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2021年8月18日 04:00

宮沢りえ主演、伝説の舞台『泥人魚』が18年ぶりにBunkamuraシアターコクーンにて上演決定

宮沢りえ主演、伝説の舞台『泥人魚』上演決定

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左から:愛希れいか、宮沢りえ、磯村勇斗、風間杜夫

 

唐十郎の集大成!演劇賞を総ナメし、演劇界を席巻した伝説の戯曲『泥人魚』が初演以来18年ぶりに、宮沢りえの主演で上演決定。COCOON PRODUCTION 2021『泥人魚』は、2021年12月東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。

演劇史に残る傑作の演出を務めるのは、唐十郎、蜷川幸雄の両虎を師とし、アンダーグラウンド演劇に真正面から取り組んできた劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍。16年シアターコクーン芸術監督・蜷川幸雄の遺志を継ぎ、森田剛、宮沢りえ、荒川良々という布陣で上演された追悼公演『ビニールの城』、19年窪田正孝、柚希礼音をW主演に迎え、耽美なビジュアルとダイナミックな演出で見事に唐の世界観を描きだした『唐版 風の又三郎』に続き、シアターコクーン3作品目となる演出に挑む。

宮沢りえと共演するのは、いまや若手実力派俳優の中でめざましい活躍を遂げる磯村勇斗、宝塚歌劇団月組トップ娘役として人気を博し退団後は舞台を中心に活躍する愛希れいか。共に唐作品に初挑戦となる。19年の『唐版 風の又三郎』で唐作品に初参加ながら、金演出に深い感銘を受け、テント芝居へも出演するなど飽くなき探求心の持ち主・風間杜夫が初演の唐十郎が演じた役で出演。更に、岡田義徳、大鶴美仁音、渡会久美子、広島光、島本和人、八代定治、宮原奨伍、板倉武志、奈良原大泰、キンタカオ、趙博、石井愃一、金守珍、六平直政と、本作に相応しい、曲者が結集した。

COCOON PRODUCTION 2021 『泥人魚』
2021年12月6日(月)~12月29日(水)  Bunkamuraシアターコクーン 全28公演
チケット発売日: 2021年10月17日(日) AM10:00~

【あらすじ】港の町を去って、今は都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)。店主の静雄(風間杜夫)は、まだらボケの詩人だ。陽が落ちると急にダンディな夜の詩人と化す。ある時店に現れたのは、詩人を「先生」と呼ぶ男、しらない二郎(岡田義徳)。二郎は詩人静雄の元門下生であり、蛍一とは、長崎の諫早漁港で共に働いた仲だった。干拓事業の賛否に揺れる漁港では、湾を分断する「ギロチン堤防」が内側の調整池の水を腐らせ不漁が続き、池の埋め立てに反対だった仲間の漁師が、次々と土建屋に鞍替えしていく。そんな現実に絶望した蛍一は、港の町を去ったのだ。一方の二郎は、実は港に派遣された「さぐり屋」だった。依頼主は、月の裏側を熟知しているとのたまう女、月影小夜子(愛希れいか)。二郎の裏切りを蛍一がなじっていると、蛍一を探して、やすみ(宮沢りえ)という女が現れる。少女時代、ガンさんという漁師に海で助けられ、その養女となった娘だ。「ヒトか魚か分からぬコ」と呼ばれるやすみは、ある約束を果たしに来たと言う。「人の海の貯水池で、言ったとおりの人魚になれ」と。蛍一の前で見せた片方の足には、一条のきらめくものがはりついていて──。

宮沢りえ コメント
唐十郎さんの世界は、私自身が一番深く呼吸できる場所。唐さんの言葉たちが自分の中を通って、口からポンと生まれる瞬間は理屈抜きの心地よさがあり、掃き溜めの中でも生き生きと生きる術を持っている唐作品のヒロインを、再び演じることが出来ることに大きな喜びを感じています。前回の『ビニールの城』は、蜷川幸雄さんを突然失った不安の中、演出の金守珍さんはじめみんなのパワーが凄かった。今回は前回とはまた違う状況なので、アクセルを一段と踏み込まないといけないと、ピリッとした感覚があります。磯村さんは何本か作品を拝見して、役に憑依する人という印象があります。唐さんの台詞を吐くというのは、頭の中のプランを壊していかなければならないので、同志として頼もしく感じる一方で、風間さんは壊すのが得意な方だと思うので安心しています。愛希さんとは初共演ですが、宝塚出身の方が入ることで、多彩な世界がより深みを増すのではと楽しみです。迷宮のような唐作品の世界を想像力を駆使して見てほしいですし、豊かな時間のためには、私たち全員がこの戯曲を心から溺愛して作り上げていくことが大事だと思っています。

 

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