WOWOWにて6⽉9⽇より放送・配信スタートとなる連続ドラマW 東野圭吾「ゲームの名は誘拐」の完成披露試写会が5⽉28⽇(火)に都内劇場で行われ、主演の⻲梨和也、共演の⾒上愛、渡部篤郎が登壇。さらに、MCには本作に出演する森⾹澄が務めた。
本作は2002年に刊⾏された東野圭吾の人気⼩説『ゲームの名は誘拐』が原作で、主⼈公の広告代理店の敏腕プランナー・佐久間駿介(亀梨)が、⼿掛けていた⼤型プロジェクトから突如降板させられたことを機に、⾃分を引きずり下ろした⼤企業の副社⻑(渡部)に⼀⽮報いるため、その娘・樹里(見上)と共謀して狂⾔誘拐を企てたことから始まるミステリー。
冒頭、MCの案内よりキャストが登場するも、亀梨の姿が見当たらない。「すべてはゲームだ、この世界のすべては」という亀梨の声と同時に客席最上部より亀梨本人が登場というサプライズ演出が行われた。亀梨は「後ろで⼩っ恥ずかしかったです(笑)」と照れくさそうな笑顔を見せていた。
亀梨は「原作を読んだときのイメージはスケール感があること。僕自身20何年、こういうお仕事をさせてもらっている中で、映像化するには大変な部分があるなと感じ、チームでどういうふうに撮っていくのか、期待を持って撮影に入りました。実際、我々キャストとしても映像をイメージしながら、現場で説明を受けながら、“ここにこういう感じの流れがあります”と言われて、自分たちにないもの、(想像力をもって) 芝居をしていきました。素晴らしいものに仕上げていただいたので、早く皆さんに観ていただきたいという思いでいっぱいです」と撮影には工夫を重ねたことを明かした。
三上は「ラストにかけて、私もしっかり騙されました。でもこの騙しを実写化するときに、私も参加するので、どう仕掛けに乗れるか、ゲームの輪の中にどう自分が入っていったらいいかということも考えました。ミステリーの仕掛けも素晴らしいんですけど、そこに至るそれぞれの動機、その人間ドラマみたいなものが描かれていたので、脚本になったらどうなるのか楽しみにしていました」と振り返った。
亀梨・見上・渡部の三人は今回が初共演。亀梨は「そのままバディものということもあって、見上さんとは結構早い段階で、壁を作ることなく受け入れてくださったので、非常にクリエイティブな話をしつつ時間を過ごしたので、非常に楽しかったという印象です」、また渡部については「何度もプライベートでお会いさせていただいて、それこそサウナでお会いしたこともあったり、故に僕の中で何か安心感がありました。(お陰で)佐久間という役柄に集中させていただけたのは、非常にありがたかった」と感謝。MCからの「サウナでお会いするときと現場での印象が変わることがあるか?」のツッコミに、亀梨は「いつお会いしてもまんまというか、気さくに声をかけてくださるのが本当にありがたいです」と最敬礼だった。
見上は亀梨の言葉に対し「この波に乗らせていただこう!みたいな。亀梨さんが作り上げている波に乗せていただくという気持ちと、樹里は二人平等のバディを望んでいる子なので、自分も隣に並べるように頑張っていこうみたいな気持ちでした」と感謝。また「渡部さんは2日間ぐらいしかご一緒してないんですけど、テレビで拝見していたままの、すごく真摯でかっこいい。こういう大人になりたいなと密かに思っておりました」と笑顔で語った。
渡部は⻲梨について「仕事の経験値も、⽣きてきた経験値もある、真⾯⽬な⽅で、すごく真摯に作品に取り組んでいて、さすがだなと思います」と称賛。また見上には「(⾒上が出演した)作品はたくさん観ていました。『幽☆遊☆⽩書』とかも⼤好きで。とっても素晴らしい⼥優さんだなと。これからの活躍を楽しみにしています」と激励した。
誘拐犯の佐久間と共犯者の樹里が惹かれ合う?という要素も大きな見どころ。犯人と被害者が恋愛に似た感情を抱くという現象“ストックホルム症候群”について、⻲梨は「序盤にテーマとして一番大きく取ったところ。我々が行動をともにする部分は台本にも描かれている。とはいえ、恋愛というパートとしてたくさん描かれているわけではないので、いつどこで二人がそういう感情、そういう思いでつながっていくのか、ここのリアリティをしっかりたどり着かなきゃという話をさせてもらったんです」と話し、さらに「弱さを共有し合うと恋愛という感情になっていくのかなと僕は思いましたけど」と続ける。見上は「『秘密を共有するというのもひとつあるよね』と監督とも話した記憶があります」とフォローした。
連続ドラマW 東野圭吾「ゲームの名は誘拐」 6⽉9⽇(日) 午後10:00より
WOWOW・WOWOWオンデマンドにて放送・配信スタート(全4話)