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2012年6月19日 01:57

キム・アジュン、ファーストファンミーティング「LIVE SHOW IN JAPAN 2012」開催

2012年6月16日(土)、新宿文化センター大ホールにて、キム・アジュンの日本初イベント「LIVE SHOW IN JAPAN 2012」が開催された。

日本のコミックスが原作(鈴木由美子)の映画『カンナさん大成功です!』(2006)が大ヒットし、トップ女優に上り詰めたキム・アジュン。その後、ドラマ『アクシデント・カップル』(KBS 2009)、『サイン』(SBS 2011)などに出演し、その美貌のみならず、演技力でもその地位を確固たるものにした。シリアスな役から彼女の真骨頂ともいうべきラブコメで発揮される愛らしいキャラクターまで、彼女が演じる役の幅は広い。観る者を飽きさせず、いつも楽しませてくれる。ファン待望のファンミーティングが、満を持して開かれたのだった。

ファンの心は高鳴りを抑えられなかったことだろう。そして、夢のひとときの幕が上がるのを今か今かと待っていたに違いない。

とうとう、その時がきた。会場に入ろうとするキム・アジュンの後姿がスクリーンに映し出された。それに呼応して、会場を埋めるピンクのライトが瞬く。すると、スクリーンに1人の女性のシルエットが…。そう、皆が待ち焦がれていたキム・アジュンだ。そして、そこに響き渡るのは…。誰もが聞き覚えのある、『カンナさん大成功です!』のOST「Maria」。全身白で統一した清清しい雰囲気のキム・アジュンがファンの前に姿を現した。美脚を携えて。そして、パワフルな歌声で会場を一気に彼女の色に染めた。

「みなさん、こんにちは。キム・アジュンです。今日1日、一緒に楽しみましょう。」と日本語での挨拶を残し、彼女が一旦去ったステージには代表作『アクシデント・カップル』や『サイン』の映像。

 

ファンの「アジュンシ!」という呼び声と共にステージに戻ったキム・アジュン。大拍手で迎えられ、「あら…(笑)改めまして。皆さん、こんにちは。キム・アジュンです。今日は私のためにこんなに多くの方があつま…(?)集まってくださって、本当にありがとうございます。」と、日本語での挨拶。ちょっとした言い間違いもご愛嬌。彼女の持つ愛くるしさがそれも愛嬌に変える。会場のファンからは「かわいい!」と声援が飛んだ。

「ご両親がアジアの中心になって欲しいと名づけられたんですよね?」、「はじめてのファンミーティングですよね?」という問いかけにも緊張からか、「はい。」と一言。ファンは「もっと、アジュンさんの声聞きたい!」「話聞きたい!」とやきもきしたことだろう。でも、そんな心配はこの一瞬だけ。なんといってもポニーキャニオン韓国ドラマプロジェクト公式ツイッターのファンミ開催アンケートで総合3位、なんと女性部門では堂々の1位に輝いたキム・アジュンなのだから。次から次へと押し寄せてくる質問の嵐にも臆することなく、素顔を明かしてくれた。

このアンケート順位、ファンからしてみれば、“至極当然”。会場からも「当たり前!!」と声が飛んだ。しかし、アジュンは逆に「期待してはいませんでした。私を待っていてくださって、今日はこんなにもたくさんの方に来ていただいて、そして、いつも応援していただいていることに本当に感謝しています。」と謙虚な姿勢は崩さない。

来日は今回で4回目だという。ドラマ、そして、映画『カンナさん大成功です!』のプロモーション。『サイン』の撮影。そして、今日だ。

この日、会場には多くの男性の姿が見られた。この状況を目にしたキム・アジュンは「すごい!」と感嘆。多くの男性ファンに囲まれた感想を「とても気分いいです!」とも。「韓国ではファンから“オンニ(お姉さん)”とフレンドリーに声をかけられますが、日本のファンの方は毅然としていられますよね。でも、今日は日本でこんなにも多くの方が応援してくれているのだと、驚きました。これまで私が抱いていた日本のファンに対する思いより、熱く応援していただけて、とても気分が良いです。」と日本のファンに対する率直な思いも語られた。

イベント前日に来日し、準備に励んでいたキム・アジュン。昨夜の夕飯は“ろばた焼”だったとか。お寿司(特に大トロ)、お好み焼き(なんと韓国でも自分で作るほど)が好物で、日本のビールは格別らしい。そんなことも気軽に話してくれるキム・アジュン。この飾らないところがファンを魅了するところなのだろう。

しかし、超多忙な中での今回のファンミーティング。『カンナさん大成功です!』以来、6年ぶりの映画『私のP.Sパートナー』が数日前にクランクアップし、休む暇もなく、すぐに日本にやってきた彼女。その最新作はロマンチックコメディーでラブコメ、セクシーさも兼ね備えているという。彼女いわく、「いやらしい感じではなく、かわいらしい感じ」だとか、12月に韓国公開予定だというので、今から楽しみだ。会場からも「期待しているよ!」と拍手。

ステージは様相を変え、「ハン・ジス 離婚公式記者会見」と描かれたボードが登場した。その前には会見席。一体これから、何がはじまるのだろうか?ファンは疑問符に包まれたことだろう。ピンクのロングドレスに身を包んだキム・アジュンが席に座り、なんと、あの『アクシデント・カップル』の一場面が、今日、ファンの前で生再現されたのだ。記者会見といえば、カメラの“フラッシュ”はつきもの。今日は公開記者会見。そして、記者はファン。ということは…。ファンは記者気分でシャッターを切る。会場中から一斉に眩しいほどフラッシュがたかれた。

Q1:これまで演じたキャラクターで自分に似ているのは?

A1:恋に落ちたときの姿は『アクシデント・カップル』のハン・ジスですね。普段は『カンナさん大成功です!』のハンナです。

Q2:どんなデートしたい?

A2:秘密のデート!もし、いまボーイフレンドがいたら、この会場にも来てもらって…。あとは日本でいろんなところ一緒に旅行したり…。

Q3:『アクシデント・カップル』で記憶に残っているドンべクとのシーンは?

A3:四角い台の上で、空を見上げるシーンですね。それに愛の告白をするシーンや詫びるシーン。郵便局でハンコを押すシーンも懐かしく思い起こされます。

Q4:厳しい撮影状況のなか、演技のモチベーションを保つ秘訣は?

A4:ファンの方々の存在です。私を応援してくれて、愛を送ってくれるので、頑張ろうと思うし、元気になります。

(ファンはその言葉へのお礼として盛大なる拍手を返した。)

そして、記者会見のもう一つの要素、“質問攻め”。事前にツイッターで募集されていた質問を次々キム・アジュンに投げかけた。

Q5:セリフはいつ覚える?

A5:実は、まず、相手のセリフを覚えます。すると、自然に自分のセリフが入ってくるんです。

Q6:役作りのために努力していることは?

A6:自分が演じる人物の気持ちや置かれている状況を分析するようにしています。『サイン』では法医学のことも事前に勉強しました。

Q7:共演した俳優のなかで、演技面で刺激を受けた人、リスペクトしている人は?

A7:パク・シニャン先輩は一番刺激を受けた方です。『サイン』でいろいろ教わりました。直接、話をして教えてもらい、たくさんのことを学びました。

もう1人、ファン・ジョンミン先輩も。言葉ではなく、自らお手本を示してくれるので、それを真似しながら、学びました。

Q8:これまでの作品のなかでつらかったことは?

A8:『カンナさん大成功です!』のなかでの特殊メイクです。毎日5時間かけて仕上げ、メイクを落とすのにも2時間。みんな帰ってしまって、1人取り残されて寂しかったです。(泣)

Q9:女優になって、後悔したことは?また、良かったことは?

A9:辛いことはありましたが、後悔したことはありません。(きっぱりと)今日のこの場にいられることが良かったことです!

ファンにとってはこの上ない言葉だ。

Q10:好きな日本のドラマ、映画は?

A10:『ジョゼと虎と魚たち』と『メゾン・ド・ヒミコ』です。特に映画を観ますね。

Q11:一つだけ願いが叶うとしたら、何を願う?

A11:(考えて)一つだけですよね。皆さんをがっかりさせないよう頑張り続け、今日のようにファンの皆さんと会える機会をつくることです。ファンは「頑張って!」「また会いたい!」と拍手で応えた。

2000人もの記者を前にしての記者会見は、さすがにキム・アジュンも初めての経験だったようだ。でも、「今日ほど心強くいられる記者会見も初めてでした。」と。それは、彼女を愛し、応援しているファンが記者としてその場にいたからだ。ファンが発している愛をひしひしと感じていたに違いない。

今回の質問のなかで、一番多かった質問というかお願いがあったそうだ。“「Over the rainbow」を歌って欲しい”。ファンへのお礼の気持ちとしてしっとりとした歌声をプレゼントした。

スクリーンからは今回のファーストファンミーティングを祝して、親交のある仲間からメッセージが送られていた。少女時代・スヨン、キム・ジュヒョク、チソン、チョン・ギョウン、キム・ソンオ、ファン・ジョンミンなどなど。はじめてで緊張しているキム・アジュンにとって、「大丈夫だよ!頑張れ!」という心強いメッセージだったことだろう。

さらなる仲間が登場。彼女の歌の先生でもあるYumiと一緒に『カンナさん大成功です!』のOSTの「星」を披露。本当の姉妹のような2人。プライベートでも仲良く、なくてはならない存在だと明かした。そして、Yumi自身の曲「女だから言えない言葉」(3集収録)をキム・アジュンが出演しているMVをバックに。スクリーンに映し出されるキム・アジュンの姿を見つめるYumi。その光景を目にする客席も愛おしさを感じていたのではないか。

 

『サイン』では科捜研の新人法医官を演じているキム・アジュン。なんと、ドラマさながら白衣を身にまとった彼女が2階の客席に突如現れた。ライトを照らし、客席を回りながら、何かを探している。さらに、1階も客席を探し回る。ようやく見つかったようだ。ステージに戻るとそこには1台のストレッチャーが。「これから検死をはじめます。」と。『サイン』の一場面を観ているかのようだ。

この日、集まったファンの少しでも“近くに”という彼女の思いが伝わってきた。彼女自身も「近くでお会いでき、握手もできたことうれしかったです。2階の方は残念ながら握手できませんでしたが。」とファンを気遣い、大きく2階へ手を振った。

このドラマ『サイン』は、警察庁科学捜査班の新米検視官コ・ダギョン(キム・アジュン)がアイドルスター、ソ・ユニョン(超新星ゴニル)の死をきっかけに科捜研で法医官である上司のユン・ジフン(パク・シニャン)とともに連続殺人事件、その裏にある権力社会に立ち向かっていく法医学サスペンスだ。共演者であるパク・シニャンについて、キム・アジュンは「劇中同様、カリスマ性があり、ほれ込むくらいかっこいいです。」と評し、「寒くて辛かったです。それに、アクションも大変でした。解剖シーンははじめ恐かったのですが、事前に見学して、撮影時は大丈夫でした。そして、ラストシーンは非常に衝撃的です。悲しい気持ちになりました。」と撮影当時を振り返った。

続いて、『サイン』さながら、“キム・アジュン”を解剖しよう!とYes Noクイズで彼女の素顔に迫った。正直に、かつ誠実に答えていくキム・アジュン。いくつかピックアップ。

Q:ファーストキスは20歳

A:(ちょっと考えて)“×”。でも、本当は…。「ちょうど20歳だったかな?!」会場からは「ぜひ聞きたい!」と。「なんか、きょとんとしていてボーっとしていた感じでした。あっという間のことだったような…。」時にはウソも必要だと思っているキム・アジュン。他人を思いやるウソもあるのだから。ファンはもう妄想の世界にどっぷりだったことだろう。

Q:自分の体にコンプレックスがある

A:“×”。完璧なボディをしているキム・アジュン。コンプレックスなどあろうはずがない!と思うが、彼女の考えはちょっと違った。「女性なのできれいになりたいと思うけど、私の体は私の“個性”でもあるので、今の私の体で満足しています。」と。でも、その抜群のスタイルを維持するためにはジムやエステに通い、努力は惜しまないという。

Q:見てはいけないものと知りながら、見てみたいと思う

A:“×”。好奇心はそれほど旺盛ではない?と思ったファンもいるだろう。しかし、彼女は「冗談も分からないんです。だから、ダメといわれたことは守るようにしています。うそを見破れないんですね。(笑)」と。

Q:男性には尽くすタイプで、ネクタイを結んであげるのは得意

A:即座に“○”。ファンはやきもち?「(笑)すべての男性に尽くすということではなく、好きな人には尽くしてあげたいと思います。ネクタイの結び方は父から教わりました。早く結んであげる日が来るといいなぁと思っています。(笑)」いったい誰がネクタイを結んでもらえるのだろうか…。

Q:男と女に友情は存在する

A:“○”。「友達のなかには成立しないと言う人もいますが。私はアリだと思います。実際に2、3人男性の友達がいます。実は今日、ここにも来ているんですよ。でも、これは友情です!(笑)」

Q:結婚しても女優は続ける

A:もちろん“○”。「愛する人や家族が見守っていてくれるから、私自身が満たされるのだと思います。それと同時にファンの方々が同じように私を愛して、応援してくれるので、また私自身がさらに満たされるのだと思うので、一生女優は続けたいと思います。」と宣言。ずっと女優キム・アジュンを見続けることができると安心した。

Q:幸せを感じる瞬間は?

A:「今日のような時が幸せを感じる時です。私が出演した作品を観て、喜んでくれるファンを見ているとやりがいを感じます。」

ファンを心から大切にしているキム・アジュン。プライベートに迫る質問まで一つ一つ丁寧に答える彼女に感じるのは好感以外の何物もない。

ステージはガラッと雰囲気を変えた。「LIVE SHOW」と題しているだけあって、ビヨンセの「Dance for you」でダンスを披露。いつもの明るいお茶目なキム・アジュンとは一味違う妖艶なキム・アジュンがそこにいた。

ファンのキム・アジュンに対する熱い思いも語られた。きっとその言葉は彼女に届いていたことだろう。

白のロングドレスに着替え、まるで美と愛の女神アプロディーテーのようなキム・アジュンがステージ中央に。最後にファンへの感謝の気持ちを綴った手紙をすべて日本語で読み上げた。「一生懸命練習をしてきましたが、緊張で失敗もしてしまいました。でも、皆さんと一緒に過ごしたこの時間は私にとっても大切な幸せな時間でした。いつか、今日を思い返したとき、幸せだったと思っていただけると、私も幸せです。皆さんがいてくださるので、私もここにいることができます。いつもひたむきな気持ちを忘れず、努力する俳優になります。今日、一緒に時間を過ごしていただけことに感謝しています。またお会いできることを願っています。ありがとうございました。」

そして、「First Love」(宇多田ヒカル)をファンに送った。

名残惜しいファンの「キム・アジュン」コールに後押しされて、再登場したキム・アジュン。「待っていたんです。(笑)」と言うところがまたかわいい。「Love Love愛を叫ぼう!愛を呼ぼう!」と「Love Love Love」(ドリームズ カム トゥルー)をファンと一緒に歌い、「一生懸命準備しましたが、まだまだ残念なところがありました。本当に今日はありがとうございました。またお会いできたらうれしいです。」と手でハートを作り、会場に投げキッスをして、歌、トーク、ダンスと多才なキム・アジュン。さらにファンを虜にして「LIVE SHOW」は幕を閉じた。

ファンへの感謝の気持ちは終わりがない。キム・アジュン直筆の日本語のメッセージカードを最後にファン1人1人に手渡しながら、ファンを見送っていた。

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