするような、不思議な感覚を覚えました。誰もがそっと胸に抱くストレンジを、どの作品でも生々しい息づかいで描いてらっしゃる印象があります。
共演の皆様は初めましての方が多いのですが、宣伝ビジュアル撮影で一堂に会した際、既によい空気が感じられたので、創り上げていく過程をご一緒できることが、さらに楽しみになりました。
タイトルから感じたのは、「日々を生きる中で生まれる心のたゆたい、不確かなものへの漠然とした不安、ぐらぐら、ふつふつと沸き立つ気持ち」。赤堀さんの劇世界を泥くさく生きられるよう、必死に稽古にしがみつきたいと思っています。

赤堀雅秋プロデュース 『震度3』
東京公演:2025年8月21日(木)~9月7日(日) 本多劇場
大阪公演:2025年9月10日(水)~16日(火)  梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
福岡公演:2025年9月19日(金)~21日(日)  J:COM北九州芸術劇場 中劇場

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