取材:記事・写真/RanRanEntertainment
『行先不明』東京初日前会見・公開ゲネプロが3月11日(金)に、サンシャイン劇場で行われ、佐藤アツヒロ、五関晃一 (A.B.C-Z)、真琴つばさ、馬渕英里何、福田転球、ヒデ(ペナルティ)、永島聖羅、伊藤萌々香が出席した。
左から)伊藤萌々香 ヒデ 馬渕英里何 五関晃一 佐藤アツヒロ 真琴つばさ 福田転球 永島聖羅
本作は、会社の“積立金横領”をテーマに、未来への希望と不安をユーモラスに描いた作品。作・演出の藤井清美と佐藤が2019年に上演された『ブラックorホワイト?あなたの上司、訴えます!』に続き再タッグを組んだお仕事コメディ第2弾で、「もし自分の将来のためのお金が突然消えてしまったら」という、誰もが他人事ではすまされない題材に共感でき、笑える物語が展開する。
佐藤は「旅行会社で普段行われている業務をよりリアルに、コメディっぽく、面白く描いていて、その中に人情味があるお芝居になっています。(コロナ禍のため)何があるか分からないので、一つひとつ最後まで頑張りたいと思います」と挨拶。見どころを聞かれると、「見どころはなんでしょう…」と言葉を詰まらせたあと、「普通の格好です。スーツを着たりと、普通の格好なので、普通の人になります」と返答。すると、ヒデがすかさず「質問と全然違う答えになっていますよ。見どころをお願いします」とツッコんで会場を盛り上げていた。その後、佐藤は改めて「元気になれるところです。それから、謎解きが多い物語なので、いろいろなセリフを覚えておくと、最後にそれが明らかになります」と語り、本作をアピールした。
また、稽古場の雰囲気について、佐藤は「(キャストたちは)自然と仲良くなっていきました」と振り返る。ヒデも「(佐藤の)この人柄に癒されて、楽しませてもらっていました。座長がちょっと天然要素があるお人柄なので。和気あいあいと過ごせたと思います」とコメントした。
佐藤とは先輩後輩の間柄の五関は、「(佐藤とは)劇中でも先輩後輩です。みんなに(五関が演じる三國が)責められている時も、アツヒロさんが演じる佐々が唯一、味方してくれるシーンがあるのですが、その時の目が優しすぎて、“五関”が出てきちゃうんです。僕が一番かわいがられている後輩なんじゃないかって、私情が出てくるくらい優しいので、そこに甘えてズカズカいっちゃってます」とにっこり。一方、そんな五関について佐藤は「とても楽しい後輩です。なんでもできて、なんでもやる。皆さんにかわいがられていて、素敵ですね」と笑顔で明かした。
「社長役は初めて。終わってからもどこかで『社長』と言われたら、『はい』って返事をしてしまいそうなくらい役に入っている」と話す真琴は、「名古屋公演は勢いで、12人が突っ走って完走したところがあります。東京公演では42.195キロを、駅伝のようなチームワークで走り続けようと思います」と意気込む。そして、「(劇中に)佐々さんが謎解きをしようとすると、邪魔が入って止められるというシーンが出てきます。それが人生に似ているような気がしますし、それをどうやって乗り切っていくのかが佐々の見どころでもあります」と話した。
最後に、佐藤は「みんなで協力し合って生きていくというのが、この舞台のテーマでもあるので、(テーマの通りに)千秋楽までメンバーとスタッフとともに頑張っていこうと思います」と想いを述べて、会見を締めくくった。
『行先不明は、3月12日(土)〜21日(月・祝) に東京・サンシャイン劇場で上演。