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2022年10月15日 11:24

中山優馬、即興が表現できるようコンディションを整えていく! エン*ゲキ#06 即興音楽舞踏劇『砂の城』

取材・撮影/RanRanEntertainment

中山優馬が主演する、池田純也作・演出・企画のエン*ゲキ#06 即興音楽舞踏劇『砂の城』フォトコールおよび取材会が10月14日(金)に紀伊國屋ホールで行われ、取材会には中山と池田のほか岐洲匠、夏川アサ、野島健児、鈴木勝吾、升毅が出席した。

 

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左から:野島健児、鈴木勝吾、池田純也、中山優馬、升毅、岐洲匠、夏川アサ

 

エン*ゲキシリーズは、役者・池田純也が自身の脚本・演出により「演劇とは娯楽であるべきだ」の理念のもと、誰もが楽しめる王道エンターテインメントに特化した公演を上演するために作られた企画。今回上演される『砂の城』はシリーズ6作目となる最新作で、即興で音楽を奏で、舞うという挑戦的で革新的な試みに挑戦する。

物語の舞台は、国土を砂地に覆われた大海の孤島、アミリア。主人公の青年・テオは、この日、領主の娘で幼馴染のエウリデュケと念願の婚礼を迎え、幸せに満ち溢れていた。時を同じくして、宮廷では国王崩御の報せが舞い踊っていた。王位継承権を持つ太子・ゲルギオスはこの機を逃すまいと邪な策を練るが、そんな時、先王の遺言によって、これまで隠匿されていた「王家の血を継ぐ庶子」の存在が明らかになる。そこで、玉座を確たるものにせんと、ゲルギオスは秘密裏に某策を企てるのだった。

 

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テオを演じる中山は、「新ジャンルといってもいい作品なので、いつもの本番前とはちょっと違う気持ちです。即興の部分は、どんな化学反応が起きるのか舞台上でしかできないことなので、即興が表現できる自分のコンディションを整えていこうと、ピアニストのハラ(ヨシヒロ)さんと見えない糸でコンタクトを取ったり、他のキャストの皆さんとチームワークを高める稽古をしてきました」と稽古を振り返った。

この日のフォトコールでは「今日の歌はほとんどが聞いたことない。初めて聞いた歌ばかりでした」という中山だが「アドリブは得意じゃない」と苦笑いで明かす。そして、「これをやってやろうと思ってステージに立っているわけではなく、その瞬間に出てくるものを信じて、それをお届けする感じです。なので、アドリブに対応しているという感覚は全くないです」と説明した。

 

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一方、池田は、本作の発想のきっかけを聞かれ、「優馬と話す中で、例えば即興で歌って踊ることができれば、いわゆる爆発的に120点を叩き出す俳優に僕らもなれるんじゃないかというところからスタートだったんですが、今はこの作品においては即興性がなくてはならなかったと認識しています。それは、ストーリーとしてもそうですし、自分が表現したいものを突き詰めた時に、即興性が重要なファクターになっていると認識したというところです」と明かした。

 

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以前から交流があったという池田と中山。お互いの印象を聞かれると、中山は「やんちゃな人だと思います。こんな企画を思いついてやろうとするんだもん。ただ、その分、知識量もすごいです。刺激ももらっていますし、面白い人だなと思います」とコメント。池田は中山を「一俳優として素晴らしい。演出家として心強い主演だと思います。ちゃんとディスカッションもできて、対立を恐れずに思ったことを吐き出し合える、その上で高め合える間柄になれたかなと思います。きっと、この後の演劇界を牽引していく存在になるんだろうなと思う、素晴らしい俳優さんの一人」と絶賛した。

また、本作の見どころを聞かれると、池田は「分からないです。見どころは毎日変わる」と即興劇ならではの回答。中山は「(テオとレオニダスが会話し、歌う)アザリの丘のシーンは、自分も気に入っているし、キャストのみんなが好きなシーンだと思います。キャストの皆さんが体を使ってその風景を見せていくというのが、ヒューマンパワーはすごいなと思いました」と話した。

 

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会見の最後には、中山は改めて「この作品は、この劇場で瞬間的な今が繰り広げられる作品なので、この劇場のこの瞬間の、この時間にしかないものを必ずお届けできますので、新鮮さを楽しんでいただければと思います」とPRして締めくくった。

エン*ゲキ#06 即興音楽舞踏劇『砂の城』は、10月15日(土)~10月30日(日)に東京・紀伊國屋ホール、11月3日(木・祝)~11月13日(日)に大阪・ABCホールで上演。

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