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2024年12月6日 06:00

「江⼝洋介の悲哀を感じさせる表情が見どころ! 蒔⽥彩珠の最終回は圧巻!」(佐藤祐市監督)「連続ドラマW 誰かがこの町で」完成報告会

WOWOWにて12月8日(日) より放送される「連続ドラマW 誰かがこの町で(全4話)」の完成報告会が12月5日(木) に開催され、主演の江口洋介、共演の蒔田彩珠、そして佐藤祐市監督が登壇した。江口と蒔田はNetflix週間グローバルTOP10で1位を獲得した世界的ヒット作「忍びの家 House of Ninjas」(2024年)で忍びの親子として共演以来のタッグとなる。

本作は2020年に江戸川乱歩賞を受賞した佐野広実の受賞後第一作目として大きな話題を呼んだ同名小説が原作。とある新興住宅地を舞台に、住民たちの間に渦巻く“同調圧力”と “忖度”が引き起こす恐怖を、生々しく、鮮烈に描いた社会派ミステリー。暗い過去を背負ってこの街に隠された真相に迫っていく主人公・法律事務所の調査員・真崎雄一を江口、自分を捨てていなくなった家族を探してほしいと真崎の元を訪れて、真崎とともにかつて家族と暮らしていた町を訪れる少女・望月麻希を蒔田が演じている。

江口は「身内を亡くしたという重い役。スタートがそこだったので⾃分のエネルギーをそぎ落として、現場で『こんな感じでいいですかね?』、歩き方も『足引きずっていいですかね?』って言いながら、監督(の意見)に委ねて真崎という人物を作り上げていきました」と役作りを語った。

また、蒔田は「頼れる大人がいない中で、自分の本当の家族を知りたいという純粋な気持ちだけで、真崎さんの元へ訪れる少女。真崎さんとの距離感はワンシーン毎に江口さんと監督と相談していきました」と二人に感謝。江口は「Netflixでは頼りないお父さんだったけど、大丈夫だった?」と問いかけると、蒔田は「頼り甲斐のあるお父さんでした」とニッコリ。

佐藤監督は「ひとつの町を舞台に、その中で決めたルールが人を縛っていくというのがストーリーの大きな流れ。それがどんどん間違った方向に行ったときに、人はどうするんだろう。町という小さな単位ですけど、国とか世界でも。SNSなど今我々の周りに起こっていることにも繋がっているのかなと問題提起をしている作品。今回撮るにあたって一番気をつけたのは家族の情報。麻希が本当の親が知りたいと真崎を訪ねてくるところから物語がスタートするんですけれども、彼女の思いは家族を知りたいということ。真崎も家族に対していろんな思いがあって、今起こっている表面的な出来事の下に何か家族の情報みたいなものが実は流れていることを大事に思って撮っていました」と本作への思いを熱弁。特に注⽬してほしいポイントとして「江⼝さんの娘を亡くした⽗親としての表情。父親ならではの悲哀を感じさせている。今までと違う江⼝さんが観られるはずです」と、江口の表情が何よりも⾒どころだと強調した。

江口と蒔田は「忍びの家」以来の共演。江口は「同じ時間を過ごした仲だったので、台本を読んでいても彼⼥の表情が浮かんでくる。あの頃に較べると(今日の)ドレスも似合っている」と蒔田を称賛。蒔田は「(前作とは)全く違う関係性だったので、撮影初⽇に⼀緒にお芝居をしたときには恥ずかしさがありました。でも、江⼝さんが引き込んでくれるお芝居をしてくれるので、すっと役に⼊ることができました」と感謝。佐藤監督は「親子で褒め合ってますね(笑)」と茶化していた。

座⻑として心掛けたことを問われ、江⼝は「役としての距離感を⼤事にしていたくらいで、あとは皆さんベテランの⽅ばかりなので、やりやすかったです」とコメント。

「最初WOWOWのドラマというだけに緊張しました。長いシーンもありました」と言う蒔⽥に、江口が「最初のシーンが長かった。監督も意地悪だから、ここで役を作ってくれという要求が。喫茶店で話すシーンは4ページくらいありましたね」と撮影を振り返った。

イベント後半は、本作にちなんだ質問。同調圧⼒を受け入れるタイプか否か? 江口は「同調が気持ちいい場合もある。お芝居で同調しあうこともあるし、ライブもそうですけどコンサートで同調し合って、場を盛り上げていくことも。同調が心地悪かったら、声を出して酷評したくなるタイプではありますけど、今回のように⼼地よくない同調圧⼒に気づかないこともあるのかなと思いました」とコメント。佐藤監督は「僕はすぐ同調しちゃうタイプ」と苦笑していた。

そして、蒔⽥は「⾃分が正しいと思ったことには同調するし、違うと思ったときには反発する自分でありたい」とキッパリ答えていた。

隠されている闇を暴くという⼆⼈の役柄にちなみ「⼈には⾔えない隠しごとを教えて」という質問も。江口は「そんなの⾔えるわけないじゃないですか。隠し事は誰にでもありますよ」と苦笑。蒔⽥も「じゃあ、私も⾔えません!」と同調。そこで「じゃあ、僕が全部バラしましょう」と言う佐藤監督が「江⼝さんはものすごく繊細。江口さんの朝の表情で何を考えているか探っていました」、さらに「彩珠も繊細!」と続けた。それには江⼝も「分かる。繊細だよね」と同意。「緊張していたと思うけど、最終回の蒔⽥さんは圧巻です!」(佐藤監督)「凛としていましたよね。それぞれけじめをつけていく最終回ですから」(江⼝)と特に最終話が見どころとアピールしていた。

WOWOW「連続ドラマW 誰かがこの町で」 12月8日(日) 午後10時
WOWOWにて放送・配信スタート(全4話) 第1話無料放送

 

 

 

 

 



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