2025年2月より演劇の殿堂・帝国劇場は建て替えのため休館となるが、帝劇の精神を宿した東宝ミュージカルの最新作、ミュージカル『ケイン&アベル』が2025年1・2月に渋谷・東急シアターオーブにて、また2・3月には大阪・新歌舞伎座にて世界初演を迎える。
イギリスの国民的作家、ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説を原作に、東宝/キューブ製作、音楽は数多くのミュージカルを手掛けるフランク・ワイルドホーン、脚本・演出ダニエル・ゴールドスタインなど世界有数のクリエイターが集結する。
20世紀初頭——同じ日に生まれた宿命の2人。 ボストンの名家ケイン家に生まれ、祝福される人生を歩むウィリアム・ケイン。 ポーランドでドイツ侵攻により孤児となり、何とかアメリカに辿り着いたヴワデク(後のアベル・ロスノフスキ)。 ケインは銀行頭取に、アベルはホテル王へとのし上がり、そして、二人は出逢う。 宿命的に出逢った二人は、戦い、失い、再起し、また衝突し、彼ら自身の世界を変えていく。
ウィリアム・ケイン役は東宝ミュージカル初主演となる松下洸平、そしてアベル・ロスノフスキ役は松下優也が演じ、松下洸平との初共演を果たす。松下洸平は「たくさんの方に愛され続けている作品のミュージカル化、さらに世界初上演作品の主演という貴重な機会をいただき、とても光栄です。6年振りのミュージカル出演でこのような大役を頂き、嬉しい気持ちと不安が入り混じっています。登場人物それぞれに大切な物語があるので、独りよがりにならず、楽しみながら素晴らしいキャストの皆さんと一緒に作っていけたら」と意気込み、また松下優也との共演について「とても上品で、美しい歌声をお持ちの方という印象を持っています。色気と強さ、リッチな雰囲気の中にある寂しさを持ち合わせたアベルを演じる松下優也さんと、稽古や本番で向き合える事が今からとても楽しみです」とのコメントを寄せた。
松下洸平、松下優也に加えて、グランド・ミュージカルに相応しく、咲妃みゆ(フロレンティナ)、知念里奈(ザフィア)、愛加あゆ(ケイト・ブルックス)、上川一哉(ジョージ・ノヴァク)、植原卓也(マシュー・レスター)、竹内將人(リチャード・ケイン)、今拓哉(ヘンリー・オズボーン)、益岡徹(アラン・ロイド)ら豪華キャストが集結する。そして、宿命のライバル同士にとって最大の衝突を生むきっかけとなる、デイヴィス・リロイ役を、東宝ミュージカルを牽引してきた山口祐一郎が演じることが決定した。