テレビ東京開局60周年 ドラマ８「テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season１」の記者会見が4月23日(火)に行われ、主演の向井理、共演の内田理央、荒川良々、結木滉星、伊藤淳史が登壇した。Season１はテレビ東京系列で4月26日(毎週金曜夜8時～)より放送される。
主人公・多家良啓介を演じる向井は「連ドラは終わりの方まで撮影が始まっていて、先が見えてきたなという状況なのでいろんな思い出もありますし、この先側の方もどうなっていくのかなという、ちょうど中間地点のような状況です。ぜひ楽しんでください」と挨拶。
さらに、向井は「（多家良は）警察官でありながら詐欺師Kという表と裏があります。毎回（ゲストの）詐欺師が出演する中で、（詐欺師Kは）その詐欺師の欲望をくすぐるような職業を、それも毎回違う職業を演じ、毎回違う眼鏡をかけている。眼鏡を選ぶって最初は楽しかったんですけれど、だんだん苦痛というか、引き出しが無くなってくるので、選ぶのが大変でした（苦笑）。でもいろんな職業を演じる中で、自分としてもお芝居をいろいろ変えたり、工夫をしたりして、各話ごとにその違いを楽しんでいただけるよう工夫しているので、毎回違う多家良を楽しんでいただければと思います」と見どころを披露した。
また、向井は「役者として腹黒いことを演じるのはすごく魅力的。だから毎回ゲストの方が魅力的な詐欺師を演じ、ある意味人間の悪い部分を表に出しながらやってくれるので、そこはすごく見ていて楽しそうだなと思いましたし、悪ければ悪いほど詐欺で仕返しする。悪役を演じる方々の魅力的な演技がすごく楽しみでした」とも話した。
撮影中の印象的なエピソードを問われ、向井は「台本どおりの詐欺が日常生活でも起きているという、デスノート的な感じがあります。台本を読んで、こんなことあるんだと思ったら、何日か後に似たような事件が起きたり、（容疑者がドラマと）同じ国に飛んでいたり。あの事件をモチーフにして書いたって思われたくないです。詐欺に対して、いろいろ取材しているのかと思うぐらいリアリティがあるので、こちらもリアリティを持って臨んでいます」とリアリティを強調した。
元銀行員という経歴を持つ正義感あふれる新人刑事警視庁捜査二課特別捜査室6係の宮部ひかり役の内田は「ひかりは元銀行員の新米刑事なんですが、誰よりも正義感が強く、被害に遭った人を助けたいって気持ちがすごく強いんですけど、そんなひかりが詐欺師の顔を持つ多家良とどう関わっていくか。また、火が消えかかっている捜査二課もひかりの影響で熱い気持ちが戻ってくるところも観ていただけたらと思います」とひかり視点での見どころを訴求した。
普段はクリーニング店を営みながら詐欺師Kの師匠そして相棒として一緒に詐欺師を働く矢柴仁役・荒川は「僕は（向井以外）皆さんとはほとんど何も絡んでないんです。ずっと人と会わない。何か煙たいみたいになっていました（苦笑）。見どころは、向井さんに注目です。向井さんの細かなお芝居を目の前で見られることがすごく幸せです」とコメント。
多家良のかつての後輩でひかりのバディ、警視庁捜査二課特別捜査室6係の山本貫太役・結木は「個人的には3度目の警察官をやらせてもらう中で、これまでは熱血漢だったり、ちょっとおとぼけた警察官だったのが、今回はクールな役なので、新たな一面として観てもらえたらと思います。回を重ねるごとに人間味溢れてくるキャラクターなのでそこにも注目してください」とアピールした。
ひかりと貫太が所属する警視庁捜査二課の課長・岩合拓真役を演じる伊藤は「皆さんが僕にすごく敬語を使ってくださるので、現場でとても気持ちよく撮影に臨んでおります。出番があまり多くはないんですけど、どこか遠くを見つめ、何かを知っていそうな顔をしている。台本を読んだだけでもワクワクする感があるので、楽しみにしていただけたら」と話した。
ところで、自分には人を見抜く力があると思うか？という質問に、向井は「僕はこの仕事をする前に飲食店で店長をやっていたんですけど、男女2×2で来店したときに、どちらの男性が払うかを大体見抜いていました。会話の内容は聞けないですけど、表情とか、仕草で、どちらが先輩か、どちらが誘ったのかを遠目で見ていました。会計で失敗するとお店の印象にも影響するので、そこはスマートに行きたいと思って人間観察してました」と特技を明かした。
逆に、内田は「結構騙されやすいと思います。数年前も普通の家庭用Wi-Fiを契約したかったんですけど、100人が入れるWi-Fiを契約しちゃって、騙されました。やっぱり何か契約する前には、友達に相談しなきゃと思っています」とコメント。
そして、結木は「電車の中で座ってらっしゃる方で、次の駅で下りそうな人を予想して、その人の前に立つんですが、それはとことん外します」と言うと、伊藤は「電車によりますが、大体座れます」とにんまり。
続いては、多家良が詐欺師としていろいろな顔を演じ分けている。今の仕事以外で興味のある職業、やってみたい仕事は？の問いに、向井は「接客は好きです。元々は人見知りを直したくて始めたんですけど、意外と注目するところがたくさんあって、いい接客って何なんだろうと思うようになったので、飲食店は好きでしたし、この仕事してなかったら多分そのまま続けていたと思います」、内田は「学生のときにバイトでクッキーの量り売り屋さんで量る係をやってたんです。割れたクッキーは全部持って帰ることが可能だったので、なんて素敵なお仕事だと思いました。このままずっと働きたかった」、結木「小さい頃からサッカーをやっていて、怪我をしたときとか救える医者の仕事ってかっこいいなと思っています」、そして伊藤は「不動産をやりたいですね。引っ越す予定もないのにひたすら物件情報を見るのが大好きなんです。趣味で自分が住むことをシミュレーションしたり、相場を調べたりしています。でも今の仕事が大好きなので不動産はやれないです」などと興味ある仕事を明かした。
最後に向井は「撮影はとてもシリアスな雰囲気の中（笑）、日々遂行しております。詐欺を題材にしたドラマですが、詐欺を撲滅したいという大義名分があるわけではなく、エンタテインメントとしてのドラマを作っています。その中で、こういう詐欺もあるんだとか、こういう詐欺の被害に遭った人が近くにいるだとか、少しでも身近にある詐欺を感じて、少しでも警戒する気持ちに繋がっていけばと思います。いろんな情報を自分から能動的に調べて、それをちゃんと選択してもらえるよう、少しでも手助けになればと思います。また、エンタテインメントとして詐欺の手法であったり、お芝居を単純に楽しんでもらえる爽快感のある話になっていると思います。（テレ東では）8話まで、WOWOWでは僕が最初思っていたものとは違った方向性の作品になっていますので、まずは金曜の夜8時、気軽に観て楽しんでいただければありがたいです」と締めくくった。
テレビ東京開局60周年 ドラマ８
「テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season１」
2024年4月26日スタート 毎週金曜 夜8時～8時54分 ※初回放送は 15 分拡大
放送局：テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
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