取材:記事・写真/RanRanEntertainment
11月11日(日)より、ベートーヴェンの半生を綴った舞台『No.9 -不滅の旋律-』が東京・赤坂ACTシアターにて開幕する。初日を翌日に控えた10日同劇場にて公開ゲネプロと主人公べートーヴェンを演じた稲垣吾郎の会見が行われた。
本作は、数々の名曲を生み出した天才ベートーヴェンが聴力を失ってから、最後の交響曲「第9番」を生み出すまで、作曲家として、人間として、どのような劇的な半生を送ったのか綴る物語で、稲垣のほか、共演には剛力彩芽、村井絵里ほか、演出・白井晃、脚本・中島かずき(劇団☆新感線座付き作家)、音楽監督・三宅純。三人の強烈なクリエイターが真のベートーヴェンの狂気と運命と歓喜を描いている。
2015年の初演から3年振りにベートーヴェンを演じる稲垣は「いよいよという感じ。3年経って更にパワーアップしたものがお届けできる。キャストは変わっても皆さんピッタリ」と自信のコメント。
稽古中のエピソードを問われると「稽古は一か月しかなく、セリフも多かったので集中していました。皆さんと飲みに行ったりという楽しいエピソードはこれから作っていきたいです」と答えた。
今回再演を迎えるにあたって、オーストリアのウィーンに実際に行き、「ベートーヴェンの生々しい人間味に触れたことで、台本だけでは気づけなかった発見があり、更に役が完成されてきた」と語る。
最近朝はベートーヴェンのソナタ、夜は交響曲を聴いているという稲垣だが、ベートーヴェンと自身の似ているところは?という質問には「ヒステリックなところ」と笑う。香取慎吾、草彅剛から「ヒステリックゴロチ」と言われていることを明かし、「普段は皆さんの前では隠しているんですが、彼らとは何十年も一緒にいるので、隠してもばれちゃいますね。家族みたいなものですから」と二人との関係性を語った。
「新しいことを始めてから一年、ファンの方もついてきてくださって、スタッフの方も力を貸してくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。舞台は応援してくださっている方と生でお会いできる空間なので、劇場に足を運んでいだだきたいと思います。頑張ります!」と締めくくった。
本作は11月11日(日)から12月2日(日)まで東京・赤坂ACTシアターにて、12月7日(金)から10日(月)まで大阪・オリックス劇場にて、12月22日(土)から25日(火)までKAAT神奈川芸術劇場にて、そして2019年1月11日(金)から14日(月・祝)まで久留米シティプラザにて上演される。
photo 岩田えり(オフィシャル提供写真)