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2023年6月24日 16:26

井上芳雄、望海風斗、平原綾香らが、きらびやかで美しい愛の物語を描く『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』囲み取材レポート

取材・撮影/RanRanEntertainment

バズ・ラーマン監督が映像で作り上げた世界を、アレックス・ティンバースの演出でパワーアップさせた『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』。2018年のボストン公演を皮切りにブロードウェイでも上演され、トニー賞最優秀作品賞(ミュージカル部門)をはじめとする10部門を受賞した。これまでロンドンやオーストラリア、ドイツ、韓国など世界各地で上演されてきた本作がついに日本に上陸。

6月24日(土)、プレビュー公演を前に行われた囲み取材には、望海風斗、平原綾香、井上芳雄、甲斐翔真、橋本さとし、松村雄基、伊礼彼方、Kが登壇した。

 

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左から:K、松村雄基、甲斐翔真、平原綾香、バズ・ラーマン監督、望海風斗、井上芳雄、橋本さとし、伊礼彼方

 

望海が「演じていてもセットの世界観に助けられていますが、客席から見るとこんなにすごいんだと感じます。皆様にこの素晴らしい世界を早くお伝えしたかったので、いよいよその日がくるのが楽しみです。皆様の反応や空気感でも変わっていくと思うので、色々試しながら作り上げていけたらいいなと思います」と意気込み、平原は「私と翔真くんの初日は26日ですが、本当に素晴らしい作品に出演できるのがとても幸せです。クリスチャンが冒頭で『これは愛の物語だ』と言うんですが、クリスチャンがサティーンのためにラブソングを書いて、サティーンはクリスチャンのために限られた命を最後まで全うする。人を愛すること、その気持ちを相手に伝えることがどれだけ素晴らしいことかを感じました。皆さんも、見終わったあとに『愛してる』という言葉が心に残ると思います。泣けて笑えて、悲しいけど最高にハッピーな作品なので、ぜひ観ていただけたらと思います」と熱く語る。

 

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井上は「コロナを挟んで大変な状況の中、これだけスケールの大きな企画が実現したことに喜びを感じています。オーストラリアや韓国のスタッフさんなど、本当に多くの方が帝劇に集まり、今日の日を目指してきました。無事にこの日を迎えられて感無量です。欧米とはまた違う反応でしょうから、日本でどう受け入れられるかドキドキしますが、僕らが作ってきたものをぶつけるだけですね」と気合十分。

 

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橋本は「楽しみで仕方ないです。お客さんと一緒に盛り上がれる作品ですから」と話し、井上の「さとしさんと雄基さん、ジドラーという役が出てくる瞬間、拍手と歓声がないと本人たちもやる気が出ないでしょうから。どんな感じで出るんでしたっけ?」という声に「みなさん、お待たせしました!みんな大好きハロルド・ジドラー!僕です!」と実演。「冒頭なので、そこだけでも頑張っていただけると」と話して笑いを誘っていた。

甲斐は「クリスチャンがこの世界を始めるんですが、見た時になんだか泣けたんです。この作品が日本にやってきて、日本の皆さんに届けられることが鳥肌もの。待ちきれないですね」と感慨深く話す。

 

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また、煌びやかなのはセットだけではない。衣装は全てキャスト一人ひとりに合わせたオーダーメイドということで、平原は「衣装も靴もヘッドセットも、全部スタッフさんによる手作業のオーダーメイド。本当に美しいので衣装も見どころです」と絶賛する。サティーンの衣装について望海は「宝塚後、この格好で舞台に立つのはファンの方の心が心配ですが、気にならないくらい世界観にマッチしていると思います」と言いつつ、「父は2階席じゃないと見れないと言ってました。息子が急に娘になったみたいな……」と話し、キャスト陣から「かわいい!」と声が上がっていた。

続いて松村が「僕はWキャストが初めてなので、バディである橋本さとしさんに助けていただき、憧れと尊敬を持っています」と話し出すと、井上から「反面教師なんですよね」と茶々が入り、橋本は「真逆のタイプ。僕は台詞を自分でアレンジしちゃうけど雄基さんはしっかりしているし、立ち位置とかも完璧です」と頷く。松村は「ジドラーは華やかでおおらかでユーモアのある人。さとしさんは演じなくてもチャーミングですし台本にとらわれない自由さがあるので見習っています(笑)」とユーモアを交えて返していた。

 

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クリスチャンとサティーンを引き裂くデューク役の伊礼が「(Wキャストの)Kくんはこれがお芝居2回目なので、立ち方や喋り方など色々お伝えしました。彼は耳も感性もいいんですが、ずるいんですよ。稽古で僕に先にやらせて、それを見てぱっと盗んでアレンジして自分のものにしちゃう。やらしいとこがあってデュークそっくり(笑)」と話すと、Kは「まだ2回目で、何を見て勉強すればいいかわからないんです。伊礼さんという良いお手本とご一緒させてもらえてすごくよかったです。今日のプレビュー公演も拝見して、しっかり盗もうと思います!」と笑顔で答える。

伊礼は「新しいヒールが日本にやってきました。ミュージカル界のヒール、貴族、クズといえば伊礼彼方です!2人の物語がより盛り上がるよう、引き立て役になりたいと思います」とアピールし、NHK連続テレビ小説『らんまん』にも触れながら「朝ドラでも憎まれ役をやらせていただきました。そちらでは(ヒロインに)逃げられましたが、今回はどうなるか楽しみにしていただけたら」と笑わせていた。

また、井上は先日行われたミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』の制作発表で堂本光一が「ムーラン・ルージュ!に予算を取られてこっちに回って来ないんじゃないか」と心配していたことを受け、「光一くんの方にはちゃんと予算を取っていると思います。光一くんが初の翻訳物をやるのは大きなトピックスですから。でも、この作品は本当に心配になるくらいお金がかかっています。僕も20年以上帝国劇場の作品に出ていますし、いつも精一杯やってもらっていますが、この気合の入り方はすごい。決死の覚悟を感じるというか規模が違います。本気で取り組んでいるのがわかるし、そうしないと成立しない作品だということもやってみてわかりました」と語る。「チケット代が高価ですが、それでも世界中の公演で一番抑えているらしいです。世界のどこかで観ようと思っているなら日本がお得です」とアピールした。

 

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ここで、映画を手がけたバズ・ラーマン監督がサプライズゲストとして登場。 「日本語はわかりませんが、素晴らしい訳なんじゃないかとまず思いました。ユーモアも感じましたし、何より最後の悲劇的な場面が美しく、私が見た中でも一番感動的な『ムーラン・ルージュ!』だったのではないかと思います」と絶賛した。

日本のカンパニーについては「どの国で上演してもやはりその国の文化に影響されます。日本公演で楽しみなのは、様々な有名アーティストが訳詞を手がけていること。ユーミンさんなども訳を行われたということで、非常に楽しみにしています」と期待を寄せ、「意図や意思が伝わるように、そして真実が語られていると、何語かは忘れてしまうくらい。もちろん私が書いたので内容は知っているし、わからないことはありません。日本語でも、まるで英語を聞いているような感覚にとらわれました。それは“真実”があるからだと思います」と締め括った。

本作は6月24日(土)よりプレビュー公演がスタート。8月31日(木)まで帝国劇場にて上演される。

 

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