
川合郁子 和田琢磨 紅ゆずる 尾上菊之丞 尾上右近 佐藤流司 梅田彩佳
J-CULTURE FEST presents詩楽劇「八雲立つ」ゲネプロ取材会が2025年12月28日(土)に東京国際フォーラム ホールB7にて行われ、尾上菊之丞、尾上右近、紅ゆずる、佐藤流司、和田琢磨、梅田彩佳、川井郁子が登壇した。

J-CULTURE FESTは、日本古来の伝統芸能の良さを現代に生かす音楽や舞等の“公演プログラム”と、正月行事を中心に日本文化をさまざまな形で体感する“正月テーマパーク”を通して、日本文化を体験できるイベント。詩楽劇「八雲立つ」は2022年から2023年の年末年始の時期に、公演を通して神々に触れることで、一年の穢れを祓い、新しい一年を寿ぐことをテーマに上演された作品で、今回は3年ぶりの再演となる。荒魂(あらみたま)と八岐大蛇(やまたのおろち)の物語を主に、須佐之男の成長物語、岩長姫の美貌への嫉妬からの闇堕ち、草薙剣の誕生から岩長姫が神上がり浄化されるまでを展開。日本という国の構築に大きな役割を果たした須佐之男と岩長姫の魂の交わりを描く。構成・演出を菊之丞、須佐之男(すさのお)役を右近、岩長姫(いわながひめ)役を紅、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)役を佐藤、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)役を和田、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)役を梅田が務める。

右近は、「短いお稽古期間ではありましたが、各エンタメ業界の第一線の人気者たち、実力者たちが、ぐっと集中して形にしたこの作品が、いよいよ幕を開けるということで、ワクワクしています。公演期間が足りず、もっと長くやりたいですが、このメンバーでやらせていただけることは本当にうれしいです。年末のひと時をお客さまに楽しんでいただけるように、精一杯勤めさせていただきたいと思っております」と挨拶。
2022年の公演に引き続き、須佐之男を演じるが、「前回も精一杯やらせていただきましたが、この3年で経験させていただいたことに思いを馳せ、幼い頃からお世話になっている菊之丞先生に自分の成長や変化を感じていただこうと思っておりました」と力を込めた。

一方、紅は「この素晴らしい方々と共演させていただくことを大変嬉しく思っております。そして、皆さまの年の終わりの大切な時間をお借りいたしまして、舞台に足をお運びいただけることを大変嬉しく思っております。精一杯、力一杯頑張ります」と意気込んだ。
本作の魅力の一つである本物の装束については、「初めて装束を体験したときは、美しいなという思いでしたが、実際に着用してみますと、守られているという感覚よりも背負っているという感覚の方が強くて。この装束の1つひとつの所作にも意味を持たせたいなと思いますし、丁寧に身を預けたいなという気持ちです」と思いを寄せた。
また、佐藤は初日に向けた思いを聞かれ、「頑張ります!」と一言。取材陣から「もう一声」と頼まれると「ちょっと長くなってしまいますが」と前置きし「頑張ります」とボケて会場を笑わせた。
日本の伝統文化を打ち出した本作だけに、普段とは違う稽古を経験した佐藤は「参加させてもらった稽古は、日数にしたら10日ほどでしたが、こうして劇場に入って皆さんの出番のシーンを観ていると、本当に壮大で。皆さんがいかんなく才能を発揮されて稽古をされてきたんだなと改めて感じています」と振り返る。稽古場でのエピソードを聞かれると、「初めて右近くんにお会いしたのは、取材をしていただいた日だったのですが、そのときに私が人見知りなので、本番を迎える前に食事に行ったりして仲良くするというセオリーがあるんですというお話をしたんです。なので、(右近が)それなら絶対に行こうと言ってくださって、連絡先もその日に交換したのですが…今日まで行ってない」と暴露。すると、右近は慌てて「アカウントが見つからなくなっちゃって…」と言い訳をして会場の笑いを誘った。
続いて、和田は「今ここに登壇している以外にも演奏者の方や神楽の方、舞踊の方などたくさんの方が関わって今回の作品が出来上がっています。自分が出ているシーンは限られていますが、出ていないシーンも非常に楽しく稽古場から拝見させていただきました。普段、なかなか触れたりお会いしたりしない方々とこうしてご一緒できるのはとても貴重な機会になりました」と本作への思いを話し、「僕は右近くんと違って、流司くんとカニを食べにいきました」とエピソードを明かした。

そして、梅田は「大切に、そして責任を持って頑張りたいと思います。よろしくお願いします」とコメントを寄せ、「遠くからでも近くからでもじっくり見たくなるくらい、とっても綺麗なお衣裳なので、その衣裳に負けないように頑張らないといけないなと思いました」と思いを馳せた。
構成・演出を務める菊之丞は、「(登壇している)これだけの皆さん、また舞台にいらっしゃらない和楽器の演奏、洋楽器の演奏、そして石見神楽の皆さま、様々なものが結集しました。ただ集めただけではなく、どれだけ関わりを持って、熱量を重ね合わせて積み上げられるかを短い中で、すごい集中力と適応力、想像をはるかに超えるエネルギーでお稽古をさせていただきました」と稽古について言及し、「普段はご一緒する機会がなかなかない皆さんに集まっていただき、互いの領域に踏み込みながら、歌も踊りも芝居も一緒に感じることができるというのがこの詩楽劇の醍醐味だと僕は思っています。稽古をしながら、互いに高めあい、その瞬間瞬間に感じるものを大事にしながらつけさせていただきました」と演出への思いも語った。

ヴァイオリンの川井は、音楽面の魅力について「和洋の融合のシーンももちろんありますが、それぞれが丁々発止するような、音楽の躍動感が楽しめる構成になっていると思います。舞台上で生き生き躍動しているシーンや厳かなシーンなど、いろいろな場面があり、それを盛り上げているのが音楽チームの皆さんだと思うので、ぜひ音楽も楽しみにしていただけたら嬉しいです」とアピールした。
最後に右近は、改めて「2025年を締め括る舞台となります。私たちもこの作品で締め括り、新年に向かっていきたいと思っています。エネルギーを存分に詰め込んだ舞台にさせていただいております。お腹いっぱいというくらい、てんこ盛りの年越しそばを召し上がっていただけるような舞台になっていますので、迷っている方がいらっしゃったら、ぜひお越しいただいて、お腹いっぱい召し上がっていただければと思います」と呼びかけて会見を締めくくった。

J-CULTURE FEST presents 詩楽劇「八雲立つ」
構成・演出:尾上菊之丞
脚本:戸部和久
会場:東京国際フォーラム ホールB7(〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5-1)
公演日程:2025年12月29日(月)〜12月31日(水)
12月29日(月) 15:00/18:30
12月30日(火) 15:00/18:30
12月31日(水) 11:30/15:00
出演:尾上右近、紅ゆずる、佐藤流司、和田琢磨、梅田彩佳、川井郁子(ヴァイオリン)、石見神楽 万雷/尾上菊之丞
出演者:花柳喜衛文華、藤間京之助、若柳杏子、藤蔭慧、高橋諒
演奏:吉井盛悟、田代誠(英哲風雲の会)、豊剛秋、藤舎推峰、住田福十郎、川野稜太/安部潤、齋藤順、北村聡






