石丸さち子演出、鳥越裕貴主演 舞台『いとしの儚』
ろくでなしは女を貰った。それは鬼が、墓場の死体を集めてこしらえる女だった。
100日経たずに抱くと水となって消えてしまう、その女の名は「儚」。人の夢、儚し、のハカナ。これは、美しくも儚い100日間の愛の物語。
左:儚(鎌滝恵利)右:鈴次郎(鳥越裕貴) 掲載写真は全て 撮影:阿部章仁
10月6日(水)六本木トリコロールシアターにて、石丸さち子演出、鳥越裕貴主演の舞台『いとしの儚』が開幕。開幕直前に行われた公開舞台稽古の模様と石丸さち子および全キャストの意気込みコメントが届いた。
2000 年に扉座公演で初演、のちにパルコ劇場や明治座、韓国での公演と、幅広く上演されてきた『いとしの儚』は、残酷で 滑稽な御伽話の世界の中から見事に人間愛を取り出した、横内謙介の不朽の名作である。
主人公の鈴次郎には、舞台『弱虫ペダル』やミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、『文豪ストレイドックス』など舞台を中心に活躍する鳥越裕貴。ヒロインの儚に鎌滝恵利。鈴次郎のライバル・ゾロ政に中村龍介。鈴次郎に儚を与える鬼シゲ役に辻 本祐樹。鬼婆や僧侶、お地蔵様などの七変化に挑む原田優一。そして、ストーリーテーラーとしてこの物語を語る語り部 の青鬼役に久ヶ沢徹。少数ながらも多彩なキャストが集結し、石丸版『いとしの儚』に華やかな彩を加えている。人が人を想うこと、誰かの幸せを願うこと、自分を受け入れてくれる存在があることが、いかに温かく大切なものなのか。人との触れ合いが制限されてしまう今だからこそ、このストレートなラブストーリーを堪能したい。
舞台『いとしの儚』は、10月6日(水)~17日(日) 六本木トリコロールシアターにて上演。
◆演出・石丸さち子 コメント
今という時に、初日を開け、間もなく劇場にお客様が集まってきてくれるということに、興奮し、大きな喜びを覚えています。
だからこそ、舞台と客席で大きな感動を分けあえる時間にしようと、演出家として、出演者やスタッフと、様々に作品を探り、生み出してきました。
胸を打つ愛の物語と、熱のこもった上質のエンタテインメントがお届けできると確信しています。
左:鈴次郎(鳥越裕貴) 右:賽子姫(鎌滝恵利)
◆鳥越裕貴 コメント
緊張というよりもワクワクしております。
ついに”いとしの儚”を上演出来る。
この作品を知ってから間もないですが
脚本の凄さを稽古する度に更に驚き、どんどん世界観にハマっていっております。
この素晴らしき作品を皆様にも味わって頂けるように全力を尽くしたいと思います。
配信もありますので是非!宜しくお願い致します。
儚(鎌滝恵利)
◆鎌滝恵利 コメント
一ヶ月の濃い稽古の日々を経て
やっと初日を迎えられたような気がしています。
『いとしの儚』という素晴らしい作品で愛とエネルギーに溢れる石丸さん演出のもと多才すぎる先輩方と初日を迎えさせて頂けること、またこの時期に無事
皆様に作品をお届けできることを感謝し、最後まで走ってまいります。
鬼シゲ(辻本祐樹)
◆辻本祐樹 コメント
演出の石丸さん、スタッフさんと、キャストで
稽古初日から熱く!楽しく!僕はもがいて準備して参りました。
6人のキャストで登場人物の数を埋めるべく奮闘しております。舞台裏は早替えで舞台上と同じくらい熱気に満ち溢れています。コロコロ変わる役も楽しんで頂ければ幸いです。
そして物語を楽しんでください。
なにより、無事に公演が出来ることを心から嬉しく思います。本日はありがとうございます。
左:鈴次郎(鳥越裕貴) 中:ゾロ政(中村龍介) 右:鬼シゲ(辻本祐樹)
◆中村龍介 コメント
とにかく楽しみです。
人前に立ち、皆さんが、作品を通して何を感じるのか、、、
見所としましては、物語は もちろんの事、一人一人のパッションや、滴り落ちる汗の一滴を見て頂けたらと、、、
そして、カーテンコールで横並びになった時に、「あれ?キャスト6人だけ?」
と錯覚していただけたら、、、「生」を皆さんに お届けします。
宜しくお願いします。
地蔵菩薩(原田優一)
◆原田優一 コメント
沢山のキャラクターを演じる楽しさと、着替えの大変さと、息切れを隠す辛さにまみれ、
いよいよお客様に観ていただけるのかと、心が踊っております。
今は、それぞれのキャラクターに吹き込んだ命をより昇華させるための作業中です。
終演した時に、「あれ?!6人しか出ていないんだっけ?」と改めて思っていただけるよう努めます。
青鬼(久ヶ沢徹)
◆久ヶ沢徹 コメント
正直『もう初日?!もっと時間を…』とゲーテばりの気持ちです。
しかしお客様にはそんな事思ってるなど、微塵も感じさせは致しませんし、
コレを読んで、そんな事思ってるんだぁと思われながら観劇されても
終演後、そんな事思い出させないほどの物をご提供致す所存ではありますが、
時間足りなかったのねと思い出させてしまったら、ゴメンねゴメンねーとも思ってます。