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2022年12月16日 04:00

三宅健 × 藤木直人 「贅沢な舞台を楽しんで!」奏劇『Trio ~君の音が聴こえる』開幕

取材・撮影/RanRanEntertainment

三宅健が主演を務める奏劇vol.2『Trio~君の音が聴こえる』が、12月15日(木)に開幕した。開幕直前の15日午後、東京・よみうり大手町ホールにてフォトコールがマスコミ向けに公開され、主演の三宅健をはじめ、主要キャストの藤木直人、大鶴佐助、そして原案・作曲の岩代太郎が登壇し、取材会が行われた。

 

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左から:大鶴佐助、三宅健、藤木直人、岩代太郎

 

音が繊細に光のように降り注ぎ、登場人物の心情に寄り添った極上の音楽に包まれる。映画「キネマの神様」、「Fukushima50」「MOTHER マザー」、「レッド・クリフ」といった数々の映画音楽を手がけ、日本を代表する作曲家のひとりでもある岩代太郎が生み出した新しい芸術の形「奏劇」。2作目の今作には、V6の活動にひとまず休止符を打ち、個人の魅力で新たな道を歩み出した三宅健、アーティストとして音楽の才を生かしながら俳優としても様々な役柄をこなし円熟味を増した藤木直人、そしてこの二人と年の差がありながらもその演技力で堂々と渡り合う成長著しい俳優 大鶴佐助が抜擢された。

 

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フォトコールでは、この三人のキリキリと緊張感のありながらもそれぞれの心に抱える切なさが吐露されるシーンが披露された。純粋無垢な三宅演じるサムの台詞と岩代の美しいピアノが融合し、人の声に近いと言われるチェロが藤木演じるトムの心の揺れを表現し、哀愁漂うバンドネオンの音色が強がる大鶴演じるキムの心の奥底の叫びを吐露する。ネストル・マルコーニの弟子でありイタリア・ピアソラ国際コンクールにて史上最年少で準優勝したバンドネオン界の新星・三浦一馬と、ジャズ、タンゴ、ポップスとクラシックだけでなく幅広いジャンルで演奏活動を展開するチェリストの西谷牧人と超一流の演奏家がこの舞台の音色を紡ぎ出す。言葉と音楽が絡み合う極上の舞台を想像させるフォトコールだ。

 

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三宅はこの舞台について「役者陣が発する言葉に、演奏家の方たちが奏でてくださる音楽で寄り添ってくださって、お互い奏でるハーモニーで一つの役になっていく感覚というのは今回初めて」と新たな経験を語る。

朗読劇のように台本を持ちながら演じる奏劇だが、「演出の深作さんから『覚えてしまって、腹に落ちてしまうとそれはまた違う』と言われたので完全に覚えきらないで演じなければいけないというのも意外と大変で、何度も読んでいると気づかないうちに覚えていっちゃうので、あくまでも音楽家の方たちの様にスコアをみながら台詞を発するような感覚で台本を持っているというのが結構難しい」と新しい芸術を創造する苦労についても語っていた。

 

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岩代と20年以上前から面識があったという藤木は「いつか、一緒に何かやりたいねって言ってくださっていたので、こうやって形になって、しかも太郎さんがピアノを弾いてくださるってめちゃくちゃ豪華だなって毎回その贅沢を味わっています」と岩代と共演することの幸せを語る。また、共演の大鶴について「佐助くんが一番年下だけど、めちゃくちゃしっかりしてるし、(演技も)上手なんで、僕はもう佐助くんのファンになりました」と発言すると「いやぁ、うれしい」と満面の笑みの大鶴。その大鶴は、三宅の劇中の台詞を引用し、「“音楽は聴いてくれる人がいなければ、ただのノイズ”という台詞があるように、お客さんが入って聴いてくださって観てくださってこの作品が完成すると思うんで、是非一緒に作品を作りあげていただけると幸せです」とメッセージを送った。

 

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三宅も、「今年一年は、コロナ禍という環境の中でも、ファンの方々と直接会える機会を沢山もうけてもらった充実した一年でした。今回はキャパ(シティー)の問題もあって、なかなか激戦で観にこられる方の方が少ないかもしれませんが、チケットをゲットした方々には新しい奏劇という芸術の形を、贅沢な音楽と共に楽しんでいただけたらなと思っております」と締めくくった。

藤木が言うように「クリスマスシーズンにはちょっとヘビーすぎる」内容なのかもしれないが、触れてしまったらもはや抜け出せなくなる中毒性を秘めたこの奏劇。まろやかでビタースィートなコーヒーみたいに余韻の残るこの舞台は、一年も振り返るこの師走にはむしろぴったりなのかもしれない。

 

奏劇 vol.2『Trio〜君の音が聴こえる』
原案・作曲:岩代太郎
脚本:土城温美
演出:深作健太
出演:三宅健 大鶴佐助 黒田アーサー サヘル・ローズ 藤木直人 
演奏:三浦一馬(バンドネオン)、西谷牧人(チェロ)、岩代太郎(ピアノ)
公演日程:2022年12月15日(木)〜24日(土)  よみうり大手町ホール

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