BSテレ東 10月クール 深夜ドラマ「猫カレ -少年を飼う-」の記者会見が10月5日(木)に行われ、会見には連ドラ初主演の石川恋、共演の齋藤潤、内藤秀一郎、坂田梨香子が登壇した。
原作は、青井ぬゐ原作の人気コミック「少年を飼う」(ゼノンコミックス/コアミックス)。30歳の独身OLと16歳の猫系男子の同居生活を描いたホーム・スイート・ヒューマンドラマで、BSテレビ東京で2023年10月7日(土)深夜24時から放送開始される。
主人公・藍を演じる石川は、台本や原作コミックを読んで「(藍は)30歳のバリバリOLで周りからは『鉄の女』と揶揄される鎧を纏った女性。私自身も今年30歳で、頑固で強すぎる部分があって、藍とは環境、セリフ、感情など重なる部分がすごく多く、共感しながら読んでいました」と感想を漏らした。
そして、藍と出会い同居生活をする16歳の少年・凪沙を演じた齋藤は「原作を読んで一瞬にその虜になりました。こんなに温かい作品に自分が携われると決まって、嬉しさとワクワクさがこみ上げてきて、でも台本を読ませていただいて緊張感も湧き上がってきましたし、この作品作りに携わっていけるのは自分が目指していたことだったので、嬉しかったです」と出演が決まった喜びを振り返っていた。
藍が心を許す親友・清香を演じた坂田は「(原作での)凪沙くんがすごいかわいくて、こんなにぴったりな子(凪沙)がいるんだという印象を持ったこと、これからの撮影が楽しみです」と話した。
また、藍の高校時代の同級生であり、凪沙が通う高校の美術教師を演じる内藤も「(原作の)凪沙には一目惚れ。凪沙から目が離せなくなって、こんな可愛い子いるんだって。それで現場に入ったら(齋藤と原作の凪沙が)一緒だと思った。可愛い、可愛い」と二人で齋藤にラブコールを送っていた。
役作りで意識したこと?石川は「共感する部分が多かったので、なるべく自然体で演じようと意識していたのですけど、14歳も離れている少年との共同生活は、クランクイン前には想像がつかなかった。生まれていく愛情は恋愛なのか家族愛なのか。(凪沙と)出会ってから大切な存在に変わっていくのが難しいと感じていました。でも、潤君にすごく引っ張ってもらった部分も多く、毎日一緒にお芝居をしていくことによって、自然と出来上がっていったのかなと思います。私が現場で監督と悩んでいるときも、フォローする言葉をかけてくれたり、気持ち的にも救われました」と齋藤にも感謝していた。
一方、齋藤は「役作りの上で、藍さんとの距離感にはすごい気をつけました。毎回藍さんに対する感情も変わっていくので、そこはしっかり演じられたらいいなと思った。でも、そのままの二人でもいいなとお芝居しながら感じていたので、(距離感については)クランクインしてからはあまり考えなくなりました。あと、16歳の猫系男子ということで、この年にしか出せない強さ、かわいいらしさ、素直さを全面的に出していけたらいいなと思って、素のままの僕も出しましたね」と自信をみなぎらせた。
MCから齋藤へ「猫系男子と感じているか?」の質問に齋藤は「僕はあまり思わない」と返事するものの、キャスト全員は猛反発。「現場では自由気ままに、お気に入りのスペースで猫みたいに丸まっている」など、お気に入りの猫男子として皆から可愛がられていた。
石川は齋藤の印象について「本当に凪沙君ぴったりだな、可愛いらしい16歳だなっていうふうに感じたんですけど、撮影を日々過ごすことによって、凪沙も潤君自身もどんどん頼もしくなって、背も少し伸びたような気もするし、お芝居に対してもまっすぐで、少し間違えてしまったときは、人一倍悔しがっているし、凪沙のことを常にずっと考えている。16歳らしい可愛らしい少年の部分もあるが、本当に魅力あふれる俳優さんと感じました」と賞賛していた。
その齋藤について、内藤は「(趣味で)炭を作っているらしいんです。お母さんと一緒に、畑で竹を燃やして炭を作っているそう。だから怖くなっちゃいました」と笑わせていた。
また、齋藤が撮影エピソードを披露。「藍さんがずっと寝ていて、そのときに凪沙が帰ってきて、寝ている藍を見ているというシーン。段取りから撮影が終わるまで30分ぐらい、ずっと、(石川は)体制を変えずにずっと寝ていて、メイクさんがさんが首とか直しに来てもずっと動かず、そのシーンを取り終えました」と石川の睡眠シーンを紹介。当の石川は撮影中熟睡していたそうで、「衝撃でした。自分の記憶のないシーンが組み込まれていたというのは結構恐怖です」と苦笑していた。
最後に石川は「人と人が出会って生まれていくものには、新しいことや温かいこともたくさんあって、さらに年齢関係なく人と人が繋がることはこんなにも素晴らしいことを、この作品から教えていただいた。藍と凪沙は孤独なもの同士が一緒に生活し、少しずつ近くなっていくけれど、この二人は30歳と未成年という壁があって、それも二人らしい乗り越え方をしていくので、その繊細に紡がれていく物語を楽しみに観ていただければ嬉しいです」と締めくくった。