2014年4月20日(日)東京ドームシティにて開催された「LIVE ARCH vol.10」に韓国の実力派ヴォーカルグループの2AMが登場した。
オープニング映像に続き照明の落ちた暗いステージに4人の姿が現れ、この日最初の曲「電話に出ない君に」(日本語)のイントロが流れると、会場からは期待に満ちた歓声が起こった。
4人の紡ぐその素晴らしいハーモニーは、一瞬にして会場を支配し2AM色に染めて行った。続けて「誰にも渡せないよ」(日本語)を披露した後、MCの女性とゲストの「しずる」村上淳が登場しトークの時間となった。
「まず、みなさんにお伝えしたいことがあります。韓国で大変残念な事故が起きました。みなさんも僕たちと希望を忘れずに一緒に祈って下さい。」と、挨拶の前にリーダーのチョグォンから旅客船事故についてのコメントがあった。
「みなさん、お久しぶりです。2AMの末っ子ジヌンです。」「みなさん、こんにちは!2AMのチョグォンです。お久しぶりです。」「お会いできて嬉しいです。2AMのチャンミンと申します。よろしくお願いします。」「みなさん、お久しぶりです。イケメンのオシャレ番長、スロンです。」とあらためて日本語でご挨拶。
「本当にみなさんに会うのは、久しぶりで、今日は一生懸命歌います。それしかありません。」と力強く宣言して、「後悔するだろう」(韓国語)「ある春の日」(韓国語)「君も僕のように(I Wonder If You Hurt Like Me)」(韓国語)の3曲を続けて披露。
人の声がこれほど心地よいものかとあらためて思わせる美しい歌声に会場のファンも思う存分浸った。
「ファンを気遣ってくれるところが大好きです。」「歌もダンスも、そのステキなカラダも最高!」と紹介されると「ダンス~?ダンスはヘタなんですけど・・・。ボクたちバラード専門ですよ~」とチャンミン。
「チョグォンくんのキャラクターと歌声が好き。」「やんちゃだけど、歌うとカッコいいところが好きです。」「なんと言っても、声。歌うときの声と表情が好きです。」
「常に笑顔で、ケタケタ笑っているところ。いつもジヌンの周りには笑顔がいっぱい!」「感受性豊で繊細で、且つ奮い立つような力強さもあるのがいいです。」
「ステージで織り成す4人のハーモニーがホントにステキで大好きです。」「4人が集まると信じられないくらい一体感があって、完璧な歌声で、一日中ずっと2AMの歌を聴いています。」
などと、たくさんの誉め言葉を聞いて、2AMの4人は少し照れながらも、とても嬉しそうだった。
その後、抽選で選ばれたラッキーなファンにサイン入りのLIVE ARCHオリジナルタオルが送られたり、4人と一緒に写真を撮ったりという、歓声とため息が入り混じった時間となった。その際、イタズラで撮ったジヌンの耳のアップが写ったポラロイド写真を客席に投げ入れるというハプニングがあったのだが、それを坊主頭のかわいい小学生の男の子が受け取り、会場がほっこりとした雰囲気になったりもした。
「ある春の日」のMVが流れている間に、ブラックのスーツ姿から紺色のクルーネックセーター(ジヌン)、墨色の模様が描かれた白いプルオーバー(チョグォン)、チャコールグレーのカーデガン(チャンミン)、シルバーグレーのクルーネックセーター(スロン)に着替えた2AMが再び登場して、せつないラブバラードである「For you~君のためにできること~」(日本語)「愛の歌がRadioから」(日本語)の2曲をしっとりと歌い上げた。
歌い終わると「みなさん、楽しんでますか?」「ホントに~?」そして、「今日、みなさんの前でラブソングを歌って幸せです。」
「あと、2曲なんですが、今日はみなさんと一緒に過ごすことができて、ホントに嬉しかったです。」「最後までみなさんと一緒に歌を通じて一つになりたいです。」とのコメントの後、手拍子がよく似合う「愛してる愛してる」(韓国語)と「天使に」(韓国語)をステージいっぱいに広がって、会場の隅々まで見渡すようにして、総立ちのファンと一体になって楽しんだ。
ステージを去った2AMがアンコールの声に応えて、再度ステージに登場。
「みなさん、今日は来てくれて本当にありがとうございます。」
「みなさんの前で歌うことが、僕たちにとって一番の幸せです。」
「今日感じたことを忘れずに、一生みなさんの前で歌い続けます。」
「みなさんにお会いできてホントにホントに嬉しかったです。これからも熱い応援お願いします。」
(声を揃えて)「以上、2AMでした!」
「え?ご挨拶だけ?」と一瞬思ったファンがとまどいの様子を見せると、すかさず「歌いますよ!」とチャンミン。
そして、「Never let you go~死んでも離さない~」(日本語)を。後半はファンも一緒に合唱する場面もあった。
「ありがとうございました!」と舞台を離れた2AMだったが、鳴り止まない「2AM!2AM!」のコールにステージに戻ってきてくれた。
「こんなに呼んじゃダメですよ(笑)」と言いながらもニコニコ笑顔の4人。
「では、『この歌』をもう一回歌います。」「ホントに最後ですよ。」と、予定外の2度目のアンコールとして「この歌」(韓国語)を届けた。
あまりにも悲しい事態となっている最中、楽しみに待っている日本のファンのために来日し、素晴らしい歌声を聞かせてくれた2AMに心から感謝する。
取材・記事:yuzu
「この歌」(K)