昭和の日、4月29日(火)の祝日に中野サンプラザにて、午後3時からZE:Aの今年最初の日本ツアー「ZE:A JAPAN TOUR 2014 ~NINE COLORs~」が始まった。セウォル号が沈没して、たくさんの犠牲者が出たことへの哀悼の意が開幕前に掲示され、黄色いリボンが真ん中に飾られていた。
9色というだけあって、シワンだけはブルーだったが、あとの8人はそれぞれ黒と白を基調とした思い思いの衣装を着ていた。左胸には全員小さな黄色いリボンを付けて、個性を最大限発揮しようという試みのようだ。オープニングはZE:Aのデビュー曲、Mazeltov、別れと恋しさを、力を出し幸運を祈ってという意味のMazeltovという言葉で繰り返し表現するディスコ調の愉快な曲である。2曲目は心が離れてしまった彼女に、必死でどうしてなの?と訴えるロック曲『イビョルトリップ(Level Up)』、3曲目は2nd single「Leap For Detonation」から、去っていった恋人に激しい憎しみをぶつけながらも哀愁が漂う『하루종일 ハルジョンイル(All Day Long)』を熱唱した。
3曲続けて歌って踊った後、会場にも熱気がムンムン漂う中、挨拶と自己紹介の後、
グァンヒ:何を食べるの?ご飯食べた?(会場、ザワザワ) ありがとう!
ミヌ:僕たちは今回東京、大阪で4回公演予定です。
ヒョンシク:僕たちの今回のツアーのタイトルは、NINE COLORs 、9つのカラーをお見せします!
グァンヒ:そうです。日本語勉強しました!ムジュカシイです!(笑)あらゆるステージを準備しています。みなさん期待して!
ヒチョル:凄いですね!日本語上手ですね!
ドンジュン:みなさん準備はいいですか?
愛する女性に永遠にキミのそばにいるよと『Here I am』、2集のヒット曲、恋人が去ってしまって、後遺症に悩む『後遺症』と続いたあと、
「みなさん、楽しんでますか?~」会場「イェーィ!」
ジュンヨン:さ~、ちゅぎの曲は、、、ちゅぎの曲は、、、、『Daily Daily』です。一緒に歌ってください!と歌いながら階段を上がって行った。
ここからは激しいダンス曲3曲、愛しい恋人にキミを優しく守っていくという『Daily Daily』、甘いラブソング『U’re my sweety』ではグァンヒが会場に向かって、頭の上でハート型を手でつくっていた。1集「Lovability」から、記念日にサプライズパーティを恋人にする『Special Day』、舞台も会場も盛り上がって、途中でドンジュン、ケビン、ヒョンシク、シワンが客席に降りてファンサービスをしながら歌った。
『後遺症』の曲が流れる中、メンバーがグッズ用の撮影風景をしている映像が映された。
ソロステージのトップバッターはテホンによる『きよしのズンドコ節』、ラップ担当のテホンの演歌、これが実にうまい!声も透き通って、こぶしがよく効いていて、びっくりものだった。
ケビン、ドンジュン、ミヌによるChris Brownの『Yeah 3×』、アメリカのヒップホップの特徴をよく捉えて、「DJボリュームを上げて、今夜のパーティで君に会う!」とノリノリで歌っていた。
グァンヒ、テホン、ジュンヨン、ヒチョルの4人組は相手が自分に惚れたと勘違いしてちょっかいを出してフラれるコミカルな歌、『Oops!!~アプサ!!~』で舞台を盛り上げた。
ZE:A Fiveのシワン、ミヌ、ドンジュン、ヒョンシク、ケビンによるヒット曲『She’s Gone』はBaby, She’s Goneと叶わなかった恋を振り返る歌。ボーカル組勢ぞろいだけあって胸がキュンとなるほど感動させられる!
ドンジュンは、5月10日から始まるミュージカル『宮』の曲、孤独だった皇太子に自由な心が芽生えて目覚めよと自分を鼓舞する『Wake up』を歌った。これも素晴らしくうまかった!ミュージカルが楽しみである。
ヒョンシクはソロで、好きな女性が他の男を愛していて、傷つけられているのをじっと見ている悲しい気持ちを表したパク キョシンの『좋은 사람チョウンサラム』、ヒョンシクは高音も伸びて、更に歌がうまくなっていた。
『Heart for 2』「Exciting (Special Single)」2011年7月リリース、裏切った恋人を諦めきれずに悶々とする気持ちを歌ったヒット曲で舞台の上に何とロボットが登場し、手足を上げたり下げたり、リズムに乗って踊っていた。これは今回のツアーの最大の見せ場の一つでもあった。
2012年のヒット曲『Phoenix』に続いて、最近のヒット曲、片思いの気持ちを自分が幽霊みたいに相手に見えずに慕っているという切ない気持ちを表した『바람의유령THE GHOST OF WIND』これはファンが今回のツアーで待に待っていた曲なので大喜び!
映像は「What’s your favorite?」9 人がそれぞれZE:Aの好きな曲を語っていた。
グァンヒはHere I am. シワンは『後遺症』、ジュンヨンは『Only one 4 U』、ドンジュンは『Beautiful ma girl』、テホンは『Body to Body』、ヒチョルは『Never End』、ヒョンシクは『Step by Step』、ケビンは『Heart for 2』、ミヌは『Somebody』を挙げていた。それぞれのファンは参考にしてください。
メンバーのヒチョルが作詞した愛に全てを賭けた男の気持ちをぶつけた『Watch Out(日本語ver)では最初の見せ場の一つ、ドンジュンが馬跳びに失敗、歌い出しのケビンが笑ってしまって歌えなくなる場面があり、これには会場は大爆笑!
新しい明日へ一緒に歩いて行こうと恋人に呼びかける『今でしょ!』全員でサークルになってぐるぐる回って歌っていた。
2集 – Spectacularから『Body to Body』、片思いの女の子に彼と会う約束 ぜんぶ僕にも教えてと言う切ない『LOVE COACH』で終了!
アンコールは密かに心を寄せる女の子に捧げた『STEP BY STEP』。最後はメンバー全員が赤や青、黄色の大小のサイン入のボールを客席に投げたり、バットで打ったりしてファンはそれをキャッチしようと大盛り上り!
「みなさん!僕たちはまだあと3回コンサートがあります。今日の夜の部と大阪でも2回あります。みなさん大阪にも来てくださいね!」と最後をしめくくって、名残惜しそうに舞台を後にした。
今回のコンサートは9人みんなの歌のレベルがアップしたことが一番印象に残った。「不朽の名曲-伝説を歌う」で、ドンジュンとミヌ、ケビン、ヒョンシクの4人が初めて最終優勝を果たし、喜びの写真がSNSに上がっていたが、陰でどれだけトレーニングを積んだかが伺える。今回は歌とダンスが中心で、歌を聴かせることに全力を挙げていた。ハンサムでスタイルの良い9人が舞台で横一線に並んで歌って踊ると見事である。韓国のカムバックは5月末頃になるらしい。楽しみである!
セットリスト
M1: Mazeltov
M2: 이별드립 イビョルトリップ(英題:Level Up)
M3: 하루종일 ハルジョンイル(英題:All Day Long)
MC: 挨拶自己紹介
M4: Here I am(日本語ver)
M5: 後遺症(フユチュン)
MC
M6: Daily Daily(日本語ver)
M7: U’re my sweety(日本語ver)
M8: Special Day
映像1
M9: きよしのズンドコ節(氷川きよし)〈テホンソロ〉
M10: Yeah 3× (Chris Brown) 〈ケビン/ドンジュン/ミヌ〉
M11: Ooops!!~アプサ!!~〈ZE:A4U グアンヒ/テホン/ジュンヨン/ヒチョル〉
M12: She’s Gone
M13: Wake up 韓国ミュージカル~宮~より〈ドンジュンソロ〉
M14: 사랑한 후에サランハンフエ or 좋은 사람チョウンサラム
(パク キョシン) 〈ヒョンシンソロ〉
MC
M15: Heart for 2
M16: Phoenix(日本語ver)
M17: 바람의유령パラメユリョン(英題:THE GHOST OF WIND)
映像
M18: Watch Out(日本語ver)
M19:今でしょ!
M20: Body to Body
M21: LOVE COACH(日本語ver)
アンコール
STEP BY STEP(日本語ver)
各公演1部2部チケット購入者対象に、メンバーとの握手会実施!
協力:JAKOL CORPORATION
Photo:ユ・テヒョン
取材・文 EKKO