2012年12月18日（火）TOKYO DOME CITY HALLにて、「ROMEO Midnight Theatre」が開催された。
韓国で絶大な人気を誇り現在活動休止中のSS501メンバーとして人気を博していたパク・ジョンミンと瓜二つ！？、全世界に先駆け、9月5日に日本先行デビューを飾ったROMEO（ロメオ）による歌と映像が織り成すシアトリカルなステージとなった。
会場に一歩足を踏み入れると、そこはすでに神秘的な空気で満ち溢れていた。ステージの両側に巨木のシルエットがそびえ、センターにあるスクリーンの、赤みを帯びた画面には、悲しげな表情のROMEOが浮かんでは消えて・・・。
開始予定時刻よりも少し遅れて始まったMidnight Theatreは、まず、印象的な映像からスタートした。白い服を着た男性が、白い空間をさまよう。何を求め、何を捜しているのか・・・。そして、白だった服が黒に・・・。
映像が途切れると、いよいよROMEOの登場だ。黒のロング丈のジャケット、インナーも黒、パンツも黒、ハードなブーツも黒。
４人の男性ダンサーを従え、軽やかに踊りながら、ファーストシングル曲「Give Me Your Heart」を熱唱。会場は、総立ちだ。続いて、２曲目に「Sin」を歌うと、また映像が流れる・・・。
長い髪の白い服を着た女性。白い服の男性のケガをした手を優しくいたわる。手に巻いた白い布に滲む血・・・・。モノクロの映像が、ミステリアスな雰囲気を増幅させ、見る者を物語の中に引き込む。
次に現れたROMEOの手には、先端に宝石が煌く杖が握られ、ますます妖艶な雰囲気を漂わせつつ「DEVIL」を歌う。その杖に操られるように、ファンも彼と一緒に拳を振って会場が一体感に包まれた。
そして、また映像が流れ・・・。
歌の合間に、ROMEOの表現したい世界観を表す映像と音楽がインサートされた独特なステージに、最初は若干とまどい気味だったファンも、どんどんROMEOに魅了され、あちこちから「ROMEO！」「ROMEO様～～～！」と掛け声も多く発せられるようになっていった。
女性を後ろから抱きしめる映像では「キャー！！！」という悲鳴が・・・。
ROMEOは、途中、客席に降りてファンの間近で歌ったり、また、何人かのファンの目を見つめながら歌ったりもして、その時にも悲鳴に近い歓声が上がった。
独特な世界観は映像だけでなく、鉄格子に囲まれ囚われの哀しい状況を表現しながら歌ったり、豪華なイスに座って長い足を組み、強烈なカリスマを漂わせながら歌ったり、また、正面を見て歌うのではなく、横を向いて、スポットライトが当たる誰もいない空間をせつなく見つめながら歌ったり、そして、ダンサーと一緒に激しいビートの曲をダンサブルに歌ったり・・・・と、色々な表情のステージが繰り広げられた。
13曲を歌い上げた魅力的なステージの後、ファンの熱いアンコールに応えて「Give Me Your Heart」と「One More Night」をプレゼント。
一篇の映画を見るような個性的なステージが終了した。
その後、一度退場後に12月19日発売の1st ALBUM「Midnight Theatre」＜初回限定盤A＞＜初回限定盤B＞＜通常盤＞の３形態を購入した方々を対象にしたEXTRA LIVEが開催された。
抽選でラッキーなファン３名がステージに上がって間近でROMEOの熱唱を見ることが出来るというスペシャルなイベントもあり、抽選の際には期待と落胆と羨望の入り混じった歓声が沸き起こった。
EXTRA LIVEでは、ファンの写真撮影が許可され、誰もが今日同じ時間を同じ空間で共有したという思い出を残そうとカメラや携帯電話を一生懸命ROMEOに向けていた。きっと、大切な大切な宝物となったことだろう。
「Hide and Seek Love」と「君を、守りたい」をキーボードだけの演奏でじっくりと聴かせたROMEOは、最後にやっと今日最初で最後の一言だけを残して、ステージを去って行った。
「ありがとう」
＜セットリスト＞
1. Give Me Your Heart
2. Sin
3. DEVIL
4. LOVER’S SPIRIT
5. One More Night
6. No Turning Back
7. Taste the Fever
8. Tonight’s the Night
9. Hide and Seek Love
10. Dream Out Loud
11. Until The End Of Time
12. 君を、守りたい
13. Voyage
アンコール
1. Give Me Your Heart
2. One More Night
